【授業】等身大の「ふしぎ!?」宣言
▼昨日、朝の大雨はまだまだ続いた。少し小雨になったころ、いつもの観測地点に立って、里山を見上げてみるといつもの「大気の物理学実験」が行われていた。最初に目の当たりにしたときは驚き、感動した。雲の発生実験などいらないのではないかと思ったぐらいである。これを見ればいい、これを観察すれば、教科書の定番実験よりもリアルでダイナミックである。「上がると ザアザア」そのものがここにある。
これを見逃してしまうともったいない。ひょっとした他の科学もそうかも知れない。
▼いよいよ「授業びらき」である。
ずいぶん以前から、頭の中で準備をすすめていながら、具体的な準備がすすんでいない。
少しあせるが、その方が「集中」して取り組めるというところもある。
やっぱり訊こう。
この等身大の「ふしぎ!?」を、
12~13年生きてきて、「ふしぎ!?」に思ったことはないか。
ずっとしまい込んでいる「ふしぎ!?」はないか。謎解きをはじめてそのままにしている「ふしぎ!?」はないか。
どこかに置き去りにしてしまっている「ふしぎ!?」はないか。
それを書いてもらおう。
▼書いてもらった「ふしぎ!?」。その等身大の「ふしぎ!?」の謎解き、それこそが中学校「理科」であることを宣言しよう。
難しそうな計算も、実はこの「ふしぎ!?」を解くためのひとつの方法なんだ。
そこにごまかされてはいけない。
これまでの科学史のなかで明らかにされた謎解きの「ルール」がある。
しかし、それがすべてではない。まだまだわかっていないことだっていっぱいあるんだ。
それが科学だ。だから科学は面白いんだ!!
さて、うまく伝わるだろうか。
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コメント
新年度が始まりましたね。
先日子どもたちが新しい教科書をもらってきたところです。
さっそく雷を落とされてる子もいるとかいないとか。
植物のこと、といって思い出すのは、「橋本光政先生」です。
検索かけたら「植物学者」と書かれていることも多いですが、
高校時代の恩師のひとり、でもあります。
生き物の面白さを教えてくれた先生です。
投稿: いっちゃん | 2010/04/13 06:51
いっちゃん おはようございます。
新しい教科書にわくわく気分の子どもさんのようす目に浮かびますね。「はじめて」はいくつになってもワクワクです。
私も、ずいぶん以前ですが『植物の世界』のテキストづくりのとき、橋本先生に電話をかけて教えてもらったような記憶があります。
やっぱり、ホンモノの先生は面白いですよね。
投稿: 楠田 純一 | 2010/04/14 05:30