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新・「自由研究」のすすめ試論(36)

Dscn4777▼台風の進路が心配だ。目覚めて確認したところでは、徳島県南部に上陸したもようである。風や雨は、昨日の夕方にくらべれば落ち着いてきている。しかし、油断は禁物である、このあとも継続して注意していきたい。
 その夕方、強い風に第2の大賀ハスの花蕾が大きく揺れていた。揺れながらも膨らみを持ってきたことは充分にわかった。この調子ではここ数日のあいだに開花も予想される状態になってきた。
▼大人の「自由研究」のすすめを続ける。
昨日、TwitterのTLに「コウガイビル」の話題があがってきた。そこで思い出したんだ。
私の「自由研究」のひとつ
◆「コウガイビル」を追う
のときのことを。このときもそうだった。
まったくの偶然に出会った未知の生き物、「コウガイビル」。私の最初の認識は巨大なヤマビルか!?のていどのものであった。ナイロン袋に入れて飼いつづけた。そして、私の「ふしぎ!?」がうまれる。
動物の謎解きの第一方程式は「食べる」であると思っていた。それなのにこいつにはエサをやっていなかった。
名前も知らなかったし、何を食べるのかもしらなかったのだから。
なのに不思議な生き物は生き続けた。「ふしぎ!?」はふくらみ続けた。
▼この「ふしぎ!?」を同じように追い続ける人がいるはずだと思った。確かにいた、私は失礼をかえりみずにメールを出した。誰もがくわしくていねいに応答してくださった。
誰ひとりとしてなしのつぶてなんていう人はいなかった。
そうだ!!まずは自分の「ふしぎ!?」にこだわり、同じ「ふしぎ!?」を追う先達から学ぶことだ。
きっと、道はひらけてくる。
▼第三の要点も「コウガイビルを追う」から考えてみる。
第三に、ここでも「情報は発信するところに集まる」である。
情報の収集の最も有効な手段は「情報発信」にある。
「情報発信」の手段は、今ならいろいろある。Webページ、blog、SNS、Twitter等など。
そこに、これたまでの観察の記録、データ、仮説などを公開していくのである。
それがきっと、次のあらたなる展開を呼び込むことになるのである。私は自分の体験から強くそう思う。
▼いっそのこと、今日は第四、第五の要点も書き込んでしまおう。
第四は、持続・継続すること。
大人の「自由研究」には、提出期限がない。もちろん自分で期限を設けることは「自由」である。
ずっとずっと「ふしぎ!?」へのこだわりを持続・継続すること。
そうするとことで、セレンディピティの訪れる可能性も高まるというものである。
「コウガイビルを追う」の例で言うなら、彼(彼女)はなんと261日間もナイロン袋のなかで生き続けた。
たいしたことやったのではない。ただただ、そいつのことを気にしながら観察を続けたのである。
それは、生物の「再生」のメカニズム、幹細胞、iPS細胞なとの生命科学最前線まで私を連れて行ってくれた。
持続・継続していれば、如何に無手勝流であっても必ずなにかが見えてくる。
第五は、楽しむことである。
順番としては、逆かも知れない。
アマチュアが、研究するときの最強の武器がこれかも知れない。
自由研究を楽しむ。
楽しむことに勝る能力も知恵もないのである。
▼少しあらっぽいが、大人の「自由研究」のすすめの要点まとめてみよう。

【要点1】 私の「ふしぎ!?」=等身大の「ふしぎ!?」にこだわること
【要点2】 同じ「ふしぎ!?」を追う先達に学ぶこと
【要点3】 「情報は発信するところに集まる」
【要点4】 持続・継続すること
【要点5】 研究を楽しむこと

この夏、たくさんの大人の「自由研究」に出会えることを楽しみに、私自身の「自由研究」をすすめていこうと思う。

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