【授業】27年前の記憶から「震度」を手繰り寄せる。
▼3月に入って4日目、いつもの定点観測地からの空もまだ迷っているようだった。
一日のうちにも雪雲があらわれ、チラチラと雪が舞う。そうかと思うと春の温かい日射しが…。それを何回も繰り返している。まるでそれは「春」への戸惑いようにも思えた。
▼授業は「震度とマグニチュード」に入っていた。
空と同じように、私も少し戸惑っていた。
もっと、視覚にうったえるような方法もあるのでは…
もっと伝えたいことをきっちりツタエル有効な方法があるのでは…。
しかし、地震を「よそごと」にはしたくない。
そこにこだわりたい。
▼再び「27年前の記憶」のプリントを出してみた。
そこには、生々しく自分にツナガル人の体験談があった。
「倉の土壁がはがれおちた」
「電柱の電線がゆれていた」
「花瓶がたおれた」
「ゴーとすごい音がした」
「体育館の窓ガラスも割れた」
「校舎の窓ガラスが一斉に波のようになってガタガタといって…」
「山から砂煙が」
「立っていられないぐらい」
「役場の窓ガラス割れて落ちた」
「寺の瓦がとんで」
「テニスコートが小さくひび割れ、そこから砂が出て上下に飛び散って」
「役場の窓カラスが10枚割れた」
「学校の壁にヒビが入っていた(鉄筋コンクリート)」
「運動場で体育の授業中…急に揺れ出し、すわって揺れが止まるのを待った」
「ネコが急に背を丸くして…」
「かべが崩れたり食器がこわれたりした」
「川で洗いものをしていた時、500mぐらい向こうから「グオー」と音がして…
「理科室の水道管が破裂した」
「…」
まだまだある。
これなら「震度は?」
教科書の震度表と見比べながら、「震度」を手繰り寄せていった。
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