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【授業】私の「ふしぎ!?」を追い続けよう!

Dscf7447▼2011年3月22日(火)。私にとっては記念すべき日も、私は何度も何度もその「定点観測地」から「雲見」をしていた。私たちは大気の大物理実験室のなかでくらしている。
刻々と雲の姿かたちを変えていく。二度と同じかたちを見せない。空の顔の表情も変化する。
それらすべての風景は可塑的である。
一定のルールがあるようで、それは完全ではない。
想定外が常に存在する。複雑系である。
Dscf7450▼教師生活最後の授業を2クラスで実施した。
【大地の動きをさぐる】の最後の授業でもあった。
大地の動きすべてをひとつの図にまとめたような絵のぬり絵からはじめた。
「花こう岩」を赤く塗る。
マグマが冷えて固まってできた火成岩、そのうちでも地下深くでゆっくり冷えて固まった深成岩。
その代表である「花こう岩」。そのことを確かめながらのぬり絵である。
Dscf7453▼次は、再び近畿地方の地質図である。
同じく花こう岩を赤く塗っていく。
ぬり絵をしながら、花こう岩のこと話す。
「石英」→石の英雄はかたい!最後まで残って「砂」
「長石」「クロウンモ」→「粘土」、「泥」
砂浜はどこにあるだろう?
砂丘の近くには、花こう岩の露出したところがあるのでは?
▼ところで、ここで「ふしぎ!?」の登場だ。
元々は深成岩で地下奥深くでつくられた花こう岩が地表に露出しているのか。
露出しているだけではない、山脈をつくっているのである。
「ふしぎ!?」だ!!
その「ふしぎ!?」を追うために、三角形を書いてみた。
淡路島の南端から中央構造線に沿って伊勢湾までを底辺として、敦賀湾を頂点とするような三角形!
近畿トライアングル(K.T)だ!!
三角形を取り囲む古い固い古生代・中生代の地層。
三角形のなかでは、まるであんパンをにぎりつぶしたときのように、なかみあん(花こう岩)が飛び出していた。
海も山脈もそのように形成されたのだ。
▼では、そのあんパンをにぎりつぶす力の正体はなにか。
それぞ、この単元を貫いてまなんできた「プレートの動き」である。
プレートは動いている。山も海もそうしてつくられるのである。
大陸を動かし続けているのである。ずっとずっとこれからもである。
そして、たった今も現在進行形で…
▼単元のはじまりにもどる。そのはじまりは
●1912年ウェゲナーの「大陸移動説」
にある。
 なんと、それからまだたった100年!!である。
「ふしぎ!?」だって現在進行形である。
残り時間が少なくなってきた。
矢継ぎ早に、私はもうひとつ「ふしぎ!?」の歴史をあげた。
●1831年 ファラデーの「電磁誘導」発見
それも、たった180年前である。
私の人生の3倍だ。人類の歴史から考えれば極々最近のことなんである。
180年の歴史のなかで、我々は「電気のあるくらし」を手に入れてきた。
これからも…。
▼残りの時間でなんとしても、少々強引になろうとも生徒たちの私の「ふしぎ!?」とつなぎたかった。
(1) 私の「ふしぎ!?」を持ち続けること。いったん保留もあってもいい。
(2) 「ふしぎ!?」をツナゲテいくためには、必要なことがある。数学、英語等の他教科の学習
(3) 私の「ふしぎ!?」を追うことは面白い!!楽しいこと!!
   かならずや、くらしを豊かにし、生命を守ることにつながる。
 
チャイムがなってしまった。
そして、すべてが終わった!!

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