【授業】風は花を選ばない。
▼どうしたことだろう。またしても寒くなってきた。ほんとうに季節の変化は、直線的ではない。螺旋的である、微妙な大気のうごきが天気の変化をもたらし、それが重なって季節が移り変わっていく、もうとっくに初夏になっているはずなのに…。久しぶりに「天気のツボ」をみた。「遅霜」「梅雨前線」の文字が同居するけったいな天気図になっている。
▼授業の方は、タンポポばかりにとどまっているわけにはいかない。先へ進めた。
今度は、裸子植物である。マツを中心にあつかった。
これまで(被子植物)とどこがちがうのだろう。
図を書いたあとに聞いてみた。
「花びらがない」
「子房がない」
「花粉を風が運ぶ」
「…」
「花粉を風が運ぶ」話から、花粉症の話題に発展した。
花粉の空気袋、できた種子についたプロペラ、どれをみてもみごとな戦略である。
自然界の大気の動き=風を利用するのであれば、目立つ花である必要はない。
風は花を選ばないのだから…。
▼その戦略のみごとさに感動ばかりしておれない。「花粉症」の人たちにはとんだ迷惑だ!!
花粉症の人はあきらかに増えてきているように思う。
どうしてなんだろう。
まったく別の「ふしぎ!?」もうまれてくる。
植物が、こんな戦略とりだしのはいつのころからなんだろう。
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