【授業】電気と磁石で物質を分ける。
▼【物質探検】の授業をいよいよはじめた。私たちはいろんな物質(モノ)に囲まれてくらしている。この学習は、その物質(モノ)についての学習だ。
ここで言う物質(モノ)は、自然界に人間がはたらきかけてつくり出したモノが中心になる。それら物質とよりよくつきあっていくための「科学の方法」を身につけようというわけだ。
▼最初の時間は、「電気と磁石を使って、物質を分ける」という授業だった。
磁石は、強力なアルニコ磁石を使用し、電気を通すかは、「ピッカリテスター」を使った。
身のまわりの物質10個を班で選んだ。それらにかならず<予想>をたててから実験をするようにした。
<予想>は○△×でやった。
各班でいろんなモノを選んでいた。班の机の上にあるものだけでなく、理科室にあるものは何でもよいとした。
10個なんかすぐだ。
・下敷き
・シャープペン
・シャープペンの芯
・筆箱
・学生服のボタン
・バケツ
・ビーカー
等々とあげていけばすぐだ。
▼実験がすすむうちに浮かび上がってくる「電気を通すモノ!」。ノルマの10個やってしまった班から、どんどんいろんなモノに挑戦していっている。他の班がやっていたものを自分たちも…。
さらに「あれはどうだろう」と、席を離れて理科室の黒板などに挑戦している。
面白いなと思ったものに、固形ノリがある。それが「電気を通す」ことをひとつの班が発見したら、次々と連鎖反応でやってみていた。
▼やがて浮かび上がってくるルール「電気を通すモノ」→「金属」。
ころあいを見計らって、実験にストップかけて、板書でまとめた。
「金属」
「非金属」
そして、磁石の方からは「金属」のなかから「鉄のみ」であることを確認した。
金属=鉄の日常概念が根強くあるのは、それだけ私たちのくらしで「鉄」とのつきあいが長く深いことを意味しているのかも知れない。
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コメント
表面から見ては鉄とは判らないものも磁石につくものがあります。
たとえば
キップ、裏側が黒色をしたもの。
色エンピツ(さくらクーピー茶色)
古銭(寛永通宝)一般的には銅銭と言われている。
一万円札など色々あります。
又、鉄の化合物であっても磁石につかないモノもあります。
黄鉄鉱や赤鉄鉱石。
投稿: 『むらの鍛冶屋』 | 2010/11/11 16:03
むらの鍛冶屋さん
おはようございます。
むらの鍛冶屋さんからコメントもらえるなんて光栄でうれしいです。
「鉄」「磁石」と言えば、むらの鍛冶屋さんですからね。プロのコメントはありがたい。
さすが、いろいろやっておられますね。
お札のことは、以前に聞いたことありますね。たしかインクのなかに鉄分が含まれているとか。
磁石と鉄のこともっともっと面白い発展ありそうですね。また、いろいろ教えてください。
今年も「たたら」やられるようですね。
いつも行ってみたいとは思っているのですが…。
投稿: 楠田 純一 | 2010/11/12 03:36