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【授業】「植物の根は口である」はどこまで?

Dscf7667▼今度は、ホンモノだろう。週明けの昨日は、うんと夏めいてきた。気温の上昇だけでなく、みどりを含んだ光がそれを教えてくれた。校舎内の階段を2階から、3階に北向きに登っていく、そしたら眼前に、そのみどりの光が射し込む。校舎北側のケヤキと夏めく太陽の光。ケヤキの葉のみどりに反射した太陽光は、みどりの光となる。
この「みどりの光」こそが、生命の営みのスタートであることを感覚的に知っているから、躍動の季節の到来を肌で感じているのかもしれない。
▼授業は、この「みどりの光」と深い関係のあるところに向かう。
積んだり、つぶしたりを繰り返している。「光合成と呼吸」のところである。
すぐに「ばっかり病」にかかってしまう私は、授業をやっている単元がすべてのように思ってしまうのである。
植物は、「光合成」がすべてである。
そんな思いばかりを強くするのである。
▼かつて授業テキスト『植物の世界』をつくったときに、そのなかの「2 植物はなにを食っているのか」で、面白いことを聞いてみたことがある。
「光合成」ということを少しは学習していることを前提であるが
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動物は食物を食べていますが、植物は何も食べていません。それでは植物は何をもとに「からだ」をつくっているのでしょう。
ア 「光合成」でつくった栄養が中心
イ 「光合成」と「根から」が半々ぐらい
ウ 「根」からが中心
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ずいぶん古くの実践だが、メモ書きによると圧倒的にイの支持者が多かった。
アとウは同数ぐらいでほんと少数である。
▼我等が宿命の敵、アリストテレスは健在だったのである。紀元前のアリストテレスは、植物の根を動物の口にたとえ、「根から土の中にある栄養をとりこまれるのだ」とした。それにやっと異議をとなえるようになったのは、なんと17世紀だ。
 あのファン・ヘルモントの「ヤナギの木の実験」である。それでも「光合成」の発見までの歴史はまだまだあった。
「光合成」発見の歴史、もういちどちゃんと勉強したくなってきた。

 21世紀の今、私の内なるアリストテレスは、どうしているだろう。
自問自答しながら、授業を考える。

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