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【授業】「原子」をいつ登場させるのか?

Dscf4037▼11月最後の朝だ。冷え込んでいる、下弦を過ぎた月が輝いている、金星とのツーショットはみごととしかいいようのない。雲ひとつとないように思える。
昨日も、そんな空があった。いつもの「雲見」定点観測地からの空がそうだった。
澄んそこだ青空、その下に錦に色づいた里山があった。
澄んだ青空は、そこに何も「ない」世界の象徴のようである。
でもそれは違う。見えなくても、そこには確かにモノが「ある」のである。
▼授業でもそんな見えないけど、確かにそこに「ある」モノのことを追いかけていた。
ずっと考え続けている。
いつ「原子」を登場させるのか?
周期表はすでにくばり目にしているのだから、当然さりげなくではあるが、「原子」にはふれている。
しかし、この物質探検物語の主人公としての「原子」についてはまだだ。
それを考えているとき
またしても寺田寅彦に出会った。
◆ルクレチウスと科学(寺田寅彦 青空文庫)
である。
紀元前の詩人ルクレチウスへの絶賛!!
現代科学への啓示。
ここに、「原子」の登場はいつ?のヒントもあるように思われた。

『宇宙をつくるものアトム』を本棚からひっぱりだしてきた。

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【Web更新11/28】10-46【気体】新設!

Dscf3959

サザンカや ハラハラと今 冬仕度
 10/11/26(金)撮影@安富

■楠田 純一の【理科の部屋】10-46週末定例更新のお知らせ
 なんと今週末は師走である。
「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」
はホントである。生命の本質が「再生」にあるように、Webの本質は「更新」にあるのかも知れない。
少しずつでも…。

◆表紙画像集2010 校庭の樹木シリーズ サザンカ
 サザンカの花びらが、冷たい風に舞っている。ヒラヒラと舞ながら次々と散っていく。
しばし、その姿をとどめていて欲しいのにその願いはむなしく響く。
 校庭に冬がやってきているのだろう。

◆【気体】新設! 新しい小単元【気体】に入った。見えないけど確かにそこにある物質『気体』の認識は近代化学史のはじまりであったように、21世紀の物資探検のはじまりなのだろう。
 見えないものを見るためには、どんな手続きが必要なんだろう。
そんな「科学の方法」をさぐってみたい。

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今、私にとっての「科学」とは?

Dscf3999▼家で、父の33回忌の法要をした。ここのところずっと家の行事が続いた。それも、やっと一段落したかというところである。土曜日だから、大賀ハス観察の日だった。
植え替えから、35週目である。特別に変化はないように見える、葉に着いた霜が朝日に輝いている。水面に折れ曲がった葉が浸かっている。こうして、朽ち果て次の世代の肥やしとなっていくのだろう。
Dscf4023▼もうひとつの観察を続けている「遅れん坊」ヒガンバナ。
それを見に行けたのは、昼をかなりすぎてからであった。花茎の根元から伸びるは日に日に成長しているようである。すべてのヒガンバナを通った道を「遅れん坊」も追いかけているのだろう。
▼昨日、すごく気になる行事ごとがもうひとつあった。
理科ハウスでサイエンスカフェ「もしも寺田寅彦がここにいたら」が池内了先生を招いてやられていたのだ。
遠方で行われる会に参加するとなると、たいそうな話になる。
しかし、これはどうして参加してみたいという願望があった。
それには、私なりの理由があった。
それは、池内了先生の『寺田寅彦と現代~等身大の科学を求めて~』を読んだからである。
▼池内先生の書かれたものを少しずつ読むようになっていた。また寺田寅彦についても以前から興味はもっていた。しかし、この著を読むまでは、興味を持っているという程度であった。
ところがこの著の第四章「科学・科学者・科学教育」を読んでから少し様子が変わってきた。
コレダ!!と思った。
ずっとずっと思ってきたことが、ここに書かれていると思った。
浅学無知な私には、言葉にできなかったことが、ここにしてあった。
理科教師は何をすべきなのか。ここに書いてあったのだ。
池内先生の提言する「等身大の科学」「新しい博物学」とはを生で聞いてみたかった。
▼行けなかったかわりに青空文庫で寺田寅彦の文章をいくつか読み直してみた。
どの文章も、読み返す度にナルホドと納得する。
理科教師の私には、示唆に富むものばかりである。今回、特になるほどと思ったのは
◆科学者とあたま(寺田寅彦 青空文庫)
◆研究態度の養成(寺田寅彦 青空文庫)
などである。
時空を超えて響いてくるのである。
そして、自問してしまうのだ。
「私にとっての「科学」とは?」

奇しくも今日、11月28日は寺田寅彦の誕生日(1878年(明治11年))であるという。

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【授業】見えないけれどある気体の「ふしぎ!?」

Dscf3976▼自然界にはいっぱい「ふしぎ!?」がある。「ふしぎ!?」の謎解きが理科という学問だ。「ふしぎ!?」をアタリマエにしてしまえば、科学は遠のいてしまう。
 アタリマエにしてしまう前に、少し「ふしぎ!?」とつきあってみるのも面白いかも知れない。
そんな「ふしぎ!?」のひとつである。
見えないけどそこに間違いなくモノとしてある気体の「ふしぎ!?」も。
▼そもそも、人間がその「ふしぎ!?」な気体をはじめて「見た」のいつ、誰なんだろう。
・1755年ブラック 固定空気(二酸化炭素)の発見
・1766年キャベディシュ もえる空気(水素)の発見
・1775年プリーストリ きれいな空気(酸素)の発見
こうしてならべてみて驚く。
そんな古い話ではないのだ、人類の歴史から見ればごくごく最近のことだ。
250年ばかり前の産業革命の初期のことだ。
▼21世紀の我々には、この「ふしぎ!?」はどのようにとらえられるだろう。
いよいよ本格的に授業は「気体」の学習に入っていった。
気体の捕集方法を確認してから、
「酸素」
「二酸化炭素」を発生させて確認するという実験をやった。

少しずつ、少しずつ 見えないけどある「ふしぎ!?」の謎解きをすすめる。

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【必見】5年前種子の「ヒガンバナ育苗記」!! #higanbana

Dscf3901▼いつもの定期コースのクチナシの実ひとつ。徐々にみどりを失ってきていると思っていたら、毎朝見ていたはずなのに、気づいたらみごとな黄色になってなっていた。朝日にあたり輝いていた。
古の人が、この「黄色」を自然から切り取って残したいと思ったのも納得がいく。黄色いおこわがなつかしい。あれは、いつ食べるものだったのだろう。
▼自然を継続観察していると、とんでもない「発見」に遭遇するものである。
いっとき、Web版【はしりもの・かわりだね】に夢中になっていたことがある。もともと子どもたちが旬の「はしりもの」、発見した「かわりだね」を教室に持ち込み友だちに紹介するという実践である。
実に面白い取り組みである。それを、私はWeb版で試みたいと思ったのだ。
▼そのとき和歌山の阪本さんとともに、香川の蜂蜜さんから、次々とめずらしい画像を提供していただいた。うれしかった!!
 なかでも、「クサギの花の画像」のなんかには、この人の観察眼にはうなってしまった。
その蜂蜜さんとの出会いは、「ヒガンバナ」であった。
この確かな観察眼をもってしてヒガンバナの種子を「発見」されたのである。
発見はそこでとどまらなかった。その種子が発芽!!したのだ
▼その後も、5年がかりで育苗されている。その観察記録を、この23日、【理科の部屋】の17回目の誕生日に、誕生日のお祝いとして知らせてくださった。
◆『ガンバレ小さなヒガンバナ』の生い立ち
この観察眼に乾杯!!
一緒になって「ガンバレ!!」のエールを送りたくなってくる。
「ヒガンバナ」ファン必見!!

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【授業】空気が見えてくるとき

▼物質の探検の授業は、いよいよ本格的な三部作「気体」「三態変化」「溶解」の授業に入る。
まずは、「気体」である。
知っている「気体」名をあげてみる。
「酸素」
「二酸化炭素」
「窒素」
「一酸化炭素」
「水素」
「もうないかな、…」
おもむろに手をあげて
「炭素」
あっ、○素に注目したのかな。みんな正しい。でも、最後の「炭素」だけちょっと印をつけておこう。
今の温度では、気体ではないから…。
でも、みんな「素」がついているのは大発見!だ。
見えないけどあるもの、それが気体だ。
▼いろんな気体の「はきだめ」=空気から入った。
ゴミ袋を持って行って、空気をつかまえてみた。小さな袋にも入れてみた。
これは、混合気体だ。
円グラフで%で表してみた。
窒素78%
酸素21%
あれ?これだけで99%だ。なんということだ、後は1%しかないのだ。それも「その他」あわせてだ。
では、問題の二酸化炭素は?と見ると、
なんと「0.04%」しかないんだ。
▼大気中の二酸化炭素の濃度、教科書の表記も変わっている。
確か、「0.03%」とあったはずだ。
いつから変わったのだろう。
◆二酸化炭素濃度の経年変化
を見ると、確かに増えてきているのだ。
その「ふしぎ!?」を追いかけることは、ちょっと置いておこう。
▼この見えない「気体」についてどう学習をすすめるかだ。
今、生徒たちの目には「空気」はどのように見えているのだろう。
問題は「KY」ではなく「KM」(空気を見る)だ。

空気が見えてくるとき、科学がはじまるのだ。

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姫路科学館『おもしろマッチ展』に行った!

Dscf3763▼昨日、【理科の部屋】の17歳の誕生日。「遅れん坊」ヒガンバナの観察にでかけた。
北風が冷たい、花はほぼ完全に色をうしない縮れ、枯れていた。まちがないく「花の時代」は終わっていた。
それに反して、花茎の根元の葉をぐんぐん伸ばしていた。それは「葉の時代」の到来を物語っていた。
ついに「遅れん坊」にも時代が変わっていく。
▼午後、姫路に出かける用件があった。少しだけ時間ができた、西の方を迂回して帰ろうと思った。
それは、姫路科学館で例の『おもしろマッチ展』をやっているからだ。
チャンスは比較的はやくやってきた!
久しぶりの科学館なので、ゆっくり常設展示も見て回りたいが、時間がない。
しかたない。
『おもしろマッチ展』に集中である。
Dscf3789▼『おもしろマッチ展』は予想どおり、面白かった!!
なんと言ってもいちばん面白いのは「マッチの歴史」である。
展示場に入るなり、「マイギリ式発火具」が置いてある、体験もできるようにしてある。
「発火」の歴史をたどろうという主旨であろう。
そして「マッチ」の歴史である。
「より簡単に」
「より安全に」

の歴史である。
「発火具」革命史である。近代化学史でもある。
そこには、「科学と技術の関係」、「科学の方法」の問題を考えるヒントがある。
▼日本で最初のマッチはいつ、誰が…、「マッチ」とはどんな発火具なのか
「安全マッチ」はいつ、どのように…。
興味はつきない。
そして、あの「ファラデーは「ロウソクの科学」で、どんなマッチを使ったのだろうか?」という疑問を抱きながら年表
をながめていた。
▼「マッチ」を擦るという実演・実験と講師の先生のお話もあった。
それもとても興味深いものだった。
お話を聞かせてもらいながら、確信をもった。
「マッチを使って火をつける」
これだけで、りっぱなひとつの実験である。
と。

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【祝】今日!【理科の部屋】は17歳に!! #rikanoheya

▼今日は、【理科の部屋】の誕生日である。
ボロボロになったシステム手帳の後ろ「私の年表」をひろげて見る。
●1993年11月23日 【理科の部屋】生まれる。
の記録がある。従って今日は17回目の誕生日ある。
あれから17年の歳月が流れた。
▼その「年表」をしばしながめていたら、走馬燈のようにいろんなシーンを思いだした。
この17年間に実に多くの人に出会ってきた。
ふつうならば、出会うことのないだろうと思う人と出会ってきた。
そして、学び、教えられてきた。それは今も…
人から学ぶことほど、この世で面白く楽しいものはない。
このヒューマンネットワークこそが、私の生涯の財産である。
▼今現在、【理科の部屋】には主に3つの入り口がある。
●mixi版【理科の部屋】
●folomy【理科の部屋】
●Twitter【理科の部屋】(ハッシュタグ #rikanoheya)
それだけではない。
「あなたがノックするところがドアです」は、「情報は発信するところに集まる」とともに17年間唱えつづけてきた私たちの主張でもあります。
▼毎年この日が訪れる度に、「これからの【理科の部屋】」を考えてみることにしている。
先日、人に話した言葉
「過去と他人は変えることはできないが、しかし未来と自分は変えることができる」
が自分に錨をおろす。 
「これからの【理科の部屋】」で、いちばんに先に思いつくのが
「Twitter的」ということだ。
Twitter的展開
・「リンク」
・「シェア」
・「フラット」
・「等身大」
・「リアルタイム」

そこにすべてが含まれているような気がしている。

17歳!! 誕生日の朝。

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【Web更新11/21】10-45【物質探検】更新!

Dscf3549
ドウダンや 誇りの庭に 燃え立ちぬ
 10/11/18 (木)撮影@安富

■楠田 純一の【理科の部屋】10-45週末定例更新のお知らせ
 「更新」というのは、自然界に於いても、もっとも本質的な営みではないかと思う。常に「更新」の営みを繰り返すことによって生きているように思う。
 それは「生物の世界」はもちろんのこと「物質の世界」においてもそうなのである。宇宙で物質は誕生した。そして今も刻々と新しくなりつつある。それが世の理なのである。
 だから、いつも問題は「これから」なのである。

◆表紙画像集2010 校庭の樹木シリーズ 満天星(ドウダンツツジ)
 世の中に、こんな鮮やかな色があるのだろうか。そう思わせるぐらいに、このドウダンツツジの紅葉はみごとである。松田壽男氏は『古代の朱』のなかで、水彩画の大家に対して面白い質問をしたときのことを書いておられる。
「日本人が最初に使いだした絵具は、朱であったといえるのではありませんか」
「それならば、日本人の色彩は、もともと赤の系列であったはずです」
と。
 その朱(硫化水銀)の「赤の系列」を彷彿させるような鮮やかな色である。
 私には、誇りの庭に燃え立つ炎のようにも見えた。

◆【物質探検】更新 
 「物質の世界」を探検するときの基本的実験操作、「物質の世界」の概観、それらがここでのテーマである。
徐々に原子論的物質観にせまっていく。
 その有効性と発展性を次の三部作「気体」「三態変化」「溶解」で明らかにできたらいいのにと思っている。

 

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見えない物質「気体」の授業を構想する

Dscf3622▼昨日は土曜日の朝だから、大賀ハスの定例観測だ。もうすっかり枯れてしまった大賀ハスだ。植え替えから34週目である。枯れた葉が北風にゆれるのをながめながら、この大賀ハスの次世代の大賀ハスのこと思いだしていた。次世代の種は5粒あった。手元に2粒は置いて、発芽させた。あとの3粒は、神戸、京都、秋田へと旅に出た。全てが発芽したという報告を受けた。その後、私のところの2粒と、神戸はうまく育たなかったことがわかっている。後の2粒は、どうなったのか。それが知りたい。
Dscf3636▼同じように気になるのは「遅れん坊」ヒガンバナだ。日の当たるところの「遅れん坊」がみたい。
それが見たいがため、平日よりも少し遅れて散歩に出かけた。
花は、赤さを失うまでに萎れている。それに反して花茎の根元の葉は先週にくらべるとあきらかに成長している。
もう10日で師走である。それまで花茎は、立ち続けるのだろうか。
ここまで来ると、ぜひ「師走のヒガンバナ」を見てみたい気持ちになる。
▼授業の方は、物質探検の序章を終えて、いよいよ物質探検三部作「気体」「三態変化」「溶解」の学習に入る。
その第一弾は「気体」である。
その授業展開を少しくわしく構想してみた。
まず、ぜひともと思うのは、
目に見えない物質として「気体」の認識である。
見えないけど、そこに確かにある。ということをどのように認識するかである。
▼考えてみると、科学という学問は、「見えないものが見えるようになる」プロセスのそのもの学問のような気がする。人類が、もっともありふれた混合気体「空気」の正体を見えだしたのも、そんな古い話ではない。人類の歴史からすると、ごくごく最近のことである。
まずは、「空気」という物質からいこう。
▼続いて「酸素」「窒素」「二酸化炭素」「水素」「アンモニア」と続けよう。
まず見えない物質「気体」を集める方法を考えよう。
見えない気体が見えるときがある。
泡だ。泡となるとき、そこに「気体」がある。
泡をつかまえる方法を考えよう。
水にとけやすい気体は「泡」をつくらない。それは例外的にあつかおう。 

<つづく>

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【授業】アルキメデスに挑戦!!

Dscf3568▼なんとみごとな紅葉であろう。
同じ紅葉でも、光のあたり具合で刻々と変化していく。その瞬間の美しさ、その瞬間のものであって、けっして同じが続くわけではない。
 毎朝見る紅葉は、時間の経過を、そして今を生きることの大切さを教えてくれているようであった。
Dscf3601▼授業の方も、次々と展開していく。
次は物質を「密度」で分けるである。
それは、あの「アルキメデスの王冠」の問題に挑戦である。
なにかわからない金属をたくさん用意した。
このなかなかから三つを選び、その質量、体積をはかり、「密度」を求めてその正体をしるというものである。
上皿天秤、メスシリンダーの使い方に習熟することも兼ねた課題である。
▼物質の「質量」と「体積」の関係。
このきわめてアタリマエの関係も、けっこう使いモノにしていくためには繰り返しの経験が必要なものである。
単なる机上の計算問題だけに終わらせては定着しない。
アルキメデスの「Eureka!」(「分かったぞ!」)の叫びにいたることはできるだろうか。
挑戦である。

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【授業】ザックリと「世界の三大物質」!!

Dscf3524▼気にはなっている「遅れん坊」ヒガンバナだが、なかなかその様子が暗がりではっきりとしない。
昨日、しし座流星群が極大と言われるころおよそで、デジカメを向けてみた。もう花も寒さにふるえ、最期をむかえようとしているようだった。
 昼間は、里山は錦に色づき、田の畦、野原はツワモノどもの夢のあとと化している今、ヒガンバナの緑は異様なまでに元気だ。緑がまぶしい!!
▼授業【物質探検】の序章は、ひとつの区切りがつきかけていた。
ここで、ひとまず物質の大枠をきめておきたかった。細かいことは追々やることとして、ともかく分けてみたかった。
ザックリと「世界の三大物質」!!
と行きたかったのだ。
●金属
●砂糖の仲間
●食塩の仲間

とわけてみる。ノートに貼った周期表と見比べながら
一大勢力「金属」を
「非金属」があつまってできた砂糖の仲間
「金属」「非金属」があつまってできた塩の仲間
一挙にわかってしまう必要などない。繰り返し使っていきながらこの物質の見方に慣れていこうというのである。
▼ここでもやっぱり、周期表はきわめて有効である。
やっぱり「一家に1枚周期表」!!なのである。

物質探検はまだまだ続く、あらたな物質にもであう。
そんなときは聞いてみよう。
「なんの仲間?」と。

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【授業】プラスチックを燃やす。

Dscf3511▼「雲見」の定点観測地から見る里山も、どんどん色づいていた。確実に日々変化しつづけている。
これとて、「物質」の変化のあらわれである。
 今朝は、しし座流星群の極大だという、しばし空を見上げていたが、あいにくの雲である。これとて、宇宙空間から「物質」やってくる、それが燃える姿であるとみるならば、すべてが「物質」でツナガッテくる。
Dscf3514▼授業の方で扱った「物質」は、今や私たちの身のまわりに、ごくごくアタリマエに存在する究極の人工物質プラスチックである。
おなじみのペットボトルを使って実験をしてみた。
 PEとPETを分けて燃やしてみた。
とろけてしたたりながら燃える。
その燃える姿のちがいで、同じプラスチックでも違うのである。
水槽にはった水にフタと、本体を分けて浮かべてみた。
あきらかに違う物質であることがわかる。
▼それで、使用後ゴミとして処理するときも、別々に処理しようということである。
21世紀の現代、「物質」とよりよくつきあっていくための必須の「科学」がそこにあるのかも知れない。

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【授業】物質を燃やすと…

Dscf3504▼『マッチの歴史』があまりにも面白いもので、しばらく寄り道をしていたら、偶然とはこんなものなんだろうか。学校にいつも送られてくる『姫路科学館 サイエンストピック 科学の眼』も『マッチ』をとりあげていた。
読んでみると、これまた面白かった。特に最後の「マッチは化学の結晶」「マッチは環境に優しい」は、私には新鮮な感動である。
▼授業の方も、その「マッチ」を使っての実験であった。扱った物質は、すべて台所にある物質である。
砂糖、食塩、片栗粉、デンプンである。最後のデンプンは、理科室の薬品棚にあるものをあえて使ってみた。
一学期に植物の学習で、光合成によってつくられたものとして思いだしてもらうためである。
▼実験の手順などについては、教科書どおりにやってみた。
それぞれの物質を少量とり、燃焼さじの上で燃やし、それを石灰水の入った集気ビンの中に入れ、二酸化炭素の発生を確認するというものである。
砂糖がだんだん溶けて、甘いにおいがし出すと、「べっこうあめ」という言葉飛び出しはじめる。
さらに加熱していくと、黒くなって焦げてきてやがて火がつく。思いのほかよく燃えるのである。
同様に「食塩」をやってみる。同じ白い粉なのに少し様子が違う。いくら熱しても燃え出す様子はない。
炎が黄色くなる炎色反応を確認した。やがてバチバチと飛び散りはじめる。
「いつまでするん?」という声が出てくる。
▼このときの違いは大事にしたい。後ほど、世界の三大物質「金属」「さとうのなかま」「しおのなかま」とわけるときに思いだしてほしいから。
 後の「片栗粉」「デンプン」についても、それらが焦げて黒くなってやがて火がつく。台所でよくおこりそうなことだ。それを「科学=化学」にツナゲル実験だとみると、けっこう面白いものである。
後で、「有機物」「無機物」というくくりで物質を分けていく。
 このときも「炭素」を含むものが燃えると二酸化炭素が発生する。
原子論的物質観がそだっていけば、アタリマエになる。
そこへゆっくりゆっくりと…。

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面白そう!!『マッチの歴史』

▼授業【物質探検】は、少しずつ本格化してくる。ここでは、物質の世界を概観することと、物質探検のための基礎的手法の習得である。
 物質にはたらきかけ、その正体を探検していく。そのための方法はいろいろある。
「電気ぜめ」
「火ぜめ」
「水ぜめ」
「薬ぜめ」
等々である。
▼「電気ぜめ」で、物質世界の一大勢力「金属」を知った。その次の方法は「火ぜめ」である。
火とのつきあいの歴史は、人類の歴史そのものである。
火を使って、物質にはたらきかけることは、営々と行われ来た。物質の「ふしぎ!?」を探るだけでない、あらたな物質をもつくり出してきた。
そんな大きな話は、少しおいといて理科室の実験にもどろう。
▼理科室で火を使って実験をするとき、発火・点火に使うのは「マッチ」である。日常生活のなかでは、ほとんど使うことがなくなりつつある「マッチ」である。
「マッチ」をするだけでも、ずいぶんと楽しげにする。それはもう「ひとつの実験」のようだ!!
ガスバーナーの使い方とセットにして一時間楽しんだ。
安全面・管理面とかを考え、この「マッチ」の使用しないところもあるとか聞く。
納得する面もあるが、少しさみしい気分にもなる。
▼そこで、この際、少しこの「安全マッチの歴史」のことについて知りたくなってきた。
ネットで検索してみた。
そもそものはじまりは
●1669年 ドイツの錬金術師 ブラント P(リン) 発見
にある。
近代化学史の前夜、錬金術時代にさかのぼるである。
考えてみると、この携帯発火装置「燐寸」の歴史は、近代化学史と重なってくるのである。
「より簡単に」「より安全に」の歴史でもあるのだ。
そう見ていくとますます面白そうである。
【参照ページ】
◆燐寸博物館
◆マッチの館
▼以前から姫路の地場産業として「マッチ」には興味が少しあったが、今回は近代化学史必携のアイテム「マッチ」の歴史に注目して、もう少し調べてみたくなった。
なんとグッドタイミングに、姫路科学館でこの11/20(土)から、『おもしろマッチ展』が開催されるという。
なんとか時間をみつけて行ってみたいものだ。

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【Web更新11/14】10-44【物質探検】等

Dscf3334
黄葉や 宇宙(そら)の果てまで 拡散し
 10/11/10 (水)撮影@安富
■楠田 純一の【理科の部屋】10-44
週末定例更新のお知らせ
 昨日の夕方、出かけていたが大急ぎで帰宅し、ISSを見た。雲がけっこうあったので大丈夫かと不安であったが、みごと教えられた時間18:04ピッタリとそれは出現した。
思わず手をふってしまった。思いのほか明るくはっきり見えたのに感動したが、それ以上に感動するのは時間ピッタリと見えてくることにだ!!アタリマエのことだが、私たちここまできっちりと「未来」が予測できる科学技術を手に入れているのだ。そのことにいたく感動してしまうのである。
 
◆表紙画像集2010  校庭の樹木シリーズ ケヤキ
 校庭で一番季節を感じさせてくれる樹を一本あげよと言われたら、私はまずは「ケヤキ」をあげたい。新緑の季節は、校舎の窓際にはり付くように寄り添い「緑」を実感させてくれる。校舎の光まで色づく。
今は季節が移り、黄葉の季節だ。グランドの2本のメタセコイヤの茶~黄~黄緑のグラディエーションもみごとである。グランドの南、アメリカフウも実をぶらさげみごとである。
 しかし、今や校舎内の光まで黄変させているケヤキはいちばん季節を象徴してみごとである。
 この一週間でどこまで落葉していくだろう。

◆【物質探検】更新 
 物質探検の導入部。「金属と非金属」「有機物と無機物」、物質を分ける基本操作が進む。
電気ぜめ→火ぜめ へと。今週中には「密度」までいきたい。

◆【ヒガンバナ情報2010】更新 
今年のヒガンバナ情報を久しぶりに更新した。
「遅れん坊」ヒガンバナの記録を、このblogから拾ってみた。
葉と花が同居した「遅れん坊」ヒガンバナは今週末まで、花はもつのだろうか。

 この間にも、葉はますます元気になって生産活動をやっている。おみごと!!

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「遅れん坊」ヒガンバナには花も葉も!! #higanbana

Dscf3428▼昨日は特別の日、晴れて欲しい日だった。ところがどうも空がはっきりしなかった。これは雲ではないなにかが空をぼんやりとさせていた。
黄砂だ!気象庁の黄砂情報を見た。
ナルホドだ!実況図、予想図を動画でみているとわかる。偏西風だ、我等が地球は回転している!!
▼ことが終わってからだった、そいつを見に行ったのは…。この一週間ぜひとも昼間に太陽の下、それを観察したかったのだ。「遅れん坊」ヒガンバナである。
黄砂で太陽からの光はぼんやりであるが、今しかない観察した。いちばん観察したかったのは、「遅れん坊」ヒガンバナの花茎の足元である。花茎だけがのびているのか。それとも葉も出ているのかだ。
栗田先生にも質問を受けていたことだ。
Dscf3415▼夜明け前の暗がりのなかでの観察だけでは、私は花茎だけがのびていると予想していた。
しかし、それはちがっていた。
枯れた草むらをかき分けて、観察してみた。
「遅れん坊」ヒガンバナは、花も葉もきっちりとみられたのだ。
花茎の元には、花茎を取り巻くように数枚の若い葉がみられたのだ。
栗田先生のおっしゃるように、"葉見ず花見ず"ではなかったのだ!!
Dscf3396▼私には、もうひとつの定例観測があった。大賀ハスだ。もうすっかり葉は枯れていた、もう緑を残しているものは1枚もない。枯れてしまった葉にもなんとも言えぬ趣を感じるのは、ずっとずっと観察を続けて来た故の「ひいき目」のあらわれだろうか。
植え替えから、33週目であった。

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【授業】金属の三つの特徴

Dscf3391▼「分かる」と「分ける」は同じ語源に由来することはよく知られるところである。私たちはモノを分けることによって、モノの世界を分かっていくのである。
 そんなコンテクストが教科書にも流れているように思える。
「分ける」→「分かる」→「理解する」→「認識する」
それは、人類が営々と繰り返してきた認識のメソッドなのかも知れない。
▼物質探検の最初は、「金属」と金属でない「非金属」を分けるからはじめた。
そしてまとめた。
金属の三つの特徴
(1) 電気をよく通す。(通電性)
(2) ピカピカ光る。(金属光沢)
(3) よくのびる・よくひろがる。(延性・展性)

これを使って、金属を分けていくのである。
すぐに気づく。
なんと私たちの身のまわりに金属が多いことか。
あれも、これも…
▼ピカピカ光る。金属光沢をもつもなかなか有効な判断基準である。それは、日常生活のなかでは使っている手段だ。
 ピカピカ光っている。→金属かな?→電気を通してみよう。
と行きたいものだ。
(3)も大事にしたい特徴だ。これがあるからこそ、私たちは金属と永くながくつきあってきた。これからも…。
▼この三大特徴が「自由電子」の存在に由来することは、「電流」「電磁気」「イオン」の学習にツナガルことを意味する。中学校でこれから何度も何度も顔出してくる金属。
ここでさりげく周期表を配っておいた。少しだけ「アルミの階段」にふれて…。
ときどき「地図」を見よう!
と。

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「科学の方法」とは

Dscf3360▼「物質探検」の学習をはじめて、すごく気になりだしたことがある。
物質の世界を、いろんな方法で探検していく。
物質の世界をより理解するために、そしてよりよく安全に物質とつきあっていくために。
このときの「科学の方法」についてだ。
▼ずいぶん以前になるが、ナルホド!!と膝をたたいた文章がある。
久しぶりに思いだして本棚からひっぱり出してきた。
◆『科学の方法~ 科学的に行動する子どもをそだてるために~』(高橋金三郎編著 新生出版 1987.6.5)
この本の中にその文章があった。

 科学者の方法は,前にも書いたように,多くの時間,労力,費用,技能を必要とするものだ。同時にそれは人間の歴史の長い積みかさねの産物だ。
 科学は技術から生まれた「なんとかしてもっとよく,もっとたくさん,もっとらくに」の願望の歴史の中から技術が生まれ,科学へ発展したのだ。
 科学者の直接の祖先は,農民であり職人なのだ。技術の方法と科学の方法に本質的な区別はない。農民や職人の生産の方法には,科学の方法が含まれている。そうでなかったら,一般市民のための理科教育に,科学の方法なんて無用になるだろう。子どもがすべて科学者になるわけではないのだ。(前著P14より)

 時空を超えて色褪せることなく今日的である。
▼21世紀の今、持続可能なくらしを実現していくための「科学の方法」とはどんなものなんだろう。
いや、そんな大きなことでない。
 物質の世界を、より豊かにより楽しく学んでいく、「科学の方法」とはなんだろう。
授業を楽しみながら、ひとつでもみつけていきたい。

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【授業】電気と磁石で物質を分ける。

Dscf3369▼【物質探検】の授業をいよいよはじめた。私たちはいろんな物質(モノ)に囲まれてくらしている。この学習は、その物質(モノ)についての学習だ。
 ここで言う物質(モノ)は、自然界に人間がはたらきかけてつくり出したモノが中心になる。それら物質とよりよくつきあっていくための「科学の方法」を身につけようというわけだ。
Dscf3345▼最初の時間は、「電気と磁石を使って、物質を分ける」という授業だった。
磁石は、強力なアルニコ磁石を使用し、電気を通すかは、「ピッカリテスター」を使った。
身のまわりの物質10個を班で選んだ。それらにかならず<予想>をたててから実験をするようにした。
<予想>は○△×でやった。
各班でいろんなモノを選んでいた。班の机の上にあるものだけでなく、理科室にあるものは何でもよいとした。
10個なんかすぐだ。
・下敷き
・シャープペン
・シャープペンの芯
・筆箱
・学生服のボタン
・バケツ
・ビーカー
等々とあげていけばすぐだ。
▼実験がすすむうちに浮かび上がってくる「電気を通すモノ!」。ノルマの10個やってしまった班から、どんどんいろんなモノに挑戦していっている。他の班がやっていたものを自分たちも…。
さらに「あれはどうだろう」と、席を離れて理科室の黒板などに挑戦している。
面白いなと思ったものに、固形ノリがある。それが「電気を通す」ことをひとつの班が発見したら、次々と連鎖反応でやってみていた。
▼やがて浮かび上がってくるルール「電気を通すモノ」→「金属」。
ころあいを見計らって、実験にストップかけて、板書でまとめた。
「金属」
「非金属」
そして、磁石の方からは「金属」のなかから「鉄のみ」であることを確認した。
金属=鉄の日常概念が根強くあるのは、それだけ私たちのくらしで「鉄」とのつきあいが長く深いことを意味しているのかも知れない。

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【授業】さりげなく「周期表」を

Dscf3327▼昨日の朝も、あいつのことが気になったので、まだ暗がりであったがそこへ行ってみた。
「遅れん坊」ヒガンバナである。蕾は開かぬまま萎れていくのか。それとも霜にも耐えながら、なんとか開くのか。
それが見たかった。昼間の観察は、今度の休日までできない。それまで待てなかったのだ。
開きはじめていた!!ストロボ光らせてみた。うまく画像におさめることできないが、その姿だけは確認できる。
▼授業の方は、【物質探検】の旅がはじまろうとしていた。
まだまだ、修正が必要だろうが。大枠の構想はできた。20時間ばかりの旅になりそうである。
迷っていたことにも、ひとつの結論を出した。
「周期表」のことである。これをいつ出すか。
現行の教科書では、下巻の教科書にでているので、一年生の段階ではそれを参照することはできない。
ならば、別途こちらで用意するしかない。
▼今、旅がはじまるのである。旅に際してまず用意するのは「地図」である。
物質の世界の「地図」、それが周期表だ。
地図の隅から隅まで理解している人は少ないだろう。でも旅にでたら、それを使うのである。
同じことだ。
時に応じて周期表を使って思考するのである。
これが物質探検のイロハだ。
▼では、どんな周期表を出しておこうか。
すぐに手に入るものとしては文科省が出している
◆「一家に1枚周期表」(文部科学省)
もう4版になっているのかな。
 これがいい。その趣旨にも賛成だ。
ほかにも、いろんな周期表が出ている。地図帳にいろな地図帳があるように
私は、理科ハウスの出しているものを使わせてもらおうと思っている。
繰り返す
出すのは、さりげなくだ。
チャンスをねらっておく、できるだけ早い段階で…

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新・私の教材試論(42)

Dscf3319▼私は、このblogのなかで、ほんととぎれとぎれに3つの「試論」を展開している。
思いついたときのメモ・覚え書きである。
◆新・私の教材試論
◆新・「自由研究」のすすめ試論
◆新・クラウド「整理学」試論
 「新」を全部つけているのは、自分にとって「今に近い」ぐらいの意味である。
「なんのために…」と自問しても答に窮する。
ただ、ただ「思いつき」「ひらめき」や「感動」を記録化する試みである。
▼と言いながらも、この試論を展開していることすら忘れてしまっていることもある。今日のエントリーも実は別のタイトルで書こうとしていた。
「やっぱりそうなんだ!!」と思うことがあったからである。
今、【物質の探検】の教材の準備をしている。
近くのホームセンター行った。
最初に求めていたものは、安全簡易水素発生装置をつくるための銅管であった。
いちばん最初にこれをつくってから、もう30年近くたっている。その装置自体がどこかに行ってしまった。
銅管が必要である。
一番最初に、このときの銅管を手に入れたのは、金属製品ばかりをおいているような工具店のようなところであった。そのときに手に入れた銅管で「過熱水蒸気」実験の螺旋管もつくった記憶がある。
▼今回行ったホームセンターでは銅管がみつからなかった。そのかわりアルミ管、真鍮管がみつかった。
真鍮管を購入した。
その近くを見渡した。
なんと教材そのもの、教材の素材でいっぱいではないか。
ホームセンターは教材の宝庫である。
これを書き留めたくて、これを書いた。
▼書きながら考えた。ここに実に重要なアタリマエがある。
ホームセンターの歴史のようなものも、少し調べてみた。「くらし」を便利するためのいろんな商品が比較的簡単に手に入れられるように形態も変えながら、今日にいたっている。
100円ショップもそのひとつのかたちなんだろう。
直接「くらし」に役立つ、便利なものがおいてあるのがホームセンターなのである。
「くらし」ツナガル科学を標榜する授業のネタがホームセンターにある。
これは、きわめてアタリマエのこと。
おいてあるものをながめて回るだけでも、とても有効でかつ楽しい「教材研究」なのである。
今回は真鍮管に加えて、いくつかの金属板を手に入れた。

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【Web更新11/7】10-43【物質探検】新設など

Dscf3148
紅葉や 透かしてみたり 短き日
 10/11/04(木)撮影@安富

■楠田 純一の【理科の部屋】10-43
週末定例更新のお知らせ
 昨日、来年の手帳のリフィルを買い込んだ。来年という未来が少しだけ見えてきた気分になる。
「過去と人は変えることができないが、未来と自分は変えることができる」誰かの名セリフが頭をよぎる。
そうだ!!
思考回路を、「未来」と「自分」に向けよう。
と考えた週末であった。

◆表紙画像集2010 校庭の樹木シリーズ 紅葉
 朝の定期コースに、その一本は立っていた。意識するしないにかかわらず毎日目にしている樹である。
その樹だけながめていても、季節の移り変わりがよくわかる。
 その樹自体からの情報だけでなく、太陽との取り合わせでもそうである。いつも定刻に目にするわけであるから、その樹に太陽からの光のあたり具合、葉の色具合が変わってくる訳である。「日時計」ならぬ「季節時計」になるわけである。この私の「季節時計」が冬が近いことを教えてくれた。

◆【物質探検】新設!
 「物質の探検」という大単元にするか、物質探検の導入、物質探検三部作「気体」「状態変化」「溶解」とするか迷ったあげくこのように小単元でいくことにした。
 この方がより焦点化して授業を構想できると思ったからである。
そこでこの【物質探検】であるが、ここでは「導入」として、物質の世界を概観することと、実験器具の扱い方などを中心に展開したいものと考えている。

◆【圧力】更新!
 「水圧と浮力」を最後にこの単元の授業をひとまず終える。
物体の浮き沈みについては、「密度」をやるときに再びふれることになるだろう。

 

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「遅れん坊」ヒガンバナはまだ蕾だった! #higanbana

Dscf3239▼昨日やっと、朝日のあたるヒガンバナを観察する時間がとれた。定点観測地B(燃え立つ松明の行列ができるところ、勝手にヒガバナロードとよんでいるところ)の端である。何本かの「遅れん坊」ヒガンバナを観察していた。
「遅れん坊」たちも今月に入り、次々と萎れていっていた。最後まで残ったのは二本だけになっていた。
Dscf3229▼一本は、もう花開いていたが、もう一本の方、最後の最後の「遅れん坊」はまだ蕾のままだ。
霜にあたってこのままで終わってしまうのであろか。それとも、なんとか開花してくれるのだろうか。そのことが気がかりになってきた。
 「遅れん坊」の原因をああでもない、こうでもないと推測するが、それを確かめる手段もない。そこまでの「科学」を私は手にしていない。いつも無手勝流観察の私は、ただただ「がんばれ!!」とエールを送るだけ。
▼今年の私の「ヒガンバナ情報」のテーマは、「Twitter的に追う」だった。
タグ #higanbanaをつけてのつぶやきの数は、さすが11月に入り少なくなってきている。しかし、消えたわけではない。今なお、枯れていく花茎の姿、どんどん元気になっていく葉の姿などが、リアルタイムに見せてもらえることができる。面白い!!
▼なかでも、特に興味をひくのは「結実」「擬結実」の話題だ。日本のヒガンバナは一般的に3倍体である。だから、花は咲けども種子ができることはない。すべてがクローンである。
鱗茎が分球することによって増えていく。従って原則的には、種子もどきができたとしても発芽はしないはずだ。
しかし、まれのまれに発芽した例がある。
 それを私たちは見てきた。だから、今年も「種子」をみつけて、土に埋めた方の情報がある。
さて、どうなるのだろう楽しみである。今年の私は「実もどき」もみつけてはいない。
まだまだハッシュタグ #higanbanaのチェックははずことはできない。
Dscf3257▼継続観察では、もうひとつある大賀ハスである。植え替えから32週目である。まだ、わずかに何枚かの葉に緑が残る。水面の土がなんとなく盛り上がっているように感じる。それは、緑が生産したものが、たくさん貯蔵されいることを意味するのだろうか。来年の春の蓮根の姿が楽しみである。

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「カルテシヤの水くぐり」の実験から

▼「ふしぎ!?」を追いかけるのはほんと面白い。小さな「ふしぎ!?」から、次々とツナガッテ新しい「ふしぎ!?」が生まれてくるのはなお面白い。
 授業をきっかけに、「圧力」「浮力」のことに興味がわいてきた。次の「物質探検」についてやらなければならないのだが、その前に少しこれだけは調べておきたかった。
日本の理科教育史のなかで、「水圧」「浮力」はどのように教えられてきたのだろう。
▼いつもの参考図書をひっぱりだしてきた。
『理科教育史資料5 理科教材史Ⅱ』(板倉聖宣他編著 とうほう 昭和62年)である。
どんな教材があったのか。ながめているだけでも面白い。
そのなかでみつけたのが、「カルテシヤの水くぐり」(前著p210)である。
 卵の殻に穴をあけてなかみを出してしまい、そこに小さい竹片をいれて支え棒にして糸をぶらさげ、そこに小石をくくりつけおもりにする。そして水中に沈めて、それで例の「浮沈子」にするというのである。
▼「浮沈子」というのは実に面白い教材である。教材というより「おもちゃ」と言うべきかも知れない。
日本のおもちゃでは「浮いてこい」だ。日本玩具博物館に出入りしているころに教えられたと思う。
ネットで調べていたら
◆YPC での浮沈子の発展史[現在進行形]
にいきついた。これが実に面白い。
これは、現在進行形となっている。ぜひ、ぜひその後の発展史を知りたいものだ。

元にもどり「カルテシヤの水くぐり」、いつか自分でも挑戦してみたい。

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【授業】「アタリマエ」は科学の敵だ!

Dscf3138▼昨日の朝も、校庭の定期コースに出ようとした。そしたら、いちばんに飛び込んできたのは黄色くなったケヤキの葉と高い青空であった。なんとみごとな!
秋だ!!
今シーズン一番の冷え込みを忘れて、そこに立ちすくでしまった。
やがて、「ふしぎ!?」が生まれてきた。ケヤキの葉は何をしているんだろう。
秋になったのだから、黄変はアタリマエ、でも初夏、校舎のなかからのあの「緑」を思い出すと、
何をしているだろうと訊いてみたくなるのである。
アタリマエで終わらずに。
Dscf3165▼水圧から「浮力」への実験をしているときのことだ。
バネばかりに砂の入った試験管をぶら下げてメスシリンダーの水のなかに入れていく実験である。
水に浸かる体積が増えるに従って、「浮力」が大きくなることを知って欲しいと思った。
ひとりの生徒が言った。
別にふざけているわけではないようだ。
「先生、このバネばかりおかしいです」
「えっ」
「これ、だんだん小さくなってしまうんです。」
私は、一瞬なんのことかよくわからなかった。
私のなかで「浮力」はアタリマエにしてしまっていたのだ。
その「浮力」の大きさをみる実験だと思っていた。
この生徒は、今、「浮力」を発見した瞬間だったのだ。
それは、後からゆっくり考えたこと。咄嗟には
「とりあえず、その見たままノートに書いといて…」しか出てこなかった。
▼難しいものである。
アタリマエで終わらせると、「ふしぎ!?」の謎解きである科学を遠ざけてしまう。
せっかくの「発見」もつぶしてしまう。
ときには、このアタリマエ!が科学の敵にもなる。

だから…

まだ、答はみつからない。

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物質探検の鍵は「金属」にある!

▼時間があるときには、この後の授業『物質探検』の構想を練ることにあてている。いくらでも時間があるわけではない。限られた時間のなかで、物質の「ふしぎ!?」を追うことができるか。
けっこう大きなテーマである。
▼教科書やこれまでの自分の実践の資料をみながら、具体的な「一時間」「一時間」を構想していく。
なかなか面白い作業である。そのなかであらためて気づいたことがある。
一貫して、主役である物質がある。
それが「金属」である。
これは、考えてみると中学一年生の「物質」学習だけでない。
中学二年生の「電気」「電磁気」そして「化学変化」。
中学三年生の「イオン」においてもそうなんである。
中学三年間、一貫して主役である続ける物質、それが「金属」なんだ。
▼それは、なにも中学理科だけの話ではない。
ちょっと大げさに言えば、人類の歴史は、金属とのつきあいの歴史だとも言える。
「青銅器時代」「鉄器時代」というぐらいだから。
その歴史は古く、そして新しい。
錬金術時代を経て近代科学(化学)は生まれた。
▼そして21世紀の今も、物質の世界では「金属」は主役であり続けている。身のまわりの「物質」をみれば一目瞭然である。たまたま見たテレビで池上彰さんが、例のわかりやすい口調で「レアメタル」「レアアース」を語っていた。
 やっぱりそうなんだ。
今も、これからも物質の主役は「金属」であり
物質探検の「ふしぎ!?」を解く鍵は「金属」なんだ!!

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【授業】水深のみが水圧をきめる!!

Dscf3074▼昨日の朝も、やはり「遅れん坊」のヒガンバナを訪ねてみた。いちばんの「遅れん坊」にカメラを向けて、今度はストロボたいてみた。なんだろう、つぼみの表面に白くみえるのは、ひょっとして霜か!?
肉眼では認識できないものが映っていた。今日は、太陽の光を受ける姿を撮りたいものだ。
▼授業「圧力」はまだ「水圧」を残していた。そして「水圧」から「浮力」への授業だ。
水圧は「水の重さによる」とするなら、その大きさは深さによる。
比較的アタリマエ!
のことのように思う。このアタリマエに落とし穴がある。
あらゆる向きにはたらくのである。
「大気圧」のように…。
▼けっこうここは急ぎ足で、「浮力」につながる実験に入っていった。
そのなかで、おもしろい光景をみた。
バネばかりにおもりをつるし目盛りをみて、椅子の上にたって目盛りをみて、見比べているのである。
「なにしてんの?」
「うえやったらちがうんかも」
「そんなん変われへんやろ」
「もっと、山の上へいかな」
「ほんまに…?」
班内で議論がつづいていた。やっぱり実験はおもしろいものだ。
ときに副産物がうまれる。

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【授業】原子論的物質観はいつ?

Dscf3051▼霜月のはじまった昨日の朝、カレンダーめくってそして、私は定例の散歩コースにでた。
あの「遅れん坊」ヒガンバナに出会うため。まだ外は暗かった、しかたない休日でないかぎりこれらを太陽の下に見ることができない。お目当ての「遅れん坊」は、開花がはじまっていた。それから少しはなれたところに、もう一本を発見していた。ほんとうに最後の一本を。これが私の見る限りの日本一の「遅れん坊」だ。
なぜ、霜月に入った今。遅れん坊の「ふしぎ!?」は…。
▼物質の「ふしぎ!?」を探る授業、物質探検三部作の構想を教科書をなぞりながら、いろいろと考えてみていた。まだ一時間一時間の具体的な輪郭までいたっていない。
 そんな作業しながら、かねてよりの課題が浮かび上がってきた。
今度の改訂でも、重要視されるようになってきた「粒子概念」である。もっと言えば原子論的物質観である。
原子論的物質観に基づく授業をいつからはじめるかである。
ある程度やってしまってから種明かしのように、それを出してくる手法には納得できないものがある。
▼もっと具体的に考えよう。
・「原子」「分子」という言葉をいつ出すのか。
・周期表(物質探検の旅の地図)をいつ提示するか。
である。
 けっして最初からそれらをマスターしてしまおうというのでない。それらを使って考えてみよう。実験してみようというのである。使っていくことによりその有効性は実感できるのである。
物質の「ふしぎ!?」はナルホド!!となるのである。

さらに、具体的に考えてみよう。

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【Web更新10/31】10-42【圧力】新設

Dscf2913
楽しきや 集いて実る シラカシの
 10/10/29 (金)撮影@安富

■楠田 純一の【理科の部屋】10-42
週末定例更新のお知らせ
 今日から11月である。今年もあと2ヶ月を残すのみとなった。今年も、夏の空白の10日間をのぞいて毎週末ごとに繰り返してきた定例の更新も、予定通り行えば後8回である。ちょうど50回になる。
自分でも驚くぐらいこだわったものだと思う。この世界で「ねばならない」が優先しはじめたら失速してしまう。
楽しみながらの自分でつくった「枷」ぐらいのつもりである。さて、予定通りとなるだろうか。

◆表紙画像集2010 校庭の樹木シリーズ シラカシ
 この季節になると、私はきまって「ドングリくらべ」をする。一度は、名前を覚えていても、すぐに忘れてしまう。
すぐみんな「ドングリ」になってしまう。マテバシイ、シラカシ、アラカシ、ウバメカシ、スタジイ、カシワ、クヌギ、ミズナラ、コナラ…うーん?図鑑とにらめっこである。これも何度か繰り返していると、すぐわかるようになるのかな。
定例コースの坂道をあがったところの曲がり角に、こいつは実っていた。その姿はどこか楽しい気分にさせるものであった。

◆【圧力の学習】新設! 
 中学三年間の全授業をblogで語る。なまけものの私のたてた「野望」である。
「なんのためか?」と問われれば、即答に窮してしまう。その答えは、それが成し遂げられたとき、少しは見えてくるかも知れない。
 この単元の授業も何度かやってきてはいたが、「記録」には残していない。
ここにあらたにページを新設して、blogでの授業顛末記をつないでいく。

 

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