日本一「遅れん坊」のヒガンバナを捜そう!
▼お彼岸の中日から一ヶ月がたった昨日、ヒガンバナが咲いているのを捜してみた。今年は、あの猛暑の影響か全国的にも開花期は10日ばかりずれ込んだ。しかし、さすがに降霜をむかえたこの時期では難しいか、と思いつつ、先週末はわりかし身近なところで咲いていたから、なかにはきっと「遅れ坊」もいるのではないかといつもの定期コースを散策してみた。
▼やっぱりあった。あったのは定点観測B(ヒガンバナロードと勝手に呼んでいるところ)である。ふだん毎日のように近くを通り、花が萎れ、花茎が枯れ、葉が伸びていく姿をずっと観察しつづけている地である。ふだんの朝は、薄暗いなかをロードの端からながめているだけだ。
昨日は「遅れん坊」さがしということで、ヒガンバナロードと呼ぶ畦道を北へ北へとたどってみたのだ。
そしたら、やっぱりいたのだ。
「遅れん坊」を発見した。!!それも、ひとつではなかった。数個がかたまって咲いていた。
▼これは、どういうことだろう!?たまたまなんらかの条件が重なって、ここに集中して「遅れん坊」が発生したのだろうか。それとも、ここには「遅咲き」の品種ができつつあるのだろうか。しかし、日本のヒガンバナは3倍体のはずだ。従って遺伝子がかわっていくはずはないはずだ。
環境条件の偶然性しか考えられない。そう言えば、ずっと以前に冬の木枯らしの中で、このあたりで「遅れん坊」を見たような記憶がある。
▼葉の季節に入っているのに、今頃咲く「遅れん坊」のヒガンバナに何が起こっているのか、それが知りたい!
「遅れん坊」は、鱗茎が分球したてで若いから、ある程度の栄養が貯まったから、今花茎を伸ばしてきたのではと言う人がいた。それなら本当は、臨界点にたっしなかった今年ではなく、来年まわしにして咲くべきではなかったのか。「遅れん坊」ではなく、とんでもない「あわてん坊」なんだろうか。
いずれにしても、かわだねヒガンバナは、あらためてヒガンバナという植物の「ふしぎ!?」を再燃させてくれる。
日本全国には、もっともっと「遅れん坊」がいるかも知れない。それを捜してみたい!!
▼「遅れん坊」ヒガンバナで、忘れるところであった。大賀ハスは植え替えからちょうど30週目であった。葉のことくわしく調べるつもりでいたが、来週にすることにした。
こちらも、北風の季節がやってきたことを教えてくれているのか。枯れかけた葉茎は南側に倒れかけていた。
水面がよくみえるようになってきている。
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