「科学の方法」とは
▼「物質探検」の学習をはじめて、すごく気になりだしたことがある。
物質の世界を、いろんな方法で探検していく。
物質の世界をより理解するために、そしてよりよく安全に物質とつきあっていくために。
このときの「科学の方法」についてだ。
▼ずいぶん以前になるが、ナルホド!!と膝をたたいた文章がある。
久しぶりに思いだして本棚からひっぱり出してきた。
◆『科学の方法~ 科学的に行動する子どもをそだてるために~』(高橋金三郎編著 新生出版 1987.6.5)
この本の中にその文章があった。
科学者の方法は,前にも書いたように,多くの時間,労力,費用,技能を必要とするものだ。同時にそれは人間の歴史の長い積みかさねの産物だ。
科学は技術から生まれた「なんとかしてもっとよく,もっとたくさん,もっとらくに」の願望の歴史の中から技術が生まれ,科学へ発展したのだ。
科学者の直接の祖先は,農民であり職人なのだ。技術の方法と科学の方法に本質的な区別はない。農民や職人の生産の方法には,科学の方法が含まれている。そうでなかったら,一般市民のための理科教育に,科学の方法なんて無用になるだろう。子どもがすべて科学者になるわけではないのだ。(前著P14より)
時空を超えて色褪せることなく今日的である。
▼21世紀の今、持続可能なくらしを実現していくための「科学の方法」とはどんなものなんだろう。
いや、そんな大きなことでない。
物質の世界を、より豊かにより楽しく学んでいく、「科学の方法」とはなんだろう。
授業を楽しみながら、ひとつでもみつけていきたい。
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コメント
おもしろくて、明日blogに紹介させていただきます!
理科教育の仕事をしていて、大変勉強になりました!
投稿: おっきゅん | 2010/11/16 01:58
おっきゅんさん
おはようございます。
blogの方も見せていただきました。
とても、興味深いお仕事をされているんですね。
Twitterのフォローさせてもらいました。
今後ともいろいろと教えてください。
投稿: 楠田 純一 | 2010/11/17 05:28