【お薦め本】『コケの謎』は面白すぎる!!
▼昨日、土曜日はは、大賀ハスの定例・定点観察の日だ。日射しがきつくなり、いよいよその季節が来ていた。大賀ハスの立ち葉どんどん増えてきている。しかし、どうも葉柄はどこか弱々しい。風がふけばなんともたよりない。こんなことでは「あこがれの4日間」は訪れるのか、心配だ。
今日こそ、追肥をやってみようと思う。元肥の身欠きニシンのやり過ぎで失敗をしていたので、ちょっと神経質になっていたが、ここは決断しよう。
▼この「大賀ハス」もそうだが、私には「持病」がある。
「ばっかり病」という病だ。それにはまるとそれ「ばっかり」になってしまうのである。
前後のみさかいがつかなくなる。その「ふしぎ!?」を追うことが、人生最大の課題に答えるがごとくなってしまうのである。
・「頭骨」コレクション
・ベニバナ
・丹生
・磁石石
・ヒガンバナ
そして、比較的最近では「コウガイビル」である。
この持病の発症はたいてい唐突にやってくる。
▼現役を引退して、趣味すくない私はこの病を計画的にコントロールしながら、発症させ「道楽」にしてくらしていこうと思っていた、その矢先だった。
昨日、夕方からAmazonに発注していた『コケの謎』(盛口満著 どうぶつ社)がやってきた。ふつうだったら発注したら翌日に着くのが、週のはじめに発注したのに週末まで待たされてしまった。
これがまたまずかった。待っているとどうしても食欲をそそられるのだ。
▼Twitterでこの本が話題になっていた。「そうか、ゲッチョ先生が、コケのこと書いているのか、それは知らなかった」「それは、いちど目を通しておかねば…」ぐらいの軽い気持ちだった。
ゲッチョ先生こと盛口満さんのことは、『僕らが死体を拾うわけ』(どうぶつ社1994.4)以来ずっと気になるひとだった。興味深いイラストと等身大の語り口調。そしてなにより同じ病を持病としてもつ人として、どんな「仕事」をしていかれるのだろうと興味をもち続けていた。
▼本当は予定していたことがあった。しかし、つい読んでしまったのだ。
「パート1 コケ屋という病にかかる」を。
読んで「やばい!!」と思った。他にすることがあったのに…
同じ病をもつひとと言っても、相手は本まで書くプロだ!!
とびだすことばひとつ、ひとつに頷き、「そうなんだよな」と納得してしまっている。
等身大の語り口調が冴える。
彼も「3Kの法則」(「怖い」「キモチワルイ」「食える」)を持っていた。同業者として共感できる。
次の一文に「わかっているな」とひざをうった。
「つまり、なにかしら身体性を伴ったものが、生徒の興味の「芽」を呼び起こす…」(P27)
▼これは、やばいことになってしまうのではと思いつつも、続けて
「パート2 コケって何?」
も読んでしまった。読み終えたとき、「ああもうダメだ!」と思った。
完全にやられた!感染してしまったのだ。「コケ病」に…、他にすることならべていたのに。
それにしても、この人うまいな。
人を感染させるのが、いつのまにか「コケ」でなければならないような気持ちにさせているものな。
感心してしまう。
▼ゲッチョ先生にまだ直接お会いしたことがない。
でも、最接近をしたことがある。それは巾着田でヒガンバナオフをやったことがある。
そのとき、近くにある自由の森学園を訪問させてもらった。そのときはまだ、ここにおられたあいにく学校にはおられなかったが、これが「例の盛口先生の冷蔵庫」と見せられた。
なかには、もろん骨が眠っていた。
いつかはぜひぜひお会いしたいな。同病を持病とするこの人に…。
▼今日の仕事は、一時停止して、「パート3」「パート4」…読み進めようと思う。
もうここまで来たら、感染を認めるしかない。
お薦め本としたが、仕事がつまっている人はちょっと待った方がいい。
その仕事かたづけてしまってからの方が賢明だと思う。
すでに感染している人、この新参者をよろしく。そして御指南のほどを…。
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