防災と「等身大の科学」
▼昨日、25日に関東では、「春一番」が吹いたという。
その言葉だけを聞いたらなんとなくキャンディーズを連想したりして、心ウキウキになったりするものである。
しかし、事実はちがう。この南から吹く強い風で、数々の災害を引き起こしてきている。
▼いつものカレンダーにも「春一番」平均日と書いてあったので、少し気にしながら「雲見」「空見」をしていた。
午前中の定点観測地からの空は雲が多かった。午後は青空も見えてきた。
大気はやっぱり刻々と動いている。
それにしても、この頃に「こんな風が吹く」と予報するなんてすごいな。
科学だろうか。
単なる経験則の累積だろうか。
両方かな。
どちらでもいい。問題はそこにはない。
最大の強敵「天災」から逃れることこそが、最大の課題なんだから…。
▼今はどうしても「地震」の授業のことに頭がいってしまう。
今風に言えば、「地震」に関しての「科学リテラシー」とはなんなのだろう。
知っているだけでは、役に立たない。
それもその通りだ。でも、ほんとうに私は「知っている」のだろうか。
知っているつもりになっているだけなのではないだろうか。
もう一度「知っているつもり」のこと、整理し確認してみることからはじめよう。
そして、問うてみよう。
「天然の強敵」(寺田寅彦)に「等身大の科学」は有効か?
「私の科学」は有効か?
と。
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