新・「自由研究」のすすめ試論(26)
▼見えだした青空がうれしい。「梅雨明け」近しだろうか。見えてきた青空と雲をながめながら、自由研究の「アカソナキヤ」を自分でも繰り返していた。
空にもいっぱい「ふしぎ!?」があった。空だけでない地上の日々の暮らしのなかにもいっぱい「ふしぎ!?」がころがっていた。
▼そんな「ふしぎ!?」に対して、理科教師としてはどう対応するのか。ずいぶんと示唆的な文章があった。
●寺田寅彦『研究的態度の養成』(大正7年10月)
である。なんともう92年近く前の文章だ。
しかし、これが雑誌の「今月号」に記載されていると言ってもなんの違和感もないだろう。
それぐらい提言は今日的であるのだ。
その提言を読みながら、私自身も「ふしぎ!?」を追う「研究」を許された時間のなかでやってみようと決意するのである。
▼考えてみると、私自身もいくつものことを追いかけてきた。
思い出すままにあげてみる。
・ヒガンバナの研究
・草木染めの研究 ベニバナ、藍染め
・丹生の研究
・ピンホールカメラの歴史
・姶良火山灰を追って
・コウガイビルを追って
・大賀ハス
どれひとつとして「完了」したものはない。
等身大の「ふしぎ!?」を追う旅は、私自身の「自由研究」そのものだ。
今年の秋には、私も生徒一緒に研究発表をやってみようかな。
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