2010『私の読んだ本ベスト3』!!(続々)
▼理科室前に掲示しておいて、記録し続けた「天気表」も、もう書き込む欄があと4つとなってしまった。その一年間の天気の変化にしばし、見入ってしまった。今年の夏の「暑」も記録として残っていた。全体として「晴」が多いことか、一日一日の空が思い出される。
その位置は、「雲見」の定点観測地でもある。そこからの画像を何度もアップしてきた。武田さんの『雲のかお』の真似がしたくて。
▼2010『私の読んだ本ベスト3』がまだ終わっていない。
続けよう。ベスト3は、ちょっと角度をかえてみる。もっとより「等身大」に…
【ベスト3】 『佐藤可士和のクリエイティブシンキング』(佐藤可士和著 2010.6.25)
今年7月3日。私自身の原点だと思っている『知的生産の技術』の著者の梅棹忠夫が亡くなられた。私には「さようなら」は言えなかった。それは、私のなかで生き続けてもらわなければ困るからだ。『知的生産の技術』がはじまりだとすると、今一番に学びたいと思っているのは『佐藤可士和の超整理術』である。
その続編のような本が、この本である。
読み出したら、とまらなかった。面白かった!!
あまりにも面白かったので、わたしは「佐藤可士和のクリエイティブシンキング 18の提言」(目次より)として自分でワープロで打ってみた。
1 その前提は正しいか -疑うことがクリエイティブの出発点
2 人の話を聞く -相手の本意を引き出す問診力
3 悩んだら気持ちを書いてみよう -自分の気持ちを整理する
4 見立ての習慣、身につけよう -比喩することで本質が伝わる
5 自分の仕事を描いてみる -言葉より伝わるビジュアルの力
6 記憶の検索エンジン-気になることことにタグをつける
7 心をつかむプレゼンテーション-説得よりも共感を
8 リサーチよりもリアリティ-時代のキーワード”リアリティ”
9 お客様目線とお茶の間目線-似て非なるユーザーと世間
10 何でもメディアになる-既存メディアの枠を打ち破る
11 主体性の引き出し方-仕事を”自分事”にする
12 強いチームの作り方-適材適所のプロデュース能力
13 ストーリーを描けるか?-コンテンツからコンテクストを作る
14 デザインは付加価値か?-ビジョンを形にする
15 働き方をデザインする-環境から組織まで
16 オンとオフを無理に分けない-仕事と休暇をリンクさせる
17 ハマれるものを見つける-突き抜けると本質が見えてくる
18 アナログ感覚を取り戻す-リアリティのセンサーを研ぎ澄ます
仕事の分野もちがうし、その提言をどこまで理解しているかというと疑問だ。
しかし、なんとも表現しがたい「納得!!」が響いてくる。
なかでも、
「13 ストーリーを描けるか?-コンテンツからコンテクストを作る」
が今も響いてくる。
授業もそうだと思った。コンテンツ(教材)ばかりにこだわっていては、あらたな授業は創り出せない。
授業のストリーは描けない。授業者の文脈(コンテクスト)が必要である。
今や定番実験でも、それは開発者の文脈のなかで生み出されたものなんである。
これまた我田引水の私の文脈のなかでの読みなのである。
「コンテンツからコンテクストへ!」
「コンテクストからあらたなコンテンツの創造を!」
と自分に提言してみた。
またしても長くなってしまった。
まだ「記録」しておきたいことがあるので… <つづく>
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