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坂本遼『タンポポ忌』に行った。

Dscf8913


おかんはたった一人
峠田のてっぺんで鍬にもたれ
大きな空に
小ちやなからだを
ぴよつくり浮かして
空いっぱいになく雲雀の声を
ぢつと聞いてゐるやろで

里の方で牛がないたら
ぢつと余韻に耳をかたむけてゐるやろで

大きい 美しい
春がまはつてくるたんびに
おかんの年がよるのが
目に見へるやうで かなしい
おかんがみたい

坂本遼詩集『たんぽぽ』より

Dscf8905▼ずっとずっと以前の話だ。私にとっては『子ども日』は『タンポポ忌』の日だった。
いまでも「タンポポ」と言うと、坂本遼を思い出し、「タンポポ忌」を想いだし、『今日も生きて』にあるタンポポの花で染めた黄色したセーターを思い出すのやった。
Dscf8930▼教師になってすぐの頃のことやった、ある先生を通して坂本遼のことを知ったのは。
そして、この『タンポポ忌』に連れて行ってもろた。
小さい子どもたちを連れて家族で参加したこともある。あの灰谷健次郎さんとはじめて話をさせてもらったのも「タンポポ忌」やった。何年間か続けて参加させてもろていた。
 今は昔の話やった。
▼それ以後も何度も、「今年こそ…」と思いながら、年月が過ぎてしまった。
やっとその時が来た。昨日、妻とふたりで行った。
その生家と詩碑は鮮明に憶えているのやが、そこまでの道があやふやになってしまっている。
近くまで行っているのやが、なかなかたどり着かない。道すがらいろんな人に尋ねてやっとそこへ行ったときは、もうお昼を過ぎていた。
▼生家に近づくも、あまり人の気配がない。表札にはしっかり「坂本遼」の文字が…。もうどうやら「タンポポ忌」の集まり行われていないようだ。生家から見る峠田の方に詩碑がある。行ってみることにした。
詩碑の前には、綿毛になったタンポポがいっぱいだ。
 詩碑に映った生家がきれいだ。
タンポポのある原風景がそこにあった。

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