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【実験】「液体→気体」体積変化・実験2題!!

▼今朝も起きて、すぐ外に出てみたが、昨日とうってかわり空には、雲が…。どこかでは、みごとな流星ながめている人いるかな。のちほどしらべてみよう。雲で見えなくても【星連】は成立する。
見えないよ!と報告しあえば、そのことで天気の変化のことがわかる。面白いものだ。
当分は、 #hosirenにはまりそうだ。今度は月食もやりたいな。そういえば、今年は月食から始まったのだった。
▼授業は状態変化での体積変化に入った。
特に「液体→気体」での体積変化は劇的である。
原子・分子が見えたら話は簡単だが、見えないから「見えるかたち」にしてみよう。
お気に入り実験2題がある。
Dscf4559▼ひとつは、水蒸気入り風船と水の逆流で、その体積変化を見ようというものだ。
丸底フラスコを加熱しはじめると、水槽のなかに最初にブクブクと出てくるのは空気。
やがて様子がかわってくる。もう泡にはならない、バチバチと水槽をたたきつけるような音とともに水の気体「水蒸気」が出てくる。
 ガラス管をもちあげ、水蒸気、湯気を見る。
その水蒸気で、風船をふくらませる。
水蒸気入り、風船はアツアツだ!!みんなで触ってみる。ナルホド!!だ。
でもちょっと冷めたら、風船はしぼむ。体積変化だ!
みんながさわってしまったら、次だ。
ガスバーナーの火を引いた。やがて、丸底フラスコのなかの水蒸気も、液体の水にもどる。
そう話しているあいだに、水槽の水が逆流がはじまる。逆流がはじまると一挙だ。
やっぱり劇的体積変化がおこったのだ。
Dscf4518▼もうひとつは、もっとダイレクトだ。
同じく丸底フラスコ使って、少しの水を沸騰させる。さかんに沸騰しているところに風船をかぶせる。
水蒸気入り風船は勢いよく膨らむ。
ガスバーナーの火を引く。
すぐにしぼみはじめる。
それで終わらない。丸底フラスコの水蒸気だって液体の水にもどる。体積は劇的に小さくなる。
Dscf4533ここからがこの実験の面白いところ!!
しぼんだ風船は、こんどは丸底フラスコの内側に膨らみはじめるのである。
ついには、丸底フラスコの内側にはり付くようになるまで内側に「膨らむ」のである。
この実験のいいところは、いちどうまく風船をとりつけると、何度でも繰り返しやれるところだ。
何度か繰り返しこの変化を楽しんでいるあいだに、
少しずつ、少しずつ
「液体フラフラ」から「気体ビュンビュン」、「気体ビュンビュン」から「液体フラフラ」の体積変化が見えてくるのだ。

見えるはずのないものが、「かたち」にすることによって見えてくるのである。
やっぱり、この実験2題はお気に入りだ!!

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コメント

ちょうど4年の子の理科が熱の伝わり方から水の三態を扱っているみたいです。
先日実験で「失敗した~」と話していたので、
「どうしてそうなった考えるのも、実験の大事なところだよ」と、
先生の先日の記事を念頭に置きつつ、話しておきました。
昨晩空を見上げて「雲があるから星が見えない」と子どもたちはぼやいていましたが、
「見えなかったというのも立派な報告なんだよ」と伝えています。
今度の皆既月食は本当に楽しみです。

酸性雨というのは、ほんとうに難しいですね。
酸性雨によって何が起こったかをスタートとして、
原因に遡っていくほうが分かりやすいのかな、と子どもを見ていて思います。

投稿: いっちゃん | 2010/12/16 10:45

いっちゃん
おはようございます。コメントありがとうございます。
「見えなかったというのも立派な報告なんだよ」
のアドバイスさすがですね。
「雲」と「流星」までの距離を調べたりするのも、結構面白い研究になりそうですね。

それと「酸性雨」とツナゲルこともできそうな。
実際の空間をイメージをしながら、イメージ図をかけば
何が起こっているのかを具体的にイメージできそうな気がします。思いつきですが…

投稿: 楠田 純一 | 2010/12/17 05:39

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