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「私の科学」ってなんだろう?

Dscf7010啓蟄を過ぎた空も、やはり刻々と変わっていく。この風景をはじめて見たときのことを思い出す。
「こんなのが目の前で見られるのなら、雲の発生実験なんかいらないではないか!」
「これぞ大気の大物理実験室!!」
これを見て、人に話さずにおれなかった。
誰彼となく
「今日の山と空外見た!?」と語りかけたものだった。
実は、それは以前から見ていた風景だったのかも知れない。
しかし、こんなに間近に見ることが「私の科学」を触発してくれたのだった。
▼「私の科学」という言葉、使ってみて気づいた。
最近、自分でもよく使うようになってきている。
「○○の科学」という言い方はよくしてきた。
使っていた当時の「私の科学論」を象徴するかのようだ。
▼最初が「常民の科学」だ。
ずいぶんのお気に入りだった。もちろん手前味噌の造語だ。
少しオオバーにいえば、私のライフワークである。とまで言っていた。
そして、次がなんだったろう。
「ファラデーの科学」
「熊楠の科学」
は同時並行だっただろうか。
▼「熊楠の科学」に取り憑かれた私は、二度、和歌山に足を運んだ。
「萃点」とは何か、を追って。
まだまだ見えてきたわけではない。
これからも続けていくだろう。「ファラデーの科学」も同様である。
なにかがわかってきたわけではない。
もう使わないわけではない。かたちを変えて使い続けるだろう。
▼やがて一番お気に入りの「○○の科学」が登場した。
それが、「等身大の科学」だ。実にいい!!
もちろんこれは私の造語ではない。私が知る限りでは、90年代ぐらいからいろんな人がいろんな意味合いを込めてが使っていたようだ。
 私が一番これだ!!と思わせてくれたのは
池内了氏の『寺田寅彦と現代~等身大の科学を求めて~』によってである。
この著で池内氏の提案する「等身大の科学」と「新しい博物学」に大いに共感する。
▼これできまりかと思った私の「○○の科学」遍歴は、ここで終わらなかった。
最後に行き着いたところは
なんとアタリマエすぎるぐらいアタリマエ!!の
「私の科学」だった。
それが、なんとも一番フィットするのである。素直に使えるのである。
「私の科学」ってなんなのだろう。
そんな堂々巡りするより先に
もっともっと「私の科学」を楽しもうという気持ちになってくるのである。

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