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【授業】身の回りは「イオン」がいっぱい!

▼行事などで、授業がとぎれとぎれになる。そうすると、いちばん危惧するのは思考がとだえてしまうことである。それは、生徒のことだけでなく自分自身のことでもある。
「授業こそ、最大して最高の学校行事である。」と自分に言い聞かせてみたりする。
 そんないきがることでもない。ごくあたり前のことだ。面白いのだ、いろいろことがあっても授業をやっていると面白い。生徒がみえてくる、自分がみえてくる。
▼「イオン」の続きである。
3つの電離式
「塩化ナトリウム(食塩)」「塩化水素」「塩化銅」の電離式。
 ここで、補充テキストでは最初にもどった。
 家から、身の回りモノを持ってきて、「イオン」を見つけようというものだ。
決め手は、電流が流れるかどうかだ。「ピッカリテスター」を使った。
実験そのものはいたって簡単だ。
Dscf3160▼持ってきてくれたものは多種多様である。
各班で相談して準備してくれた。
「ジュース」
「醤油」
「マヨネーズ」
「ソース」
「七味唐辛子」
「シャンプー」
「洗剤」
…等々
 純物質でないから、混乱をまねくのではという考えもある。
授業の趣旨が少しちがっていた。ここでは、「イオン」がなにか特別のものであるのではない。
身の回りは、「イオン」でいっぱい!!
の認識だ。
「イオン」は理科室の薬品棚に眠っているのではない。
「イオン」が関係する化学変化は、理科室の「実験」だけでない。
くらしのなかのいたるところで起こっているのだ。モノに働きかける歴史のなかでやってきたこと、これからもやっていくことなのだ。
 そのちょっとした事始め。
Dscf3162▼実験に入る前に、電流が流れるかどうかの<予想><実験の結果>の欄と一緒に「含まれるイオン」を書く欄を表に設けておいた。  
 表示ラベルをみて、予想して書く生徒もいた。
 前にやっていたときもそうだったが、この実験の最後にかならずやるのが、これらをミックスすることである。
キッチン・アルケミストのはじまりかな。

最後に科学のことばとして、「電解質・非電解質」を板書した。

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