【授業】標本箱から取り出して!
▼どうしてこうなるんだろう!?またしても、私の持病の「ばっかり病」が発症しだしたようだ。朝の校庭散歩も、つい先日まで、お目当ては「冬芽」であったはずなのに、授業で「大地の動きをさぐる」のことをやり出したせいだろう、山や「石ころ」ばかりが気になってしかたない。歩く足元の「石ころ」が気になってしかない。
グランドの片隅に花崗岩らしきものが落ちていた。すぐさまポケットに入れた。
▼授業のはじめに、拾ったその石ころを見せるところからはじめた。
「こんなの今朝、グランド拾ったや」
「これってどこから来たんやろか?」
からはじめて、もう一度マグマにまでもどって、「火山岩」「深成岩」のでき方をふりかえってみた。
▼少しちがうかも知れないが、「結晶の成長・破壊」と温度差に関連して、ひとつの実験を見せた。
使い古しの試験管をトーチランプで加熱して、充分に熱したあと、ビーカーの水の中に入れた。
「ジュー」「バッシュー」という音ともに、ヒビが入り壊れた。
えらくこれが受けてしまった。
斑状組織・等粒状組織に話をもどし、火成岩の典型の観察にはいった。
▼まずは、標本箱から標本岩石をすべて机の上にだしてみた。
・玄武岩…「玄」は「玄人(くろうと)」のごとく黒を意味する。玄武洞、神鍋山
・安山岩…アンデスの山の石とはなんという安直なネーミングだ!それでいいのだ!!
・流紋岩…モチモチマグマだから、流れの跡がのこったままなのか。
・斑糲岩…「糲」とは黒い米粒だと。
・閃緑岩…ちょっと緑っぽいのかな。
・花崗岩…別名「御影石」、六甲山は発祥の地、家のどこかに
一通りの話はすでにしていた。
名称についてはひとまずは置いておこう。
▼標本箱から取り出しだ岩石、班員みんなで話し合いながらふたつのことをやった。
まずは、すべての岩石を手にとってみる。
(1) 粒(結晶)の状態を見ながら 「火山岩」グループと「深成岩」グループに分ける。
(2) グループのなかで黒っぽい順番にならべてみる。
ワイワイと楽しくやっている。だいたいは同意見にまとまるようだが、迷う岩石もあるようだ。
それはそれでいいではないか。自然はそんなくっきり分かれているわけではない。
自然はもっともっとシームレスだ!
黒っぽい、白っぽいの何故!?
は次だ。
<つづく>
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