Webでシロバナタンポポを追う
▼昨日、5/1で私の「大賀ハス観察池」は5週目をすぎた。本来の観察池の方の巻葉は5つになった。いちばん最初の「巻葉」は、その方向を垂直方向から水平方向にかえてきた。それは葉を広げる準備ということだろう。いよいよ来週には葉を広げてくるのだろう。いっぽう水瓶の「あだ」の方は、すざましいぐらいの展開である。巻葉が葉を一斉にところ狭しとひろげはじめている。圧巻だ!!
▼植物の成長を継続して「観察」していると、やっぱり間違いなく「植物も生物である」ことを実感する。この感覚とは、けっこうセンス・オブ・ワンダーのなかでは重要である。ややもすると我々の日常感覚のなかでは「生き物=動物」もっと言えば「生き物=脊椎動物」というのがアタリマエになってしまっているところがあるから。逆に生物が動物のみならず植物も含むことに新鮮な驚きを覚えてしまうのである。
おお生きているだ!!
▼この感覚は、時間の継続観察のみならず、空間も超えての観察をするとより面白くなる。今、『タンポポの研究』を課題研究として出しているところである。私も、この課題研究の報告を待つだけでなく、自分にもできることやってみようと思う。そう思ったのはTwitterで、この『タンポポの研究』に反応してくださった方があった。関東の大学の先生だ。
それは、特にシロバナタンポポに対する反応だった。西日本で多く分布するシロバナタンポポは関東では非常にめずらしいという。そこでこの方は、シロバナにこだわり、東京で育て「観察」をしておられる。
面白い!!
◆観察日誌「東京でシロバナタンポポを育てる」→ http://bit.ly/9NAvO4
▼これに刺激を受けて、Webでシロバナタンポポを追ってみたくなった。
ほんとうに西日本だけに分布しているのだろうか。
「タンポポと言えば白いのがアタリマエ!」という地方は…
ずっと昔からそうなのか
セイヨウタンポポとの棲み分けはあるのか
…リアルタイムに生の声、画像が欲しい。
そんなこと考えていたら、
以前教えていただいことのある「タンポポ調査」に行き着いた。
そうだ、今年は2010年だから5年ごとの本調査の年だ。どんな報告があがってきているのだろう。
◆タンポポ調査・西日本2010
▼そう言えば5/5は詩集「たんぽぽ」の坂本遼の「タンポポ忌」だ。
おかんはたった一人
峠田のてっぺんで鍬にもたれ
大きな空に
小ちやなからだを
ぴよつくり浮かして
空いっぱいになく雲雀の声を
ぢつと聞いてゐるやろで里の方で牛がないたら
ぢつと余韻に耳をかたむけてゐるやろで大きい 美しい
春がまはつてくるたんびに
おかんの年がよるのが
目に見へるやうで かなしい
おかんがみたい
坂本遼著詩集『たんぽぽ』より
生家に久しぶりに行ってみたくなってきた。
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コメント
楠田さん
こんばんは ご無沙汰しています。雄さんです。連休で家内の故郷、山口県に行っていました。小野田市にある、龍王山に行きました。
http://www.city.sanyo-onoda.lg.jp/info/shisetsu/park/toshikei/ryuou.htm
山頂の広場に白花タンポポがたくさん咲いていました。私ははじめて見たのでは無いと思いますが、いつ見たか記憶がありません。とても感激しました。おまけに、瀬の低い、日本タンポポが群生していました。これも感激でした。帰ってメールを見たら、白花タンポポの話題があったので、早速コメントしました。
投稿: 雄さん | 2010/05/03 23:11
どうも、こちらこそ…
と言いながらも、ネットではつながっているのであんまりその感覚はないですが。
シロバナタンポポ情報ありがとうございます。
とてもうれしい情報です。
「やっぱり…」とうなずけますね。
しかし、私はまだそのような光景を目の当たりにするという経験がないので…。四国出身だったガベちゃんに生前にそんな話を聴いたことがあります。
投稿: 楠田 純一 | 2010/05/04 07:05