【授業】バナナの細胞を観る!
▼昨日の天気はやっぱり不安定であった。朝の霧ははれてることは晴れたが、太陽が顔を出したかと思ったら、また雨が降ってきた。その天気なか、私はまだ授業を迷っていた。みどりの製造工場=葉緑体の観察、不完全な製品=デンプンの観察に引き続き、どのように授業を展開するかについてである。どうすれば、生徒のなかに「光合成」物語をつくりだせるだろうか。このまま「光合成の原料」に展開して物語は成立するだろうかと…。
▼ここで、いちばん最初に生徒たちがだしてきた。あの「私の「ふしぎ!?」」の「光合成」に関連しそうな「ふしぎ!?」を思い出していた。それはこうだった。
・雑草などは、なぜあんなに丈夫なのか。家などで育てている花などは、肥料などが必要で水も毎日あげなけなきゃいけないけど、雑草は、ふまれても丈夫で水も雨の日くらいしかもらえないのに、あんまり枯れずに丈夫なのが不思議だ。
・なぜ植物は酸素を生み出せるのか。光合成をして酸素を生みだすという事は知っています。
・木はどうしてかれないのか。
・3つめは、木がどうしてななめにはえているのにななめにのびず、まがってまっすぐのびてくるのかふしぎです。
[理由]3つめのは、ふつうに平地にはえている木はまっすぐのびるのはふつうですがななめにはえているとき、どうしてまがってまで空の方を向いてのびるのかがふしぎです。
即答しようと言うのでない。ただ、この等身大の「ふしぎ!?」を置き去りにしたくない。
今の学習につないで行きたいのだ、それがきっと物語を成立させる道であると考えるから。

これは、今は教科書にも出ているが、すぐれた教材の3K1A(簡単・感動・きれい、安全)の法則の典型のようなものである。
一昨日の夜、私は帰りが遅かった。帰路に開いている店はコンビニだけだった。立ち寄ったコンビニに運良くバナナがあった。4本一束で198円、なんと安い教材だ。
バナナの皮をむいて、スライドガラスにほんの少しだけかすめるようにこすりつける。そして、ヨウ素を一滴たらす。きわめて簡単な観察である。しかし、確実にそれを観察することができる。
バナナは、ここにできた「製品」をたくわえているのである。「デンプン粒」はやがて糖にかわり甘いバナナになるのである。
観察をはじめるとすぐさま、いろんなところから声が出る。
「見えた!見えた!!」
「わー、きれいや」
「きれいに、デンプンが見える」「わたしの方がきれいやで!!見てん」
私も、連れられて見せてもらった。なるほど…納得である。
あらためて、この教材開発者に感謝する。よくぞ!!
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