【授業】鉄と硫黄のダンゴ
▼朝の散の歩のはじまりと終わりに、定点観測地Aのヒガンバナがある。花茎の足下にの「葉」ばかりを気にしていたら、見逃すところだった。花の残骸に子房がふくらんだようなところがみられる。またしても、あらぬ期待をいだいてしまったりする。ダメだとわかっていながら、「万が一に…」「ひょっとしたら…」と…。懲りない性分だと自分でも呆れる。
▼懲りないと言えば、この実験もそうだ。準備や後始末のこと考えると、見せるだけの実験でもいいのだが、やっぱり生徒実験にしてしまう。中学校3年間で印象に残る実験ベスト3にもあげられることもあった。(ずいぶん以前の話だが)「鉄と硫黄のダンゴ」の実験である。
この実験が、どのように定番化したかは、昨年度、「新・私の教材試論」のなかでも追いかけたはず。
中学3年生の「化学変化」のつづきは、この実験からはじめた。
▼発熱するまでの時間のことも考えて、鉄14gと硫黄8gはあらかじめはかっておいた。
乳鉢に入れ、よく混ぜて、さらにそこに水を適えて量加えて、団子をつくる。それを蒸発ザラに移し替えて温度計を差し込む。
待つこと10分ばかり、加えた水の量により時間は多少ずれる。
やがて、どこかの班で「あのにおい」しだす。一分ごとに温度計をみていた生徒が、あちら、こちらで「ぎゃー、あがってきた!!」と叫び出す。
最終的には、90℃を越える班もいくつもあった。「おかゆさん」状態で、時間の終わりごろにやっというところもあった。加える水の量は微妙である。
やっぱり、さすが定番実験。面白い!!
「化学変化」→「発熱」→「加熱しなかったのに」
「ふしぎ!?」がたちあがってくる。
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