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【授業】フキの葉から維管束を

Dscf8431▼今朝も、大賀ハスの観察からである。成長を続けるその姿は、「生きもの」そのものである。このアタリマエのことへの感動を大切にしたい。そして、それを伝えたい。
 特に先発の方の展開はすごい。根には、新しい毛のような枝がどんどんできている。さらに興味ぶかいのは、根の先端が、瓶の底につくのに応じて、全体が浮いてきているように見える。つまり先端が触覚のようにはたらき、これ以上のびることができないことを感知して、ならばと重力に逆らって浮き上がる。水中であるから、かなり自由にそのように対応できる。これは、少し予見が過ぎるだろうか。
 瓶の外に垂れ下がったようなかたちになっている葉も、光に向けてひろげようとしている。後発の葉も、瓶の外へでてきた。
Dscf8421▼授業の方は、「根のはたらき」から「茎のはたらき」に向かった。
教科書はあいかわらず、「ホウセンカ」と「トウモロコシ」である。その横断面、縦断面の観察を先行させている。典型を追うということでは、それもよいだろう。
 しかし、その前に、どうしてももっとアタリマエのすごさに感動して欲しかった。
根から吸い上げた水の通り道(パイプ)、その束の維管束についてであった。葉っぱの細胞にくまなく水は配給されなければならない。そのためには巧みな配給システムが必要である。
まず、この維管束をひっぱり出したい。
 うってつけのものがある。それがフキである。ちょうど旬のものでもある。
▼道ばたに、家の周りにフキならいっぱいあるだろう。それを持ってくるように前時指示した。
その認識は甘かった。誰もが、そのフキを目にしているから、知っているとはかぎらないのである。
「フキって、どんなやつ?」
「どこに、はえとるん?」
と。
 現物を見せれば、簡単な話だ。持ってきてくれたフキから、維管束をひっぱり出した。
葉柄のひものようなものをひっぱりだす。慎重に葉までたどっていく枝分かれしている。できだけ長いものをひっぱりだして、それをノートにはりつける。
 それだけの作業だ。でも夢中になる、長さくらべがはじまる。ひっぱり出しているあいだに、気づく「それは一本のパイプ」ではないことに、何本ものパイプの束であることに。
具体的な維管束のイメージができていく。
▼このイメージができた後の方が、その後の横断面の観察も、何を見ているかがはっきりとするというものである。今は、教科書にもオオバコの維管束の写真が出ている。
 もともと「フキの維管束の観察」の提案を私が知ったのは、古いはなしになる。
「やさしく本質的な実験集1」(科教協東北地区協議会編 評論社 1972.7.10)にある「維管束の観察」(P185 難波継男)からである。
 もう40年近く前の提案ということになる。
 この機会に読み返してみた。なんと新鮮で、今も有効な提案であることか。
 

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