新・「自由研究」のすすめ試論(37)
▼昨日の夕方、帰宅してからしばらく「雲見」に夢中になっていた。ここしばらく遠ざかっていたあの感覚である。台風一過の空の雲は、刻々と姿を変えていた。はっとあのアタリマエに気づきだんだんと楽しさが増してくる。
そのアタリマエとは、私たちは「大気の物理実験室」にくらしているという事実だ。
「雲見」は、その壮大なる実験の観察をしているのである。まったく同じ実験結果は見ることはできない。
そう思うと、こんなの見逃していては「もったいない」という気持ちになってきた。
▼大人の「自由研究」のすすめの蛇足を書きたくなってしまった。
「くだくだと能書き言う前に、まずは自分でやってみよ!」ともうひとりの自分が言うが、これも長年の職病のひとつか、やっぱり書いてしまうのである。
【蛇足その1】
大人の「自由研究」は、コンテンツよりコンテクスト重視である!!
これは、子どもの「自由研究」でも言えることであると思っているが、大人の「自由研究」ではより鮮明に言えることである。「はじめに生活ありき!!」「はじめにくらしありき!!」なんだ。
テーマになる「ふしぎ!?」は、くらしと直結するかたちで生まれてくるのだ。
だから、コンテクストが優先するのだ。
それが、研究の個性を増し、面白くなってくる。その多様性にこそ魅力がある。
もうはじめなければ…。
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