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【Web更新2/27】11-09【大地の動きをさぐる】更新!

Dscf6594
梅の香も そっと誘うや 学びの道
 11/02/23 (水)撮影@安富

■楠田 純一の【理科の部屋】11-09
週末定例更新のお知らせ
 なんと今日で、2月も今日で終わりである。と言うことは、いよいよあと一ヶ月で幕である。
私は、ネットではWeb、blog、Twitterで時間を刻んできた。
Web更新/週、blog/日、Twitter/随時というように。それで行くとWeb更新は、あと4回で終わりである。
なんか心が引き締まる思いだ。

◆表紙画像集2011 校庭の樹木シリーズ ウメ
 従って、この表紙画像も、ながらく続けて来た「校庭の樹木シリーズ」もあと4本で終了ということとなる。
なににするか。考えておかなければ…。
 とりあえず先週はウメだ。先週のなかばである、いつもの朝の散策にでかけた、ずっと冬芽を続けてきていたが、春の気配で、樹木たちも春の装いをていしてきた。
 そのトップはやっぱりウメだ。散策のスタート地点にある坂道の北側にある、開花しきった梅もいいが、私は蕾がひらきはじめたころが好きだ。そこには「これから」が含まれて、語りかけてこられるような気分になるからだ。
デジカメと顔を近づけてみた。

◆【大地の動きをさぐる】更新 
 いよいよ『山崎断層』である。ふりかえってみると、これほど気にしてきた教材はなかったのかも知れない。
「いつか、いつか…」と思いながら、そしてその「いつか」が来てしまった。
準備も充分とは言えない。しかし、時間も限られている。伝えたいと思うことをツタエル努力を最大限にやるしかない。
 『大地は動いている!それも現在進行形で!! 』と。

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私は毎日「山崎断層」を走っていた!!

Dscf6636▼土曜日は、定点観測日だ。まずは、大賀ハスだ、植え替えから48週目だ。あと一ヶ月たてば植え替えをするつもりだ。どんな蓮根が育っているだろう。今年の植え替えでは、蓮根の「おすそ分け」をするつもりだ。希望の方がおられたらの話だが…。観察池の水面がかわってきた。水もぬるみ、アオミドロの緑がめだつようになってきた。
Dscf6644▼定点観測地Aのヒガンバナにも確実に春がやってきた。周りのホシノヒトミが出番交代を告げているようだ、葉の先が黄色くなってきている。
 この定点観測地Aのヒガンバナの一年の様子を機会があってまとめてみた。
これもまた後日、紹介をしたいと思う。
▼休日もやっぱり気になるのは授業のことだ。
「地震」
「山崎断層」
「防災・減災のために」
「これからの動く大地の物語」
「近畿トライアングル」

徐々に具体的にしながら、資料を見返していた。
▼私自身がとても参考になった『安富町史』をもう一度読み直してみた。
第二章「山崎断層」として、ひとつの章をさかれていた。なぜそうされたわけが書いてある。
学術的な意義付けも、きっちりと述べてある。
読み始めて、あらためて驚いたことがある。
それは、山崎断層系のなかでも、もっとも活動的な「安富断層」!
それを地図上で追っていく。
それは、私の通勤路そのものなのである。
もちろん知っていた。しかし、あらためて確認すると驚きなんである。
このピッタリと重なるのには…
▼しかし、よくよく考えてみると、これはアタリマエのことでもあるのかも知れない。
ここは、中国山脈の東端である。山に降った雨は、川になって瀬戸内海、日本海に流れる。
その川に沿っての段丘、平地が形成される、そこに人々は暮らす。大げさにいえば文化まで…
福崎町ー夢前町ー安富町のラインは本来は山越えのはず。
ところが、たいした山越えせずにのびるライン、それが山崎断層・安富断層なんだ。
第四紀だけではない、ずっとずっと以前から動き続けてきたんだ。
これを道として利用しないはずはない。
「動く大地の物語」と私の「くらし」はここでツナガル!!

今日も私は、20分をかけて「山崎断層」を走ってみよう。

 

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防災と「等身大の科学」

Dscf6627▼昨日、25日に関東では、「春一番」が吹いたという。
その言葉だけを聞いたらなんとなくキャンディーズを連想したりして、心ウキウキになったりするものである。
しかし、事実はちがう。この南から吹く強い風で、数々の災害を引き起こしてきている。
Dscf6631▼いつものカレンダーにも「春一番」平均日と書いてあったので、少し気にしながら「雲見」「空見」をしていた。
午前中の定点観測地からの空は雲が多かった。午後は青空も見えてきた。
大気はやっぱり刻々と動いている。
それにしても、この頃に「こんな風が吹く」と予報するなんてすごいな。
科学だろうか。
単なる経験則の累積だろうか。
両方かな。
どちらでもいい。問題はそこにはない。
最大の強敵「天災」から逃れることこそが、最大の課題なんだから…。
▼今はどうしても「地震」の授業のことに頭がいってしまう。
今風に言えば、「地震」に関しての「科学リテラシー」とはなんなのだろう。
知っているだけでは、役に立たない。
それもその通りだ。でも、ほんとうに私は「知っている」のだろうか。
知っているつもりになっているだけなのではないだろうか。
もう一度「知っているつもり」のこと、整理し確認してみることからはじめよう。
そして、問うてみよう。

「天然の強敵」(寺田寅彦)に「等身大の科学」は有効か?
「私の科学」は有効か?
と。

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【授業】Twitter的ノート術の可能性

Dscf6616▼いつもの場所から見る空は、雲に覆われシトシトの雨の様相だ。あたたかい雨だ。しかし季節はやっぱりそんな直線的に移り変わりはしない。行きつ戻りつの螺旋的である。
しかし、確実に春は近づいてきてきている。
▼授業が一区切りついている間に、久しぶりにノートを見せてもらった。
うれしいことに、ほとんどの生徒が最初に決めたフォームでノートを書き続けてくれたようだ。
やっぱりいちばん面白いのは、授業の<ふりかえり>だ。
授業の感想、実験をしていて気づいたこと、授業への一口コメントがメモ書き(覚え書き)として書き込んである。
それも生の声で…
▼授業でそんな声が出てきて活かされていくのが理想かも知れないが、なかなか現実にはそうは行かない。
それを補完してくれているようでもある。
・気体ビュンビュンって時速何㎞ぐらいなんやろ。
・水だけが例外なんてさみしそう。
・ダイヤモンドはどうしてできるんだろう
・ウェゲナーさんはエライ!!
・はじめて聞いたとき「ウソ!!」と思った。
・なめてペッタリはほんまやった。
・もっと実験がしたい。
等々
必ずしも建設的ものばかりではない、しかしそれらも含めて私自身の授業の<ふりかえり>になるのである。
▼私は、この<ふりかえり>も含めたノート術を安直な発想から、勝手に「Twitter的ノート術」とよんだ。
久しぶりに使う
Twitter的=
「リンク」
「シェア」
「フラット」
「等身大」
「リアルタイム」
少し強引な結びつけなのかもしれない。
もちろんTwitterをそのものを使うなどということではない。
しかし、妙にわたしのなかでは結びついてしまうのである。

やがてやってくるだろう電子教科書時代。
そうなっても通用するノート術に思えてしかたない。
Twitter的ノート術!!
それを生徒たちの<ふりかえり>が教えてくれているようだ。

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『天災は忘れた頃にやってくる』

▼ニュージーランドの地震の情報が、新聞、TV、ネットで流れいた。驚いた被害の全容が徐々に明らかになっていく、少しでも被害の少ないことを祈るのみである。
 ちょうど、「地震」の授業の具体的構想を考えていたところだけに、ニュースにいろいろ考えさせられた。
▼このあいだやった世界の「プレート」の地図を見てみた。なるほど、ニュージーランドあたりは、複雑にプレートが交差していた、動く方向も…。
次に頭に浮かんだのが、あの有名な言葉だ。
『天災は忘れた頃にやってくる』
寺田寅彦の言葉だと思っていたら、違うらしい。
池内了さんが『寺田寅彦と現代~等身大の科学を求めて~』(P134)のなかで書いておられる。
▼これに近い言葉を残しているらしい。
それは、『天災と国防』
のなかにあるらしい。

畢竟(ひっきょう)そういう天災がきわめてまれにしか起こらないで、ちょうど人間が前車の顛覆(てんぷく)を忘れたころにそろそろ後車を引き出すようになるからであろう。

ナルホド!!
である。
私は、ふたつの地震の話から「地震」の学習をはじめようと決めた。
・山崎断層地震(1984.5.30)
・兵庫県南部地震(1995.1.17)

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【授業】この授業の究極のねらいは…

Dscf6577▼誰がいつ作ったのかわかない。たまたま理科室以外のところでみつけたこの地の「立体模型」。気に入ってしまった。ここのところ授業にいくときには持っていって使わせてもらっている。
見ているだけで実に面白い。いろんな角度から見てみる。
「山崎断層」もみごとにみえてくる。
 生徒たちがくらす大地の地形が見えてくる。
▼今だったら、それこそパソコンソフトを使えば瞬時に表示されるものかも知れない。
このあと、私も時間ができしだい挑戦するつもりである。
 しかし、この時間をかけての作業の結果完成したアナログ「立体模型」では、感動の度合いがちがうだろうな。
「ナルホド!!」の度合いもちがうものなんだろう。
▼授業が、最終ラウンドをまえに、一区切りついた。
何度でも、自問自答しておこう。この授業の究極のねらいは…。
「大地の動きを「現在進行形」でとらえよう」
と呼びかけている。
その「大地」とは「大地」一般ではない。教科書のなかにある「大地」ではない。
今、自分が立つ「大地」だ!!
なぜ、「現在進行形」でなければいけないのか。
それを、遠い遠い「昔話」に終わらせてはならない。
▼なぜなら、この「動く大地物語」のアタリマエのこととして、
明日にも大きく動くかもしれないのだから…。
どこまで、実感をともなって「ナルホド!!」と考えられるか。
ここが勝負だろう。
 これこそが究極のねらいでもある。

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【授業】「なめてペッタリ 凝灰岩!!」

Dscf6551▼昨日も、何度かその位置に立ち、デジカメを向けていた。「雲見」の定点観測地である。冬の雲とは明らかに違う雲が現れたと思ったら消え、青空だ。同じ青空でも、冬の透明感はない。なんだろう、肉眼ではなかなか見えないなにかがそこにあるのだろうか。
 なんと安上がりの「ふしぎ!?」を楽しむひとときだろう。
Dscf6542▼授業は「たい積岩」まできていた。
「たい積岩」で名前をあげたのは6個だ。
「れき岩」「砂岩」「泥岩」こいつらは、粒の大きさだけの問題だ!
つづいて
「石灰岩」「チャート」「凝灰岩」
きっと、毎日目にし、踏みしめその上でくらしているのだろう。
でもこいつの名前はなんだろう?なんて問うことはないだろう。
アタリマエのことだ。でも、こいつらの語っていることに耳を傾けてみると、うんと「ふしぎ!?」を楽しむことができる。
▼素朴な「ふしぎ!?」をつないだら科学が浮かび上がってくる。なんとかそうならないものだろうか。
湖や海でたい積したものが、こんな山の中にあるんだ。
「火山灰をはじめとする火山噴出物がたい積して」?(゚_。)?(。_゚)?えっ火山なんかどこにあるんだ。
そんな調子だ。
石灰岩、うすい塩酸をぶっかけたら二酸化炭素が発生する。
「あっ、それ気体のところで…」イイナ!!
「おなじみの…」ってやっていると、ある生徒が言った。
「それ、石灰水の石灰ですか?石灰水はどうしてつくるんですか」
私は、言われてはじめて気づいた。
そうだ石灰岩は二酸化炭素を封じ込めた岩石なんだ。!!
▼この地域の中生代の火山活動、そのときの化石である凝灰岩。それはこの地域ではありふれた存在である。
他の岩石とはちょっとちがうところがある。火山灰が固まってできているだけに本質的にスカスカだ。
先輩教師に教えてもらったか、フィールドワークの実践のなかから出てきた言葉か、
『なめてペッタリ 凝灰岩!!』
というのがある。実にいい、気に入った。
すごい鑑定方法だ。なめてみると舌がペッタリと吸い付けられる感覚。
「やってみい!」のことばに「そんな きたない!!」といいながらも何人かは挑戦していた。
もちろん自分でもやってみた。
実感である。中生代にタイムスリップできるかも…。


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【Web更新2/20】11-08【大地の動きをさぐる】更新!

Dscf6456

はや雨水 今年ばかりの 言い訳も
 11/02/16 (水)撮影@安富

■楠田 純一の【理科の部屋】11-08
 限られた「時間」に限られたことしかできないものだとするなら、何一つ変化は起きなかっただろう。
しかし、変化が起きている。それは、想定外のことがいつも起こっているのだ。
 予定不調和によって、進化はすすむのである。
 週末定例更新も、残すところあと5回で、このステージでの更新は終わりである。

◆表紙画像集2011 校庭の樹木シリーズ クリ
 冬芽に夢中になるきっかけを与えてくれた『冬芽ハンドブック』に面白いことが書いてあった。
クリの「冬芽はほぼ無毛、色、形ともクリの実にソックリ」と。
ほんとだろうか。先週はそれを確かめるために何度もクリの冬芽の観察に通った。
ほんとだ!!それを画像におさめたかった。何十枚と撮るがどれもうまく撮れない。一枚だけ、それらしいものが…。それがこれ。寒いなか撮ったのに、春の光があふれている。
「雨水」が近かったためであろう。非情なまでに、春はやってくる。

◆【大地の動きをさぐる】更新 「地球」と「地域」の往復運動を繰り返しながら、この学びの究極に向かっていく。
そこに「山崎断層」があった。
 

 

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「地球」は何からできているのか!?

Dscf6510▼ここのところ愛犬がいなくなってしまってから、家のまわりの散歩をしなくなってしまっている。その面では、ちょっと生活のリズムが狂ってきているのかも知れない。自然の季節の移り変わりをキャッチするのはこの「散歩」にあったわけだから、センスオブワンダーのリズムも少しおかしくなっているのかも。
 昨日は、これはまずいと思い、犬をつれないで同じコースの散歩をやってみた。確かに、春はやってきていた。
Dscf6519▼定点観測の日でもある。
 植え替えから 47週目の大賀ハス。観察池には先週一週間で水が増え、うすい氷が…。氷が張っているがその薄さ故か妙に春を感じさせてくれるから「ふしぎ!?」だ。
次に、ヒガンバナの定点観測地Aへ移動した。こちらも周りが妙に春めいていた。周りのホトケノザ、ホシノヒトミが春の訪れをヒガンバナに教えているようでもある。
▼授業の方は、最終ラウンドの構想を考えていた。
授業とは、ほんとうに面白いものだ。授業のこと考えていると、私自身の「ふしぎ!?」を増幅させてくれる。
「地域」から「地球」を見る授業のこと考えていたら、今度はその「地球」の「ふしぎ!?」が浮かんできた。
そもそも「地球」は何からできているのか?
▼調べてみた。確かに、どこかで学んできたはず、知ってはいたはず。
しかし、「ふしぎ!?」に対応して知ると、驚き、感動するのである。
一番多いのは、酸素だ。酸素46.6%だ、なんと半分近くはあの酸素ではないか。
驚くのは、次だ!!ケイ素Si27.7%である。多いとはうすうすは知っていた。
しかし、1/4強であるとは驚きである。
 こいつのことを私は、あまりにも知らなすぎる。
周期表では、Alの階段のすぐとなり、炭素Cの真下である。
周期表で近くにあるやつは、似た性質をもつ。「私の科学」からの単純なルールをあてはめて考えてみる。
半導体だ。ナルホド!!だ。
▼X'masプレゼントの『世界で一番美しい 元素図鑑』をSiの素顔を見てみる。
おっきれいだ!!
こいつと第一位の酸素と結びついて二酸化ケイ素(ケイ酸)をつくる。
地球のかけらの岩石も石ころ、砂粒もそして「宝石」も。
Siのこと、もう少しくわしく知ることが、「地球」という星をわかることになるのではと思えてきた。
Siに続くのが、Al Fe Ca K Mg …である。
こうして見ると面白い
Feの時代があって、
Alの時代があって、
今は(これからは)Siの時代なのかも知れない。

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【授業】「地域」から「地球」が見えてくるとき!

Dscf6487▼昨日も、そこにあったのは何の変哲もない。いつもの山、いつもの坂道、いつもの空、いつもの雲…。でもほんとうにそうだろうか。そんなわけがない!!
 冬から春に向かう大気は、このときだけの動きをしそして雲をつくる。同じ雲にみえてもこの瞬間だけものがあるはずだ。山にしても同じだ。もどり雪で、雪景色だった山もその雪がとけてこの瞬間だけの色具合をしているはず。
定点観測の面白さは、できるだけ複雑なファクターを取り去って、観察対象を絞り込んで対象物の変化を捉えるところにある。
 「雲見」定点観測地からの観察で「地球」のみならず「宇宙」をみたいのだ。
▼授業も同じである。
「地域」にこだわるのは、「地域」から「地球」が見えてくることがあるからだ。
化石の学習で、この地域から58年前アンモナイトの化石が発見されていることを紹介した。
ひとりの生徒が言った。
『それ、私の家の近くや!ということは…』
そう言うことだ。
 そこから出発して、ダイナミックな大地の歴史が見えてくるのである。「地球」が見えてくるのである。
この学習の醍醐味でもある。
▼家の裏山の崖の地層から、
拾い上げたひとつの石ころから、
教室の窓から見える中国縦貫道の防音壁から…
この「地域」の大地の物語を読もうというのである。
そしたら、かならずや「地球」が見えてくる瞬間があるはず。
それを楽しみたい。
▼「木を見て 森を見ず」「森を見て 木を見ず」
同じことが言える。
「地域を見て 地球を見ず」
「地球を見て 地域を見ず」
いずれでも、「私の科学」は成立しない。

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【授業】「姶良火山灰を追え」のその後とこれから

▼少しあわただしく授業をやっている。
「化石」の後は、「風化」「侵食」「運搬」「たい積」をやり地層形成のプロセスを追いかける。
そして、教科書には鍵層として、「テフラ時計」の話が出てきている。
例にあがっているのは「アカホヤ火山灰」だ。
「テフラ時計」というとなんともなつかしい気分になる。
▼地層のことなどまったくのシロウトであった私には、テフラ時計の話は、なんとも魅力的であった。
その火山灰層が一枚入ることによって、いっきょにタイムマシンにのった気分になるのである。
火山灰は、そんな長期にわたって降るのでない。期間限定である。
南九州から偏西風にのってほぼ日本全土に降灰した。日本まるごと雪景色のように。
その鍵層の上か下かによって、その地層のたい積した年代がわかる。
なんと面白い!!
▼私がもっと興味をもったのは「姶良Tn火山灰」である。
いろんな地域にでかける度に、これを追いかけていた。
科学読み物「姶良火山灰を追え」を書いたのは1996年、今から15年ほど前である。
そこには、10年ほど前から追い始めたと書いているから、興味を持ち始めたのは今から、25年ほど前からということになる。もう四半世紀になるということになる。
▼ネットを利用し始めて、ネットで教材情報を収集したいと思ったのも、この「AT(姶良ー丹沢火山灰)」であり「丹生」であった。
 自分が住んでいる福崎町でも、その地層を発見し、それを機にWebページ「姶良火山灰を追え」をつくったのは11年前だ。
 更新もせぬまま今日にいたっている。
しかし
 いつか「姶良火山灰マップ」をつくりたいという夢は、まだ消え失せてはいない。

こんなすぐれた教材をほっておくのはもったいない!!

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【授業】この地域からアンモナイトの化石が!?

▼「地球」から「地域」への学習のはじめにやったのは「化石」であった。
化石には、「示準化石」と「示相化石」とがあって、「示準化石」が教えてくれるのが、その生物の生きた時代であり、「示相化石」が教えてくれるのが、その生物の生きた自然環境である。
それぞれの代表的な化石には…
と、一応の教科書流の説明をつづけた。
▼そして、示準化石の話から、「時代」を追いかけた。
ここに、この単元最大の難所である「時間」の問題が待ち受けていた。
昔と昔々、大昔、超昔の区別がつかない。
数値で表すとわかるか。
100万年前と1000万年前、さらには一億年前、十億年前…
追いかけているの数値だけ、具体的なイメージがついていかない。
それをなんとかしたかった。
▼可視化するために、これまでにいくつかの方法をとったことがある。ひとつは、ながいながい年表づくりをしてみたこともあった。
個人個人で4.6mのミニ巻物の年表をつくる。それぞれの代表的な化石をそこに貼りつけていく、そんな試みだ。
教科書もとりあげている「地球カレンダー」もひとつの方法である。
  今回は、一マス一億年の年表(極地方式研究会作成)の塗り絵で可視化をはかった。塗り絵をしていたら、ほとんどが先カンブリア代である。そして「古生代」「中生代」「新生代」そして「第四期」…と。
▼なんとも、気の遠くなるような昔の話だ。
それだけでは、遠くなるばかりの話だ。
ここでなんとか身近にツナガル話にしたかった。
『町史』にこの地域からアンモナイトの化石が発見された(1953年)ことが出ていた。
山中の林道工事の際に発見されたようだ。
驚きである。
この「ふしぎ!?」を追いかけたい。

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【授業】「地球」から「地域」へ!

Dscf6428▼やっぱり、そうだ。春は確実に近づいているだ。
同じ雪が降っても、半日もすればとけてしまう。そして、山も空も回復する。前回の1/17の大雪とはちがう。
春めく野山をながめていると、この野山の「歴史」が気になりだした。
▼この授業の準備に、この地域の『町史』を読んでみた。
びっくりした。そこは「教材の宝庫」だった。教材のデータバンクだった。
町史のはじまりは、「自然」編だった。
そこには、地域の大地がどのように形成されていったかがくわしく書かれていた。
あの山、この川の形成史がくわしく書かれている。
▼もっとおどろくことは、その半分を「山崎断層」にページをさいているのである。
それも、とりあげているデータはきわめて具体的である。
それはアタリマエである。地域の『町史』なんであるから…。
▼ここまでの授業は、地域の大地の歴史と結びつけながら考えよう。といいながらも「地球」レベルの大地の動きに軸足あった。次の「大地が語る」では、軸足を少しずつ「地域」にシフトしていこうと思う。
そのとき、『町史』はとても貴重な資料になることはまちがいなさそうだ。
 

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【授業】火山とプレート

Dscf6400▼昨日は再び雪だった。朝、この坂道のぼったときはわずかには春の気配も感じていた。
ところが午後から一変していた。ふたたび、もどり雪だった。
坂道の向かうに見える山も、そして空もも見えない。
春はやはりそんな直線的にはやってこないのである。
▼授業も、やはり火山、マグマにもどっていた。大陸移動説からはじめて「造岩鉱物」まですすめていた授業は
もういちどマグマにもどっていた。
 マグマはどこに、どのようにして作られるのか。
そこにもどっていた。
(1) プレートの生まれるところ
(2) プレートが衝突し潜り込むところ
(3) ホットスポット
(3)はちょっとおいておく。
「プレート」と「マグマ」「火山」のつながりを追っていく。
▼その前に、地球の内部をもう一度みておく。
・地球は、「固体」「液体」!?
・地球は、そもそも何からできているのか?
・地下探検はどこまで可能なのか?
諸々の素朴な「ふしぎ!?」が生まれてくる。
生徒のなかには、すでにどんなイメージができているのだろう。
そこが知りたいところでもあるが、少し時間を急いだ。
▼まずは、地球の「核」「マントル」「地殻」プリントした図に色鉛筆で色塗りをしながら、地表からの距離、温度を確認していく。
そして「プレート」、日本列島をとりまく4枚のプレート、これも塗り絵。
世界の火山、これは赤鉛筆で印をつける。2枚のプリントを重ねてすかしてみる。
プレートの境目とみごとに一致する。
ハワイのような例外もある。それは別にしておく。
日本列島で考える。教科書に準じて図を書いて、プレートの潜り込みと「火山」を確認する。
そして、現在進行形の「新燃岳」へ。


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【Web更新2/13】11-07【大地の動きをさぐる】更新

Dscf6330

春浅し 足とめて聞く 木々の声
 11/02/10 (木)撮影@安富

■楠田 純一の【理科の部屋】11-07
 週末定例更新のお知らせ
 なんということだ!もう2月中旬である。残された時間が少なくなってきた。
「忙しさで心を亡ぼすことなかれ」と自分に言い聞かせながらも、やっぱり慌ててしまう。
地球はどうしても等速回転運動をやめない。
ならば
「ゆっくり 急ぐ!」しかないか。

◆表紙画像集2011 校庭の樹木シリーズ クヌギ
 冬芽シリーズを続ける。毎日、毎日おなじ木々を見ていると、そいつらに個性があることがわかる。同じ種類の樹木でも枝ぶりや日当たりの具合なので、違った表情を見せる。
 比較的表情を変えないと思っていた冬場も、冬芽を観ていたら「鼓動」が聞こえてきた。この「鼓動」にも個性があるように感じる。春はまだ浅い、行きつ戻りつ螺旋的に季節が移っていく。
 定例散策コース、しばし足とめて春を待つ木々たちの「鼓動」と「つぶやき」を聞いていた。

◆【大地の動きをさぐる】更新 
 授業としてはまだ数時間しかやっていない。しかし、その面白さにすっかり持病の「ばっかり病」を発症してしまいそうである。今週は、「地層」「化石」「たい積」「たい積岩」へと向かう。
 ここでも一番の難題「時間」が出てくる。さて…。

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【授業】我が家の庭にも「標本箱」が!!

Dscf6374▼連休の真ん中の日、昨日は定点観察の定例の日だ。まずは大賀ハスだ、朝より客があってやっと観察できたのは昼をすぎていた。植え替えから46週目である。先週、観察池の水はいったん干上がってしまっていたので水を補給したらいいのだろうか、と迷っていた。しかし、再びの雪と雨でその必要はなくなったようだ。
次期の植え替えの日が近づいてきた。
Dscf6368▼ヒガンバナも少しだけあたたかさをもった雨にうたれていた。元気だ、こちらも枯れて休眠に入るまでの日が限られてきたようだ。今こそ、蓄えのときとばかりに元気なんだろう。
 ずっとずっと毎日、毎週同じように観察する。
なにかが見えてくる。なにかが聞こえてくる。
大賀ハスやヒガンバナが喋ったりはしない。あくまで聞こえてくるのは、自分の声。
観察は科学の方法のなかでも最も原初的なもの。
そして至高のもの。
Dscf6391▼「大賀ハス」と「ヒガンバナ」の位置は距離にして10mとないだろう。いずれも玄関先である、それはふたつの位置の間にあった。
 毎日、毎日見ているはず。見ないで生活なんかできない。
大賀ハスとヒガンバナの写真を交互に撮っているときに気づいたのだ。
足元に踏みつけているのが岩石の標本箱だ!!
と。
▼庭先にというより、ふだんの言い方で言うなら『かど』先だ。そこにいつの頃から記憶はさだかではないが、バラスをまいていた。バラスは小石のあつまりである。よく見ると、あの授業中にみた岩石標本箱にあったおなじようなものがいっぱいみつかるのだ。
 なんで、いままでこんなことに気づかなかったなのだろう。
そのことが「ふしぎ!?」でならない。
▼「観察」にはじまるとたいそうに言っても、この程度なんだ。私の「観察力」なんて…
熊楠は50歳の時、自宅の柿の木に粘菌の新種「ミナカテラ」を発見した。
あの世界を飛び回った人がである。博覧強記でずば抜けた「観察力」を熊楠が新種を発見したのは、自宅の柿の木であった。というのはきわめて示唆的ではないか。
 私のめざす科学も「観察力」もそこにあるのかも知れない。

私は、庭先の標本箱から、何個かお気に入りの「地球のかけら」を拾い上げて玄関に飾ってみた。
でも繰り返す。なぜ気づかなかったのだろう。「ふしぎ!?」

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【授業】「やあ、それ宝石や!!」「欲しい!!」

Dscf6362▼そうだ。私は少し意地になっているのかも知れない。
どちらかというと意志軟弱な人間と自覚している私にはあまりこだわることは少ない。(自分がそう思っているだけかも…)ところがこれにはこの意地は通すつもりだ。
「中学校3年間の理科の全ての授業をblogとして記録する」
そんなすぐれた実践とか先駆的な取り組みをというのでない。ごくごくありふれた実践の「記録」である。
どんな思いで授業にのぞんだか、それに対して生徒たちはどう反応したか。何をつぶやいたか。
どんな「失敗」「発見」があったか。
それら諸々をだ。
この意地の終了までそんなに遠くなくなってきた。
▼そこで、続けよう。授業は「造岩鉱物」であった。
岩石標本箱から、火成岩のサンプルをすべて取り出して
組織の観察からグループ分け
黒っぽい順番にならべる
ふたつの作業がおわって各班の机の上には岩石がならべられている状態でだ。
▼「岩石が黒っぽいのは、黒っぽい鉱物がたくさん含まれているからだ。白っぽいのも白っぽいまたは無色透明なものがいっぱい含まれているからなんだ」
アタリマエのこと。
例のおきまりの教科書の表をノートに書き写しながらすすめた。
 このとき、ずっと準備している色鉛筆を使った。
有色鉱物は、黒・茶・緑で、
無色鉱物は、白、ときどきうすいピンクで…。
(ところで、この表 黒っぽいのが左にきているけど以前は逆だったように思うけど、なにか理由があってこうなったのかな。教科書によってちがうのかな。へんなところに「ふしぎ!?」)
▼次にひとつずつ鉱物を紹介していった。
まずは石の英雄「石英」だ。
大きな石英を見せて、続けて「これが、もっときれいな結晶になったのが、これ!」と水晶を見せたときだ。
「やあ!それ宝石や!!」「欲しい!!」「欲しい!!」
そうか。
宝石か、なるほどそうだ。宝石って宝の「石」なんだ!!
こんなアタリマエに気づいた。
そう言えば、私も自分が中学生のころ、学校の裏山に水晶が出るというので、探しに行ったことがあるな。
大きなきれいな水晶をたくさん持っていた友だちがうらやましかったな。
時代が変わっても、きれいな結晶に対しての反応は変わらないものなんだ。
「鉱物」は「宝石!!」か!

またしても生徒たちに気づかされた!!


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【授業】標本箱から取り出して!

Dscf6339▼どうしてこうなるんだろう!?またしても、私の持病の「ばっかり病」が発症しだしたようだ。朝の校庭散歩も、つい先日まで、お目当ては「冬芽」であったはずなのに、授業で「大地の動きをさぐる」のことをやり出したせいだろう、山や「石ころ」ばかりが気になってしかたない。歩く足元の「石ころ」が気になってしかない。
 グランドの片隅に花崗岩らしきものが落ちていた。すぐさまポケットに入れた。
▼授業のはじめに、拾ったその石ころを見せるところからはじめた。
「こんなの今朝、グランド拾ったや」
「これってどこから来たんやろか?」
からはじめて、もう一度マグマにまでもどって、「火山岩」「深成岩」のでき方をふりかえってみた。
▼少しちがうかも知れないが、「結晶の成長・破壊」と温度差に関連して、ひとつの実験を見せた。
使い古しの試験管をトーチランプで加熱して、充分に熱したあと、ビーカーの水の中に入れた。
「ジュー」「バッシュー」という音ともに、ヒビが入り壊れた。
えらくこれが受けてしまった。
斑状組織・等粒状組織に話をもどし、火成岩の典型の観察にはいった。
Dscf6347▼まずは、標本箱から標本岩石をすべて机の上にだしてみた。
・玄武岩…「玄」は「玄人(くろうと)」のごとく黒を意味する。玄武洞、神鍋山
・安山岩…アンデスの山の石とはなんという安直なネーミングだ!それでいいのだ!!
・流紋岩…モチモチマグマだから、流れの跡がのこったままなのか。

・斑糲岩…「糲」とは黒い米粒だと。
・閃緑岩…ちょっと緑っぽいのかな。
・花崗岩…別名「御影石」、六甲山は発祥の地、家のどこかに

一通りの話はすでにしていた。
名称についてはひとまずは置いておこう。
▼標本箱から取り出しだ岩石、班員みんなで話し合いながらふたつのことをやった。
まずは、すべての岩石を手にとってみる。
(1) 粒(結晶)の状態を見ながら 「火山岩」グループと「深成岩」グループに分ける。
(2) グループのなかで黒っぽい順番にならべてみる。

ワイワイと楽しくやっている。だいたいは同意見にまとまるようだが、迷う岩石もあるようだ。
それはそれでいいではないか。自然はそんなくっきり分かれているわけではない。
自然はもっともっとシームレスだ!

黒っぽい、白っぽいの何故!?
は次だ。

<つづく>

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【授業】マグマも物質だ!

Dscf6315▼いつもの校庭散策のゴール地点である校門の向かいに、かつての「岩石園」の跡ではと思われるところがある。見ようと思えば、いつでも見られる場所だ。そこに、ちょっと大きめ岩石がころがっている。ふだんは私自身も何気なく見過ごしている。しかし、昨日は少しちがっていた。これらがあのマグマ冷えて固まったもののかけらかと思うと急に貴重なものに見えてきた。
▼授業でも、マグマ冷えて固まってできた岩石「火成岩」の学習に入った。
冷え方の違いによって「火山岩」と「深成岩」がある。
いつもの説明しながら思った。
「マグマも物質である!!」と。
物質であるなら、ほん先日までの「物質探検」の学習とツナガルのではと。
▼学習したことは使ってみてこそホンモノになる。
液体ドロドロのマグマの温度はいったいどのくらいなんだろう。
調べてみると「800℃~1200℃」。では大ざっぱに言えば地表の温度差は1000℃だ。
先日の液体窒素で温度差200℃の物質の劇的変化を見たところではないか。
その5倍だ。
その物質の劇的変化は…。
▼「ゆっくり」とした温度変化と「急激な」温度変化では、結晶の成長に大きな違いができてくることも「結晶づくり」で学んだばかりである。それを使って考えてみるとナルホド!!とならないか。
そうであってくれるといいな。そう願いながら
「斑晶」「石基」「斑状組織」
「等粒状組織」
と学習をすすめた。

つづく

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【授業】「あの山にも歴史がある」

Dscf6268▼昨日もいつもの「雲見」定点観測地に立つ。目立つ雲はない、しかしちがう。冬の透明感のある青空ではない。なにかそこに存在する、霞んだような状態だ。なんだろう!?
霞んだ空の向こうにいつもの山が見えた。いつもの坂道も…。
やがて夕方から久しぶりの雨だった。
Dscf6272▼授業をすすめた。何の授業しているのか。
霞んだ空の向こうに見えるあの山が教えてくれた。
教室から見える「あの山にも歴史がある」。
これだ!!その歴史を読み解くための鍵を手に入れようとしているのである。
続けよう「火山」の学習を…
▼マグマの性質によって、山のかたちも変わってくるという話だ。これは、けっこうアタリマエの話として理解できる。ビチビチ(サラサラ)マグマが噴き出してくる。そして山をつくる、その山のかたちは盾状火山・溶岩台地のように、モチモチマグマだったら…。その中間のときは…
いくつかの火山の写真を教科書でみる。
▼二酸化ケイ素の含まれる割合によって、火山のかたちや岩石もちがってくる。
できるだけ典型で学習すればよい。そんな単純ではないかも知れないが、そこで迷っていては「あの山の歴史」が見えてこない。「ゆっくり 急ごう!!」

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【授業】時空を超えて「火山」をもっと身近に

Dscf6242▼昨日から、いよいよ本格的に『大地の動きをさぐる』の授業をはじめた。今回は、予定通り結論から入った。
それは本単元のねらいでもあった。「大地の動きを「現在進行形」でとらえる」である。
あの手、この手でこのことを実感し、「ナルホド!」せまる。
▼まずは「大陸移動説」(ウェゲナー1912年)からである。世界地図を持っていてかかげた。そしてウェゲナーが見たであろう「世界地図」とちがうことを話す。大西洋が中心だ。
そこで、南アメリカ大陸とアフリカ大陸の海岸線だ!
なんという単純明快な発想ではないか。1枚の新聞を破いて黒板に貼りつけてみた。
これは、元々つながっていたのなら、合わせれば「記事」はつながって読めるはず。同じことを20世紀の科学は「化石」「地磁気」などでやったのだ。
▼たった100年前にはじめてである。100年なんて今からやる地球の歴史から、いや科学の歴史から考えてもごくごく最近のことだ。この後、プレートのこと、ハワイが年間8cmずつ近づきつつあることを教科書の「科学読み物」を使ってさらっとやった。このことは何度も何度もこの単元ではふれること言っておいた。
Dscf6249▼そして、いよいよなかみの火山である。
これぞ「現在進行形」の霧島連山・新燃岳(しんもえだけ)の噴火活動の新聞記事をプリントしてくばった。
今後、このニュースに注目しておくことを話す。
 「火山活動」は、特異な地域だけの問題だろうか。そうではない!
ほん先日「自然教室(スキー教室)」ででかけてた神鍋山は、わずか2万年前活発に火山活動をしていたのである。なぜ、あそこにスキー場ができているのか。大いに「火山活動」と関連があるのである。
▼もっと身近に考えよう。この安富の地も火山とはけっして無縁ではない。拾ってきた石も、元をたどっていけばこの火山活動と深いつながりがあるのである。
一挙にまくしたてるように「身近にある火山活動」を力説した。(これは授業としては邪道かな)
一応の噴火のメカニズムを簡単に話したあと、炭酸飲料水で「噴火」をさせてみた。


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【Web更新2/6】11-06【三態変化】等

Dscf6175

節分や 不思議生まれん フウの翼
11/02/03 (金)撮影@安富

■楠田 純一の【理科の部屋】11-06
週末定例更新のお知らせ
 今年になって6回目の週末定例更新である。「機械的に」同じことを繰り返す。
こんなとき、つい「機械的に」を使ってしまう。でもそのときの「機械」とはどんなものをイメージしているんだろう。
「機械的」に対峙しているのは「人間的」だろうか。
最近どうもそれに疑問をもつようになった。人間とは、世界中のどこでも誰もがまだ創ったことのない究極の機械なんではないだろうか。そして、もっとも「機械的」とは、もっとも「人間的」な営みをさすのでは…。
 「機械的」をバカにしないで繰り返してみよう。あのシーシュポスのように…。

◆ 表紙画像集2011 校庭の樹木シリーズ アメリカフウ
 どこか春の気配がする今日この頃であるが、あいかわらず校庭の「冬芽」観察にはまっている。
なんでこれまで、もっと観てこなかったのだろう。それが不思議なぐらいだ。
 どの樹の冬芽も個性があっておもしろいが、別のシーズンの観察をよくしているものが面白い。
グランドの南側に6本ばかりあるアメリカフウは、どのシーズンも存分に楽しませてもらった樹である。
でも、これには気づかなかった。冬芽にもとにできる翼だ!!
 これって何なのだろう!?いろいろ調べてみたりするが今ひとつよくわからない。
「ふしぎ!?」はふくらむ。

◆【三態変化】更新
 私の液体窒素物語・最終章を加えて、これで状態変化は終わってしまった。
原子・分子はどこまで見えてきたのだろう。

◆【溶解】更新
 「結晶づくり」の課題を最後にして、これも終わってしまった。
同時に「物質の探検」の学習はいったん終わることになる。
原子論的物質観はほんとうに有効なのか。
この答えは、まだわからない。答えを急ぐことはない。
少なくとも私は、きわめて「有効」であると確信している。
これをはずしての物質学習などありえない。とすら思っている。

◆【大地の動きをさぐる】更新
 いよいよ本格的に集中してはじめる。
どこまでいけるだろう。「ねらい」は達成できるだろうか。

◆新・クラウド「整理学」試論 更新
 「Twitterはじめて402日目…」、「Twitterはじめて500日目…」を加えた。
私にはTwitterは、クラウド「整理学」に欠かすことのできないツールなんである。

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第一分野の授業を終えて

Dscf6226▼昨日は、定例観測の日だった。立春をすぎてずいぶんとあたたかくなってきた。このあとも直線的に本格的な春に向かうとは思えないが、春が見えてきたことは確かなようだ。それは「大賀ハス」観察池にもあらわれていた。植え替えから45週目である。このあいだまで氷が張り、凍てついて池の水がいつの間にか、干上がってしまっていた。泥沼状態になって、泥土が盛り上がり膨らんでいるようにみえる。蓮根たちも活動を開始しているのだろうか。
Dscf6230▼定点観測地Aのヒガンバナも春を感じてきているようだ。葉先の黄色い部分が少し増えたかにみえる。やがてまわりの植物たちに春がやってくれば枯れていく、そして「休眠期」に入る。その準備をはじめたのだろうか。
ヒガンバナの「春」はもう終わっているのだろうか。
▼このような「植物の世界」の学習していたのは一学期だった。その後は、ずっと1分野の授業をしていた。
「光」
「音」
「力」
「圧力」
「物質探検」
「気体」
「状態変化」
「溶解」
単元名をあげるだけでもたいへんなぐらいいっぱい学習してきた。
あげながら、そのときどきの授業が思い出される。
その1分野を終える。
▼「ふしぎ!?」を追いかけるのに、予想をたて、「ねらい」を持って実験をし確かめる。
そして、あらたな「ふしぎ!?」が生まれそれを追いかける。
そんな定番コースが実施しやすい1分野が私は元々好きだ。
それだけでない。生徒実験がいっぱいやりやすいのが好きだ!!
▼生徒実験はもちろん「ねらい」があって実験するわけだが、それだけではない。
「ねらい」とすること以外にもいっぱい「発見」をする。
それを見るのが楽しい。「失敗」もいっぱいするけど、そこからすごい「科学」を学んでいる。
小さなセレンディピティが起きているのだ。
それがなんとも面白い。
▼そんな1分野を終えて、2分野「大地の動きをさぐる」に向かう。
1分野での、「ふしぎ!?」を追う手法は、どのように活かされるだろう。
また、1分野とまたちがった面白さがある。
それが楽しみである。


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【授業】「氷砂糖から巨大結晶つくれるの?」

Dscf6208▼昨日は「立春」の名の通りのような天気だった。寒いんだけど、寒さが少し違っていたどこかに春の陽気を含んでいた。つくづくと思う大気の動きというの「ふしぎ!?」なものだと。
 見えないものが、見えるかたちになるとき、その「ふしぎ!?」の謎解き第一歩となる。
▼1分野最後の授業である「結晶・再結晶」の授業は、一昨日にやった。
ここでは、実際にその時間内に「結晶づくり」をするというのでなく、「結晶づくり」を呼びかけるということにした。
これまでに実験してきたことを基に、「再結晶」の原理を再度確認した。
▼まず最初に呼びかけたのは「台所の宝石=食塩の結晶」づくりである。
溶解度の温度による違いはわずかである。だとしたら、時間をかけるしかない。
2つの方法を紹介し、一ヶ月後までの宿題とした。ひとつは、飽和食塩水をつくり平たい容器に入れ暗所で放置する方法である。もう1つは、種結晶をつくり、ペットボトルでやる方法である。
これは、
食塩の結晶成長-大学1年生の化学(北里大学・野島高彦)
を見せてもらったからだ。中学生でも挑戦できないだろうかと呼びかけてみた。
一ヶ月後どんな報告があがってくるかを楽しみにしておく。
Dscf6220▼後は、大きな結晶ということで「氷砂糖」と「ミョウバン」(自分でつくったものではないが)を見せた。
氷砂糖は「クリスタル」と「ロック」タイプを購入しておいた。
結晶見本として「クリスタル」を配っていた。そのときだ、ひとりの生徒が言った。
「これ種結晶にして、大きな結晶つくられるん?」
「そらできるんとちがうか」「やってみたら」
と言ったものの実はまだ挑戦をしていなかった。
▼後で調べてみた。やっぱりあった、京都パスカルの杉原和男さんがやっていた。
◆砂糖の大結晶作り 
やっぱり面白い!!
さすがである。

またしても、私の「宿題」がひとつ増えた。

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Twitterはじめて500日目に思うこと。

Dscf6187▼立春の朝だ。昨日は節分、すき間時間に「雲見」の定点観測地から、空を見上げてみた。みごとな青空である、その青空の表情に春を見た。毎日の空や雲にも人間の顔と同じように表情があることを教えてくれたのは『雲の顔』の著者武田康男さんだ。繰り返し繰り返し見ていると、少しずつ少しずつその表情が読めるようになってきた。同じ青空でも寒中の青空とは少しちがうのだ、表情に「春」が読めた。
▼別の場所からあの人が見た空はどうなんだろう。
そんなときは、Twitterだ!!
そのTwitter、
http://twilog.org/junkusudaが教えてくれた。
今日がTwitterはじめて500日目だと。
先日はじめたばかりに思っていたら、もう500回も地球は回転したのかと、あらためて驚いた。
▼「Twitter」そのものことを、他のメディアも話題にすることはなくなった。それだけ多くの人に普及し、アタリマエ!になったのだろう。
 それは、それでうれしいことであり、ありがたいことである。
私にとっては、Twitter的である機会が増えてくることであるのだから。
▼「Twitterはじめたけど、こんなのどこが面白いの?」と聞かれることがある。私は答を持たない・
「そうですか」「そうかも知れないですね」
としか言いようのない。
だって質問する人のタイムラインと私のタイムラインはちがうのだ。
つまり、まったく違う情報が流れているのである。それこそが、Twitterの最大特徴なのかも知れない。
現時点での究極の「私メディア」なのである。
そこにこそ、無限の可能性を秘めているのである。
「世界の鼓動」になる可能性をも…。
▼Twitterはじめてから、ほど100日ごとに、そのときの思いをプロットしている。
プロットしているものつないだらなにかが見えてくるかもしれない。
やってみる。

◆新・クラウド「整理学」試論(10)(102日目に思うこと 2010/01/03)
◆Twitterはじめて200日目に思うこと(2010/04/10)
◆Twitterはじめて300日目に思うこと(2010/07/20)
◆Twitterはじめて402日目に思うこと
▼自分でも驚いてしまった。
「Twitter的」は、はじめて100日目ごろから、言っていたことなんだ。
Twitter的=
「リンク」
「シェア」
「フラット」
「等身大」
「リアルタイム」
Twitter的こそ私のタイムライン流れる主流なのである。

これからのテーマは「Twitter的の進化」である。
600日目の私のタイムラインには、どんな情報が流れているだろう。
楽しみである。

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【授業】溶けたものを取り出す。

Dscf6170▼今日、2月3日は節分であり、新月である。節目の日なんだ!!
時間の経過だけが、すごく気になっている。
気にし出すと、またまた持病が発症する。「ばっかり病」である。
他のことが見えなくなって、一点それ「ばっかり」になってしまうのである。
そんなとき、自分に声をかける。「ゆっくり 急げ!」と。
▼授業の方は、「溶解」最後に向かっていく。「溶けたものを取り出す」=科学の方法についてである。
日常の生活のなかでも、けっこうやっていることだ。
また、それは古くから人間が自然にはたらきかけ、有用な物質を自然から取り出してきた方法だ。
水に溶かす。
温度をあげる。できるだけたくさん溶かす。
溶けて、見えなくなったものを、「純粋な物質」として取り出す。
▼久しぶりの生徒実験でもある。やっぱり面白いな!
自分たちで直接、火を使ったり、水を使ったりしながら物質にはたらきかける。もちろん「ねらい」があっての実験である。しかし、実際に実験をしてみるとやっぱり、「失敗」も含めていろんな「発見」がある。
▼生徒だけではない。私も楽しむ。
次なる「ふしぎ!?」も生まれてくる。
なんで、物質によってちがう、こんなきれいなかたちに整列するのだ。
それはどう説明すればナルホド!!となるのだ。
いっきょに解決しようとは思わない。
でも「ふしぎ!?」を保留・持続するためだけの方途は知っておきたい。

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【授業】私の「液体窒素物語」・最終章(2)

Dscf6128_2▼気を取り直し、再度書き込む。
昨日は、久しぶりに緊張していた。最後の液体窒素を使っての授業ということで。
授業としては、物質の探検の授業としては、その三部作「気体」「三態変化」「溶解」とすすで、「溶解」の方も終わりかけている。この液体窒素を使っての「三態変化ダイジェスト」の授業は年を越してのおあづけとなっていたのである。私にとっても久しぶりの実験である。やり直しができない、一回限りの授業である。
そんなこともあって、なおさら緊張していたのである。
▼以前にここで使っていたプリントを利用した。
一応定番メニューを作っているのである。まず最初は窒素の「融点」「沸点」の確認である。
そして、現在の教室の温度と、そして「-273℃」と。帯グラフを書いてみる。
「固体ブルブル」「液体フラフラ」「気体ビュンビュン」と温度との確認である。そして、まずは各班の机の上にこぼしてみる。玉になって流れる窒素、それはまるで熱い鉄板の上の水のようだ。
温度差を考えれば、そんなものなんだ。もう、これを見るだけでも液体窒素の実験をやる価値がある。
Dscf6129▼次は、せっかくの低温の世界である。なかなか「液体フラフラ」から「固体ブルブル」へも見ることができないものでやってみることにする。そして、ここでも水の「ふしぎ!?」をやっておきたかった。
試験管に水をいれ、瞬間に氷をつくる。それを液体の水に浮かべてみる。
これは、実は物質の世界では異様なことだ。
エタノールの氷をつくった。そして、その氷を液体のエタノールに入れる。沈むのだ!!
これがアタリマエなんだ。だって「液体フラフラ」が「固体ブルブル」になるんだから、体積は小さくなる。密度は大きくなるのがアタリマエ。ひとつだけでは強引すぎるかも知れないが。
これを見せたかった。こうだ!!と見せたかった。しかし、なかなか試験管から取り出すのに手間取ったり、すぐに融解してしまったりしてそれらしいものしか見せられなかった。
後で、気づいたがエタノールの融点は「-115℃」だ。瞬間であることもあらためて納得だ。
▼次は、臭素管だ。
減圧したものと、そうでないものとでやった。色のついているのでなかなかよくわかる。目の前で「固体」「液体」「気体」と変化するさまを見るのも感動ものだ。納得もできる。
そして、いよいよメインである「液体の酸素」だ。
あの青色の液体酸素を見ることは、これ以後の物質観を変えることになるだろう。
それが、今ひとつうまくいかなかったのは残念至極である。
▼後は定番実験で、「低温の世界」を楽しんだ。
「ブタン」「バナナ」「花」「ゴム管」「テニスボール」等々…。
残念なところもあるのだが、ともかく「私の液体窒素物語」はこれで終わりである。
ほんと「液体窒素」には、ずいぶん楽しませてもらった。

今度、これを見るとしたら、どこで見るかな。
それも楽しみだ。

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【授業】私の「液体窒素物語」・最終章(1)

Dscf6122▼昨日で一月は終わった。今日から二月だ!!地球は同じスピードで回転しているはずだが、私にはとてもそうは思えない。「ふしぎ!?」
 その一月、最後の日もあわただしく動いた。それは、今日の授業で使う『液体窒素』を手に入れるためだ。
▼ほんとうにずいぶん久しぶりの『液体窒素』だ。どう考えても、10年ぶり以上である。
だから、何度かお世話になっている充填工場への道も迷ってしまった。そこにあるとわかっているのだが、なかなかたどり着けなくて、約束の時間より遅れてしまった。
工場のまわりの様子も少し変わってしまっていた。以前のように「充填しているところも見せてください」と依頼すると快く「はい、どうぞ…」と言われた。
 これを見せていただくのが、前から好きだった。
前は、外の大きなタンクからだったが、今はそれを小分けした小さなタンクからだ。
いっぱい近くなると、入口ちかくで激しく沸騰し「液体窒素」は「気体窒素」にかえっていく。
それが面白いのだ。
▼充填してくださる方とも会話した。
「理科の授業で使われるですか」
「はい、これをやると喜んでくれるもんで…」
「ああ、これはほんと冷たいですからね。-200℃に近いですから…」
「ほかに、どんなところで使われているんですかね」
「病院関係ですね」「冷やしておいて手術されるんでしょうね」
「工場の関係は、このタンクごと…」ととなりの大きなタンクを示された。
何気ない会話から、いろんなことが学べる。これがやっぱり面白い!!
▼私と「液体窒素」の出会いは、うんと古くなる。理科教師駆け出しのころである。「低温の世界」、「低温の科学」
が世の中でも話題になったころだっただろう。
 先駆的の実践をしている先輩たちは、この液体窒素を教室に持ち込んでいた。うらやましかった。
私も自分でやってみたかった。
 ジュワー瓶が近くの高校にあるというので、それを借りてきてやった時代もある。
今では、理振の教材ということで、多くの中学校にあるようになったが、以前はそうではなかった。
▼テレビのCMで「バナナで釘を打つ」というのや、バラの花が、もろいガラス細工のように壊れる映像が流れた時代もあった。いつしか、科学の祭典などの定番実験となっていった。
私は、いつも【三態変化】の学習の最後に「三態変化ダイジェスト」としてやるようにしていた。
何度やっても、「ふしぎ!?」で面白いものだ。

その最終を今日授業する。


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