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【授業】浮き上がるコインの「ふしぎ!?」

▼理科室の入り口のところに、簡易の「教室全体のピンホールカメラ」をやってから、設置したままにしている。理科室にきたときも、授業やっているときも、理科室をでていくときも、ごく自然に目にするために。
昨日は、もう真夏日だった。太陽からの光はひときわ強く暗室り外の風景(山、ガードレール、電柱など)を照らし、反射した光もいっぱい暗幕の穴を通ったのだった。
Dscf9586▼授業の方は、暗幕をしめたままで条件が悪いなかではあるが、少しずつ少しずつすすめていった。
「光の反射」につづいては、「光の屈折」である。
定番の実験もやりながらであるが、やっぱりここでも等身大の「ふしぎ!?」を追いかけた。
浮き上がるコインの「ふしぎ!?」だ。
Dscf9597▼こんなこと、ことさらに理科の授業でとりあげなくても、毎日の生活のなかで見ていること
○湯飲み茶碗のなかに箸を突っ込んだら折れ曲がった!
○プールに足を入れたとき
○お風呂場で遊んでいるとき

でも、いくら見ていたからといって、「ふしぎ!?」は解決しているわけではない。
その「ふしぎ!?」とりあげて謎解きをやってみるのが理科なのかも知れない。
 そんなのアタリマエ!とせずに。
理科室でやるので、少し理科室っぽくやってみた。
カップは乳鉢で、ビーカーで水を汲んで繰り返しやってみた。
乳鉢の底に十円玉を入れる。目の高さをギリギリ十円玉が見えないところにセットする。
ビーカーの水を、班のひとりが徐々に入れていく。
十円玉が見えだしたたら「見えた!!」と言う。
これだけのことだ。実験というにはあまりには簡単なこと。
 なみなみと水を満たすまでを繰り返しやって楽しんでいる。
「見えた!!」
「あれ!?、こんなところまで浮いて見える。」
「もういっぺんはじめからやって!!」
わいわいがやがやと…。
理科ってやっぱり面白い。「ふしぎ!?」の謎解きは楽しいものだ。

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コメント

このように毎日、情報を発信し続ける意味を、8月4日~6日の科教協大会で語ってほしいです。
楠田さんの発信やネットワークは、理科教育・科学教育運動のワクを超えた「市民科学運動」とも言うべきものです。お待ちしています。

投稿: 觜本 格 | 2010/07/09 22:00

觜本さん
おはようございます。コメントありがとうございます。
遅々たる歩みを高く評価していただきありがとうございます。
 どこまでも「等身大の科学」を求めてこれからも歩みつづけたいと思います。
 今回、また多くの人から学べるのを楽しみにしております。お世話になりますがよろしくお願いします。

投稿: 楠田 純一 | 2010/07/10 06:55

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