「遅れん坊」ヒガンバナはまだ蕾だった! #higanbana
▼昨日やっと、朝日のあたるヒガンバナを観察する時間がとれた。定点観測地B(燃え立つ松明の行列ができるところ、勝手にヒガバナロードとよんでいるところ)の端である。何本かの「遅れん坊」ヒガンバナを観察していた。
「遅れん坊」たちも今月に入り、次々と萎れていっていた。最後まで残ったのは二本だけになっていた。
▼一本は、もう花開いていたが、もう一本の方、最後の最後の「遅れん坊」はまだ蕾のままだ。
霜にあたってこのままで終わってしまうのであろか。それとも、なんとか開花してくれるのだろうか。そのことが気がかりになってきた。
「遅れん坊」の原因をああでもない、こうでもないと推測するが、それを確かめる手段もない。そこまでの「科学」を私は手にしていない。いつも無手勝流観察の私は、ただただ「がんばれ!!」とエールを送るだけ。
▼今年の私の「ヒガンバナ情報」のテーマは、「Twitter的に追う」だった。
タグ #higanbanaをつけてのつぶやきの数は、さすが11月に入り少なくなってきている。しかし、消えたわけではない。今なお、枯れていく花茎の姿、どんどん元気になっていく葉の姿などが、リアルタイムに見せてもらえることができる。面白い!!
▼なかでも、特に興味をひくのは「結実」「擬結実」の話題だ。日本のヒガンバナは一般的に3倍体である。だから、花は咲けども種子ができることはない。すべてがクローンである。
鱗茎が分球することによって増えていく。従って原則的には、種子もどきができたとしても発芽はしないはずだ。
しかし、まれのまれに発芽した例がある。
それを私たちは見てきた。だから、今年も「種子」をみつけて、土に埋めた方の情報がある。
さて、どうなるのだろう楽しみである。今年の私は「実もどき」もみつけてはいない。
まだまだハッシュタグ #higanbanaのチェックははずことはできない。
▼継続観察では、もうひとつある大賀ハスである。植え替えから32週目である。まだ、わずかに何枚かの葉に緑が残る。水面の土がなんとなく盛り上がっているように感じる。それは、緑が生産したものが、たくさん貯蔵されいることを意味するのだろうか。来年の春の蓮根の姿が楽しみである。
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コメント
未だ咲いている個体があったのですね。
それも葉と一緒に!
"葉見ず花見ず"ではないのですね。
驚きました。
花びらの反り返りがほとんどなく、農薬被曝個体にも似ていますね。この個体は来年も遅咲きの性質を保持しているのか、大変興味があります。
投稿: 栗田子郎 | 2010/11/08 19:44
栗田子郎さん
おはようございます。
「遅れん坊」に興味を持っていただきありがとうございます。「遅れん坊」の原因をいろいろ考えていますが、まだわかりません。
ただ、ここで以前にも「遅れん坊」を見た憶えがあります。環境的には、「しみず」が以前わき出していたところです。伏流水が、ここで地表にあらわれてきていた地点である。なにか、そのことと関係あるだろうかと、いろいろ仮説をたててみたりしています。
今年はどこまで咲くか。来年も「遅れん坊」か、継続観察して報告をさせてもらいたいと思います。
投稿: 楠田 純一 | 2010/11/09 05:30
お聞きするのを忘れたのですが、写真の花の個体には葉も付いているのでしょうか?葉のある個体と花の咲いている個体は別でしょうか?
投稿: kurita siro | 2010/11/09 20:19
どうも、おはようございます。
「遅れん坊」ヒガンバナに興味をもっていただきありがとうございます。
今日の記事にも画像をあげましたが、これを見る限り別々だと思います。詳しくは、休日に明るいところで観察して報告をさせてもらいます。
投稿: 楠田 純一 | 2010/11/10 05:55