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【授業】はじめにイオンありき

▼授業のある日と、ない日がある。授業がある日は、もう朝からそこへ頭がいってしまっている。新聞のニュースをみても、散歩していても、食事をしていても、他の仕事をしていても、頭の中はそのことでいっぱいになってしまう。
「ばっかり病」を持病としてもつ私は、なかなか思考の回路の切り替えがうまくいかない。
強制的に「時間」で切り替えるシステムを導入しなければと思いはするのだが。なかなか…
▼授業は「イオン」に入っていた。
最初に考えたのは、「世界の三大物質」だった。これまでの実践だと、けっこうここに時間をかけて実験した憶えがある。今回は、そんなゆっくりと時間をとらなかった。
周期表を常にあけておいての授業だ。
金属の三大特徴のひとつ「通電性」を例の「ぴっかりテスター」をつかいながら確認をしていく。
修理したては、うまくいった。うれしい。
▼いよいよ、「しおの仲間」の話だ。
タイトルには、以前から使っていた。「食塩をつくる粒」をつかう。ノートを新しいページにした。
「食塩」の大きな袋をみせる。
「塩化ナトリウム」と板書。少し2年生の復習と、
「化学式は…」と聞く。
「NaCl」と大きく板書。
「どうして、化学式を書くのだったか憶えているかな。分子がある場合は、その一個の分子をとりあげてそれを式として表せばよかった。」
「しかし、これがその分子として取り上げることができない、分子のない場合は…」
「塩化ナトリウムの場合は、ナトリウムの粒と塩素の粒ががっちりスクラム組んで結びついているんだ…、だから一個なんてとりだせないんだ。だからしかたないから、1:1の割合でくっついているからひとつの組を代表させてこうかくんだった。」
少し、くどくなったが、化学式を最初に学習したときの話にもどった。
▼そして、いよいよ「イオン」である。
「では、なぜそんなにがっちりとスクラム組んでいるんだろう。その前に、そのナトリウムと塩素の原子を、原子の一覧表周期表で確認しておこう。」
さあいよいよである。
「実は、塩化ナトリウムは、+の電気をもったナトリウムイオンと-の電気もった塩素のイオン(塩化物イオン)が結びついてできているんだ。+と-でがっちりとスクラム組んでいるから、なかなか引き離すことできないんだ。」
と。
はじめにイオンありきでいった。
Dscf2680▼では、そんな電気の性質をもった粒・イオンでできているのなら、電気は通すだろうか。
と岩塩に電気を通してみる。
例のピッカリテスターをあてて見るが、反応はない。
あれ、「ふしぎ!?」だ。
 では、液体にしてみてはどうか。
「+と-の電気でスクラムくんでいるから、なかなか液体にするのも難しくて…」
「もうすぐ液体になる温度、800℃に…」
など、ぶつぶつ言いながらトーチランプで試験管に入れた食塩を加熱する。
時間にして、数分だ。食塩の液体がみられるようになる。
同時に「ピッカリテスター」は「ピカッ!!」だ。
おおっ!!の声があがる。
ほんとうに食塩は「イオン」でできているだ!!   

<つづく>

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