« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »

【授業】イオンは見えてきたのか!?

Dscf2738▼今日で、10月も終わりである。なんとも速い地球の回転である。思考を同調させるためには、私の能力はちょっと劣っていすぎるようだ。「ばっかり病」が顔を出し過ぎる。朝に、二度の散歩。
 里山の紅葉が気になり出した。紅葉・黄葉のメカニズムを想起していた、「生産」の季節から、「休眠」の季節に入る木々たちから、見捨てられた葉には、「生産」のための原料や製品運搬の通路がたたれる。
 運び出されなかった「製品」(糖・デンプン)におこる化学変化、緑の工場は解体される、そしたら空き地に元々あったものが目立ちはじめる黄葉これも化学変化。
 そうだ!!里山も「化学変化」に充ちているのだ!!
▼「化学変化」は、実験室だけに起こっているのではない。ありとあらゆる場所でたえまなく起こっているのだ。その「化学変化」をみていくためには、原子論的物質観こそが有効である。というのが主張だった。
 これまでの学習に「イオン」をプラスしようとしている。ごくあたり前の原子の姿として自然界に存在している「イオン」。これが見えてくることは「物質の世界」がみえてくることである。
はたして、どこまで見えてきているのだろうか。
▼授業の短い報告をつづける。「イオン」のクライマックス、「電離」である。
あんなに「火攻め」に強いしおの仲間も、「水攻め」ではあっけなくバラバラにされる。
さとうとくらべながら、もう一度やってみた。
そして、科学の言葉 「電離」を確認した。
そして、電離式をかいてみた。
NaCl→Na++Cl-
図も書いてみた。大きなビーカーに1:1にナトリウムイオンと塩化物イオン。
二つ目は、塩化水素の電離式を書いた。
水素をイオンを書いたら、やっぱり「酸」にふれていた。あたりまえだ、繰り返そう。一度にはできない。
電気分解のときには、もういちどふれよう。
Dscf2827▼きわめつけは「塩化銅」だ。
塩化銅を水に溶かした。液は青色になると同時に、ピッカリテスターはピカッと点灯した。
「おお!」思わず声があがる。 
私はこのとき「一番言いたいことは、言ってはいけない」という鉄則をはずして、夢中でしゃべってしまっていた。
「見えますか、この青いのか銅イオンです」、銅の固まりも準備していた。
「ここにある銅、あの十円玉の銅です。この液のなかにあるものは青色の銅イオン。小さな小さな電子が二個だけとれただけで、こうもちがうのです。これは、自然界のマジックです。すごいと思いませんか」
「すごい!!」の押し売りだ。やってはいけない手法だ。でも言わずにはおれなかった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【授業】しおの仲間は水に弱い

Dscf2741▼校庭・山の木々が日ごとに色づいていくのがわかる。いったい木々になにがおこっているのだろう。毎年毎年何十年とみてきた「変化」だ。秋が深まっているから、あたりまえといえばあたりまえ。でも、なにがこの木々におこっているのだろう。色の変化は、どんな物質の変化を意味するのだろう。
 木々たちはどんなセンサーをもって、なにを感知してこの「変化」を起こしているのだろう。「ふしぎ!?」に思いだしたら、いっぱい「ふしぎ!?」がでてくる。
 この等身大の「ふしぎ!?」、いっきょに解決することは無理であっても、置き去りすることだけはしないでおこう。どこかに、「記録」しておこう。そしたら、いつの日か…。
▼授業だってそうだ。この等身大の「ふしぎ!?」を置き去りにしないようにしよう。
原子の構造から「イオン」へと話が展開していった。
そして、「イオン」は、原子の自然な姿となった。
では、他のイオンにどんなものがあるのだろう。補助テキストにしたがって8個のイオンを見ていった。
そして、板書しながら次のようなことをまとめた。
(1) 金属は陽イオンとなっている。
   ここでも周期表をみながらである。
(2) 水素イオンは陽イオンである。
  水素イオン→酸 ここでは深入りしなかった。でもどこかできっちりとやりたい。
(3) 原子が団体(原子団)でイオンになることもある。
  水酸化物イオン、硫酸イオンが8個のなかに入っている。
  水化物イオン→アルカリ性
  H++OH-→H2O に思わずふれてしまった。
Dscf2765_2▼ここまで、一時間の終わりにすべきだったのかも知れない。でも、どうしても次の「ふしぎ!?」を見て欲しかった。わかったつもりになっていてもやっぱり「ふしぎ!?」なんだ。
それは、+と-でしっかりとスクラム組んだ食塩。
800℃にもなってやっとそのスクラムをゆるめる食塩、塩化ナトリウム。
それが、水に溶かすだけでいとも簡単にバラバラになる。
バラバラになって「電気を通す」になる。なんという「ふしぎ!?」だ。
「電離」なんていう言葉でだけでは、解決しない「ふしぎ!?」がそこにある。
これを、できるだけ液体の食塩に電気を通したのと時間をおかずに見せておきたかった。
Dscf2776▼では、「さとう」はどうだろう。これもやはりセットで見せておきたかった。
「さとう」が恐ろしくたくさん水に溶けることなんかを話しながら…。
でも、いくらとかしていっても、電球はいっこうに光らない。
「しおの仲間」と「さとうの仲間」の決定的なちがい。
水の偉大さ
そして、「見えないイオン」が少しずつ、少しずつ見えてくるのだった。

  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【授業】原子構造とイオン

Dscf2730▼最近ちょっと話題になっている虫がいる。「ガイザ」「ガイザー」と呼んでいるらしい、最近まで知らなかった。この怪獣映画の悪役のような名前だ。カメムシのことをいうのだ。異常に発生している。ちょうど、銀木犀のにおいとまじって独特のにおいとなっている。「におい」は見えない。見えないけれど、まちがいなくそこに「物質」が存在するということを意味する。そのにおいの正体の「物質」は、「分子」だから、「さとうの仲間」だろうか。
Dscf2710▼世界の三大物質からはじめイオンの学習をすすめる。学習をすすめながら、それが「生活」とつながっていく。ちょっとだけ視点をかえたら、「生活」そのものが、「科学」である。
 そんな学習をすすめたい。
 食塩の液体に電流か流れることを確認した。これで、食塩が電気を帯びた粒でできていることのひとつは確認できた。
▼では、その「ナトリウムイオン」とナトリウム原子、塩化物イオンと塩素原子その関係はどのようになっているのだろう。
 ここでも、活躍するのは周期表(物質探検の地図帳)である。
開けている、周期表と補助テキストを参考に、ヘリウムで原子の構造を説明する。
・原子核、陽子、中性子
・陽子の数と原子番号
・電子の小ささ
・原子まんじゅうと電子配置
さて、いよいよナトリウムである。周期表で位置を確認する。原子番号11
ナトリウムの原子まんじゅうをノートに書いてみる。原子核のなかに、一つずつ数を数えながら11個をうめていく。
原子まんじゅうの「殻」に電子を書く込んでいく。
一つの目の殻には2個(これが定員)
二つ目の殻には8個(これが定員)
あと一個が、三重めの殻にはみ出している。まるで、たんこぶのように…。
この電子がとれたら…。算数の式を書いてみる。+11-10=+1!!
これがナトリウムイオンだ。
 簡単だ!!イオンの方があたりまえだ。
塩素、塩化物イオンも同様に…。ひとつがわかってしまうと後は簡単!!
+17-18=-1もあたりまえだ。イオンの方が自然だ。
あたりまえだ。
 だから、やっぱり「はじめにイオンありき」なんだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【授業】はじめにイオンありき

▼授業のある日と、ない日がある。授業がある日は、もう朝からそこへ頭がいってしまっている。新聞のニュースをみても、散歩していても、食事をしていても、他の仕事をしていても、頭の中はそのことでいっぱいになってしまう。
「ばっかり病」を持病としてもつ私は、なかなか思考の回路の切り替えがうまくいかない。
強制的に「時間」で切り替えるシステムを導入しなければと思いはするのだが。なかなか…
▼授業は「イオン」に入っていた。
最初に考えたのは、「世界の三大物質」だった。これまでの実践だと、けっこうここに時間をかけて実験した憶えがある。今回は、そんなゆっくりと時間をとらなかった。
周期表を常にあけておいての授業だ。
金属の三大特徴のひとつ「通電性」を例の「ぴっかりテスター」をつかいながら確認をしていく。
修理したては、うまくいった。うれしい。
▼いよいよ、「しおの仲間」の話だ。
タイトルには、以前から使っていた。「食塩をつくる粒」をつかう。ノートを新しいページにした。
「食塩」の大きな袋をみせる。
「塩化ナトリウム」と板書。少し2年生の復習と、
「化学式は…」と聞く。
「NaCl」と大きく板書。
「どうして、化学式を書くのだったか憶えているかな。分子がある場合は、その一個の分子をとりあげてそれを式として表せばよかった。」
「しかし、これがその分子として取り上げることができない、分子のない場合は…」
「塩化ナトリウムの場合は、ナトリウムの粒と塩素の粒ががっちりスクラム組んで結びついているんだ…、だから一個なんてとりだせないんだ。だからしかたないから、1:1の割合でくっついているからひとつの組を代表させてこうかくんだった。」
少し、くどくなったが、化学式を最初に学習したときの話にもどった。
▼そして、いよいよ「イオン」である。
「では、なぜそんなにがっちりとスクラム組んでいるんだろう。その前に、そのナトリウムと塩素の原子を、原子の一覧表周期表で確認しておこう。」
さあいよいよである。
「実は、塩化ナトリウムは、+の電気をもったナトリウムイオンと-の電気もった塩素のイオン(塩化物イオン)が結びついてできているんだ。+と-でがっちりとスクラム組んでいるから、なかなか引き離すことできないんだ。」
と。
はじめにイオンありきでいった。
Dscf2680▼では、そんな電気の性質をもった粒・イオンでできているのなら、電気は通すだろうか。
と岩塩に電気を通してみる。
例のピッカリテスターをあてて見るが、反応はない。
あれ、「ふしぎ!?」だ。
 では、液体にしてみてはどうか。
「+と-の電気でスクラムくんでいるから、なかなか液体にするのも難しくて…」
「もうすぐ液体になる温度、800℃に…」
など、ぶつぶつ言いながらトーチランプで試験管に入れた食塩を加熱する。
時間にして、数分だ。食塩の液体がみられるようになる。
同時に「ピッカリテスター」は「ピカッ!!」だ。
おおっ!!の声があがる。
ほんとうに食塩は「イオン」でできているだ!!   

<つづく>

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その人の名は「ファラデー」(2)

Dscf2621▼昨日は、「イオン導入」の授業の準備をした。最初に、食塩の液体に電流が流れるのを見せたい。例の「ピッカリテスター」に登場してもらう。この実験装置もほんと長く愛用してきた。長く使っているから、いろんなところに不具合が出てきた。それに、先日は不注意で私が、机の上から落下させてしまった。情けない。
 装置をつくってから、はじめてになるかと思うが電球も変えた。(透明100W球)
高温で使うので、コードのところがショートしかけている。そこのところを修理した。すこし「時間」を忘れて取り組んでしまった。そのときも、この人のことを思い出していた。「イオン」「電気」「実験装置」…連想ゲームのように。
▼その人の名は「ファラデー」をつづける。
『ファラデー 王立研究所と孤独な科学者』(島尾 永康著 岩波書店 2000.3.14)
から、42年間継続しつづけた『ファラデーの日記』にふれて書いた。
 さらに示唆的なのは、次だった。島尾先生は書いている。

  注目に値するのは、研究記録の各パラグラフに通し番号をつけていることである。電磁誘導を発見した年の一八三一年二月二日から始め、…(中略)…。そして一八三二年八月二五日から始めたのは、一八六〇年三月六日まで続き、一~一六〇四一となっている。約三十年間にわたって研究に通し番号をつけた科学者は他にいない。(上記書P125)

 なんということだ。「日記」は「研究記録」になり、それを「研究DB」にしようとしたのだろう。
なんと偉大なる試みだろう。感激するばかりである。
▼まだある。それは「日記」だけにとどまらなかった。自分が発表し「論文」においてもそうだったようだ。
ここでも各パラグラフに、三巻(『電気学実験研究』三巻のこと:私)を通じての通し番号一~三二四二をつけている。目次もパラグラフ番号で探すようにしてある。ファラデーは生涯を通じて記憶力のなさを嘆いていた。自分の研究のパラグラフに通し番号をつけた動機はそのためかも知れない。確かに通し番号は、いつでも自分の研究を参照できる強力な手段となったことだろう。しかし、三十年も、これを通した徹底ぶりには、妄執的なものさえ感じられる。(同書P126)

 これこそが、「検索」の原初なるかたちといえるのではないか。
▼今、あのgoogleとTwitterが「検索」で提携するというニュースが流れている。
「フロー」情報と「ストック」情報が、連動して「検索」可能な時代になったということだろう。
 そんな時代であるからこそこの人が気になるのである。
 私は、「熊楠」についで、「ファラデー」に「これから」を発見するのである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【Web更新10/25】09-43「新・クラウド「整理学」試論」更新

Dscf2482
二度咲きも いいではないか 銀木犀
 09/10/21 (水)撮影@安富

■楠田 純一の【理科の部屋】 09-43
週末定例更新のお知らせ
 せわしなく一週間がすぎてしまった。ふっと、ほんとうに「等速度」で地球は回転しているんだろうか。と疑ってみたりする。今年、43回目の週末定例更新をする。自分の中でも「時間」を「等速度」にするための小さな試みである。

◆表紙画像集2009 校庭の樹木シリーズ 銀木犀
 金木犀が二度咲きをしている。驚いた!こんなことよくあることなんだろうか。私の知らないだけなんだろうか。
我々をとりまく大気に、気象になにか異変がおこっているのだろうか。
 それは、金木犀であり、銀木犀にはそんなことないと思っていたら、それは大きな間違いであった。体育館横の銀木犀の木々は、金木犀どころではなかった。いっきょに「二度目」のあの香が校舎をとりまいた。あきらかに、金木犀とはちがう、すこし甘さ押さえて、酸味が加わったかのようなあの香が。

◆新・クラウド「整理学」試論 更新
 自分でも恥ずかしくなるようなタイトルだ。浅学無知・無能を顧みることのない「試論」である。
そもそも「クラウド」とはなになのかすら、雲のなかだ。(^^;ゞポリポリ
Twitterなるものにふれての更新である。
おぼろげに今回の「整理学」試論のねらいがみえてきたりもする。
それは
●捨てないで「整理」すること
●究極の「整理」は思考の整理
●コンヴィヴィアリティな世界を現出させるための整理
●常時検索可能な整理

Twitterは、そのためのきわめて有効なツールになる可能性があるのでは…。

◆【化学変化】更新 還元の部分を中心とする更新である。「水から水素を取り出す」は、まだこれから予備実験を繰り返してからにする。
 なんとしてもなるほど(゚ー゚)(。_。)(゚-゚)(。_。)ウンウン と言わせたい。

◆【水溶液とイオン】更新
 ずいぶん以前の【物質とイオン】に改題、追加をしていくことにする。
一時間一時間授業のミニ報告をしながら、帰ってきた「イオン」を学んでいきたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

その人の名は「ファラデー」

Dscf2559▼大賀ハスの植え替えから、ちょうど昨日で30週が過ぎた。どうみても、今は「生産活動」はしていないように見える。今度は、見えない地下の「蓮根」のことが気になり出した。毎週土曜日のこの報告をいつまでつづけるのか。次に地下から「蓮根」掘り出してみるまでだろうか。一般には、蓮根の収穫っていつなんだろう。
毎土曜日に写真を撮って、その画像を報告するだけ、こんな単純なことも継続してくると、なにか「意味ある」ことのように思えてきてやめれない。
▼続ける。継続するということの意味について最近、急に気になり出した人がいる。
その人の名は「マイケル・ファラデー」。
言わずと知れたあの「ファラデー」である。
何度か、この人に興味をもったことがあった。
名著「ろうそくの科学」を科学部の生徒と一緒に、実験しながら読んだこともある。
中学の理科を教えていれば、この人の名に出会う機会は何度でもある。
「電磁誘導」
「電動機(モーター)」
「電気分解」
「イオン」(イオンの名付け親とも言われている)
「電池」
等々
▼今回気になり出したのは、授業が「イオン」に入ったということもあるが、【理科の部屋4】@folomyで『ファラデーの日記』が話題になっていたからだ。
 話題のこと自分でも確かめたくて、急遽、ネットで『ファラデー 王立研究所と孤独な科学者』(島尾 永康著 岩波書店 2000.3.14) を取り寄せて読んでみた。
 まず、その『日記』ついて書かれているところを読んでみた。すでに教えられていたことであるが圧倒される思いで島尾先生の文章を読んだ。

 筆まめなファラデーは克明な日記も残している。それは普通の日記でなく、毎日の実験と観察の記録である。さまざまな思考や試みをこれほど詳細に書きのこした科学者はケプラー以外はいない。ファラデーは生前これを六巻に製本していた。その原本は四つ折り版、二冊、二つ折り版、八冊で、合計十冊で、びっしりと書き込まれた四〇〇〇ページにも及ぶ膨大なものである。余白には、無数の実験の図が描かれており、工夫に工夫を凝らしたファラデーの姿をみることができる。四つ折り版は、一八二〇年九月から一八三三年まで、二つ折り版は一八二八年から一八六二年まで、最初の記録からいえば四二年間にわたる。これだけ長期間にわたる、これだけ膨大な研究日記は科学史でも例がない。これらは『ファラデーの日記』七巻(一九三二~三六年)として出版された。(上記書 P125より)

なんと「42年間」である。
なんとすごいことだ、しかしこれだけではない。ここまでだけだと、それは圧倒されるだけだが、その次があるからより気になってしかたないのだ。

<つづく>

| | コメント (2) | トラックバック (0)

【授業】「世界の三大物質」から

Dscf2540▼ビカンバナは、すっかりと「生産の季節」に入っている。遅れん坊のヒガンバナは、まだ、枯れかけの花茎をたてている。それだけではない、まれのまれにあるはずのない実をつけることがある。そんな偶然は、たしかに起こる。
今、それこそいちばん近いヒガンバナ、定点観測地のヒガンバナに、それが起こっている。「やっぱり、ダメだったか」となることは必然と思いながら、どこかで「ひょっとしたら…」を期待して観察してしまうのである。
▼授業の方は、中間テストで少し中断していた。また、再開である。
テスト返しの後は、いよいよ「イオン」に突入である。
【水溶液とイオン】を概観する
で計画したのとは少しだけ変更して
【水溶液とイオン】(09-10-23改)

(0) 「世界の三大物質~金属・しおの仲間・さとうの仲間~」
   周期表・金属
(1) 食塩をつくる粒子
  「はじめにイオンありき」「原子の構造とイオン」
(2) 電離
  イオン式、「水攻め」
(3) 電解質・非電解質
  「水と世界の三大物質~金属・しおの仲間・さとうの仲間~」
(4) 電気分解とイオン
(5) 電池とイオン(2時間)

とする。まだまだやりながら変えていくことになるだろうが。
▼実際に授業できたのは、短かかったが、「世界の三大物質」から入った。
ここのところは、昨年から考えても何度かあげている。切り口はちがうというものの似たようなことである。
しかし、どうしても「しおのなかま」→「イオン」に入っていく前に、もう一度概観しておきたかった。
教科書裏表紙の「周期表」をみた。
・Alの階段をあらためて確認した。Alの階段左:金属 右:非金属
・金属の多さ
・物質探検の地図=周期表
 いつも、この地図を参考に、どこに位置しているかも
▼そして、金属だ。もう何度もやってきたでも、今一度繰り返そう。
(1) ピカピカである。(金属光沢をもつ)
(2) のびる・ひろがる。(延性・展性に富む)
(3) 電気を通す。(通電性)

なんと言ってもきわめつけは、電気を通すだ。
ピッカリテスターで、ダイナミックにいこう。その前に時間がきてしまった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

新・クラウド「整理学」試論(6)

Dscf2518▼昨日も、ちょっと「空見」「雲見」の時間が増えた。流星の観測が少し影響しているのだろうか。それにしても、青空のきれいな日が続く、時間帯によって、その青空に絵筆でうすく描くように「雲」が描かれる。
しばし、立ち止まり【「雲見」の連帯】なんて考えてしまったりする。
 そう言えば、夜空を中心とする。【星空の連帯】というのがあった。あれは、ほんと面白かった、呼びかけのあった日時に、いろんなところの人が、同時に星空を見上げて、レポートしあうのである。
 自分が見上げている星空と同じ星空を、遠くはなれた「あの人」も、昼間顔を合わしてしていた友達も、みんなが見ている。その感覚が「連帯」意識を高めた。思い出すだけでも、ワクワクしてくる感覚だ。
▼ちょっと、気まぐれで再開した「試論」をつづける。
Twitter本『ツイッター 140文字が世界を変える』(コグレマサト+いしたにまさき マイコミ新書)のなかに

●情報は発信するところに集まる

をみつけて、
Twitterの盛り上がりは、「パソ通」回帰現象ではというところまで書いた。
この本には、これ以外にも「ネットと情報」「情報と整理」について、なかなか示唆的なことがたくさん書かれている。
 もう少しピックアップしてみる。
▼まずは、情報についてである。

 情報というものの性質を考えるときに「フロー」と「ストック」という考え方をよく使いますが、「フロー」情報とは直近で一過性のもの、「ストック」情報とは過去の情報を整理して使えるように変化させて保存しておくこと、のように考えられています。
 既にブログでは、このフローとストックという視点で、そのログを捉えることが可能です。つまり、日々あまり何も考えずにブログを更新している(この時点では情報はフロー)と、ある日その情報量が質量ともに閾値を超えたところで、急にストック情報に変化するのです。(同書 P176より)

これも、みごとな指摘である。情報発信を続ける人間には、心当たりのあることである。
長く情報発信にこだわり続けてきた人ならでは言い切りである。

● blogのエントリーは、ある日、臨界点を超えたとき、唯一無二のDBになる。

というシナリオである。同感!!
このblogのエントリーの延長線上にTwitterの「つぶやき」があるという。
なるほどと思い、今日も、自分だけのTLをのぞくのである。

<つづく>

| | コメント (0) | トラックバック (0)

新・クラウド「整理学」試論(5)

Dscf2456▼今朝、起きて見た流星は5個だった。オリオンがきれいだ。それにしても、ちりが燃えるのを予測なんてすごいな。流星そのものよりも、予測する「科学」に感動してしまう。
 空がきれいということでは、昨日の青空はほんとうにきれいだった。ケンケン三兄弟(巻雲・巻積雲・巻層雲)の雲もきれいだった。でも一番は南極の武田さんが教えてくれた「夜明け前の空」だった。
▼三つの「試論」をとぎれとぎれに書いている。いちばん最近はじめたのが第三の試論。「新・クラウド「整理学」試論」である。
どれも、どれも断続的であるから、なにをどこまで書いたのやら忘れてしまいそうである。
だから、繰り返しになってしまうかもしれない。繰り返せば、それだけ意識の度合いが濃いというぐらいにして前へすすめよう。もともと「試論」なんだから…。
▼それにしても、なんでまた「整理ベタ」を自認する私がこんなのはじめたのか。
ひとつは、偶然のアクシデントがきっかけだ。
9月12日の朝のパソコンの初歩的アクシデント。蓄積してきたものが、一瞬にしてなくなってしまったのではないかと思った。幸いにことなきを得たが、そのとき考えた。
「蓄積」はなんのため
「整理」はなんのため
構築したい「DB」ってなんのため
▼その次が、新規ノートパソコン導入とも関係するだろうが、Twitterとの出会いである。
Twitterとの出会いは、明日でちょうど一ヶ月になる。
Twitterが、「整理」はなんため の答えのひとつを教えてくれている。

●「整理」の目的のひとつは、情報発信のためである。

では、なんのために情報発信をするのか。
Twitter本『ツイッター 140文字が世界を変える』(コグレマサト+いしたにまさき マイコミ新書)のなかにありました。

情報とお金はさみしがりやなんてことをいいますが、情報は結局それを発信した人のところへ、巡り巡って繰り返し戻っていくのです。しかも大抵の場合、そこには関連する情報が追加されて戻っていきます。
 そう、情報発信と思ってやっていることは、実は自分はほとんど労力をかけずに、しかも最適化された形で情報を収集することになっていたのです。(上記書 P191)

 さすがです。おみごと!!
●情報は発信するところに集まる。
を言っているのです。
道理で、私が、Twitterに「パソ通」回帰を感じるわけです。

<つづく>

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【授業】実験がうまくいかなかったとき

▼今朝、いつものように目覚めると同時に、外に出てみた。オリオンが高くあがってきている。視界にひとつ流れ星が…。あっそうだ、めずらしい流星群のラストチャンスの年と話題になっていたな、と。しばらく空をみあげていた。流星観測には、格好の空である。かつての【星空の連帯】のこと思い出したりしながらの、空を楽しんでみた。
その後、流星を見ることなかったが、それは明日の楽しみにして、なかに入ってこれを書き始めた。
▼昨日は、あのとっておきの「あの実験」を、授業でやってみた。
「水から水素を取り出す」実験である。このために、久しぶりに装置の修理し、予備実験も成功させ、万全で望んだはずの実験だった。
 金属の還元実験で、酸素の奪い合いを学んだあとである。
その究極として、この実験をもってきた。
装置は、開発者である古川千代男先生から、直接いただいた、私には「とっておきの実験」だ。
▼日頃から、生徒には「実験には失敗はない、思っていたようにいかなかった事実があるだけ、そこから学ぼう」「そこに発見がある」なんて言っている。でも、「うまくいかなかった!!」というショックはかくせない。
うまくマグネシウムが燃えなかったのだ。
なぜだろう。マグネシウムリボンが古かったのだろうか。
うまくニクロム線に、リボンが挟まっていなかったのだろうか。
では、その授業のなかで、もう一度という時間はない。
▼それでは、「これだけでも…」と、丸底フラスコが冷えるのを待った。
やがて、水槽の水が、ガラス管を逆流をはじめた。
いったん、丸底フラスコまで水が入ってくると、後は一挙にだ。
「おおー」っと歓声だ!!
ありがたい、これだけでもこれだけ喜んでくれるのに…
よし、もう一度予備実験繰り返して、リベンジだ!!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【授業】「金属」をどうするか。

Dscf2423▼週末は、家の周辺だけの早朝散歩だけだ。平日になると、これに校庭の散歩(散策)を加えることにしている。だから、昨日は3日ぶりということになる。金曜日にくらべると、ずっと秋が深まっているのを感じた。山も色づきはじめている。その変化に驚いてしまった。
 サルトリイバラの赤い実がなんとも美しく見えた。
▼授業の話をつづける。「イオン」の方へ、あたまがだいぶんシフトしてしまっているが、とっても大事なこと忘れていた。それが「金属」だ。
 中学校の物質学習において、「金属」をどう扱うか。これは、重要な課題である。ちょっとずついろんなところで顔を出してくる。
 今の「酸化・還元」にしてもそうだ。
▼一方で、ずっと中学校で授業をやってきて、ずいぶん以前から、「夢」としてきた授業がある。
それは、「鉄をつくる」授業だ。
 金属と人間の歴史に興味があった。とりわけ、金属の代名詞のような「鉄」に興味があった。
 天児屋の「野たたら跡」を仲間と訪ね、鉧を拾ったのは、もう30年近く前の話。
高校の教師たちが、化学の授業のなかで、ミニ「たたら」をつくって鉄をつくりだしている実践をうらやましく聞いたこともある。小学生での社会科の授業のなかでの「鉄づくり」に挑戦している実践も見聞したことがある。
「いつかは自分でもやってみたい」という夢をずっと抱き続けてきた。
▼最近では、今のところの授業までには、「むらの鍛冶屋」さんのところにでかけていって勉強したいと思っていた。
 今年の夏休みの私の「宿題」にしていたので、夏休み最終日に行くだけ行ったが、会えなかった。そのままになって、今日になってしまった。

 「夢」が「夢」で終わってしまうのか。もう少しだけ…。
 

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【Web更新10/18】09-42【化学変化】更新


Dscf2335
 秋風に スパイスかけるや 実山椒
 09/10/16 (金)撮影@安富

■楠田 純一の【理科の部屋】09-42
週末定例更新のお知らせ

 相変わらず、Twitter熱にはまっている。一週間は、このWebページ更新で、blogは1エントリー/日で更新する。他の情報発信には、SNS、ML、メールがある。「その上にもう必要なしい」と当初考えていた。
 しかし、Twitterには、どれにもないものが確かにある。それは、新しいものではなく、もう亡くなってしまったと思っていたものだ。そうだ!それは「パソコン通信」黎明期のあの感覚だ。
 この週末も、マスコミをも巻き込んで、Twitter熱が加速してきているようだ。
私には、これが「パソ通」回帰現象に見えてしかたない。
ならば…

◆表紙画像集2009 更新 校庭の樹木シリーズ 実山椒
 体育館裏の北の隅の一角にこの山椒の木は人知れずある。誰かが意図してここに植えたものだろうか。それとも、鳥かなにか動物が種をはこんできたのだろうか。それとも隣家の庭から飛んできたのだろうか。
 いつから、ここに居るのだろうか。はじけて黒光りする実に聞いてみるが、知ったことではないようだ。
 秋風に、あの独特のスパイスをかけてくれいる。

◆【化学変化】更新
 中2の【化学変化】の続きである。現に、今度の改訂ではドッキングしてしまう。
ここでは「原子論的物質観」が有効であると思っている。「原子」を実存の粒子として考え、原子でモノをみていく、その序章である。時間の許すかぎり、多様なモノと多様な実験で、原子論的物質観がより確かなものとなれば願っている。

◆【細胞と生殖】更新
 単元の授業は終わった。しかし、生命の「ふしぎ!?」はなにも終わっていない。
生活と、あるいは次なる授業とどうつなぐのかも、大きな課題である。
「コウガイビル」「ウイルス」「ES細胞」「iPS細胞」「DNA」「ヒトゲノム」…
「ふしぎ!?」を置き去りにしないでつないでいこうと思う。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【水溶液とイオン】を概観する

Dscf2361▼大賀ハスが本格的に枯れ始めている。「生産の季節」が終わろうとしているのである。昨日で植え替え29週目であった。「生殖の季節」「生産の季節」「蓄積の季節」「休眠の季節」…、植物はその季節を気象学的「季節」とうまく適応しながら、多様なる生命の営みを繰り返していく。それは、「おみごと!!」としかいいようのない。
▼授業の話をつづける。今やっている【化学変化Ⅱ】に引き続き、帰ってきた「イオン」の学習に入る。そこで、あらかじめ、この【水溶液とイオン】の授業を概観しておくことにする。
 あらかじめ概観しておくことによって、前もって準備するものも見えてくるであろうし、また、これまでの実践(自分の場合のみならず、他の人の実践も含めて)に目をやることもできる。そこから、なにをこそが、「学ぶ」に値するものなのか、何をこそ教えなければならないのかも鮮明になるだろう。そう期待しながら…。
▼それにしても、今にして思えば、「イオン」の消えた中学理科とはなんだっただろう。なぜ「イオン」は消えていたのだろう。不思議でならない。
 かつて、中学三年間の「化学変化」を概観して、次のような文章を書いたことがある。
◆ 今、なぜ「原子論的物質観」なのか
 ~新教育課程「中学校化学」の展開は~

 このなかでも、「イオン」を学ばないでの「物質観」に不安を抱いている。
▼歳月は流れた。これからを語ろう。
では帰ってきた「イオン」をどう扱うのか。中学3年間の物質学習の最終ステージとして
これまでの実践、移行期の補助テキストを参考にしながら、次のようにアウトラインを描いてみた。
【水溶液とイオン】
(1) 食塩をつくる粒子
  「はじめにイオンありき」「原子の構造とイオン」
(2) 電離
  イオン式、「水攻め」
(3) 電解質・非電解質
  「世界の三大物質~金属・しおの仲間・さとうの仲間~」
(4) 電気分解とイオン
(5) 電池とイオン(2時間)

6~7時間の計画でいくつもりだ。詳細についてはこれからだ。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

【授業】酸化銅の還元

▼最近、【理科の部屋4】@folomyでファラデーの日記のことが、話題になっていた。1820年8月から1862年までの42年間毎日綴られているという。なんという膨大なる「記録」だろう。それだけではない。そのうち1832年8月25日から1880年3月6日までの記録には各パラグラフに通し番号をつけられているという。その数は「16041」におよぶという。なんなのだろうそれは、それこそ思考のDB化を図ろうとしたのだろうか。
ファラデーの数々の業績はそこから生み出されたものなのだろう。
 こんな拙い理科教師日記を、これに重ねて考えること自体、不遜なことだ。本格的に書き始めてからでは、まだ2年もたっていない。大きなちがいだ、だからといって時間を過去にもどすことなどできない。
 できることは、書き続ける・記録をしつづけることだけ。
▼授業の記録をつづける。化学変化(2部)に入って、3時間目である。
定番中の定番、「酸化銅の還元」実験である。実験も3時間目になってくると、器具の扱いにも少しなれてきたようだ。実験を楽しんでいる様子が見える、片付けもふくめてスムーズである。
実験している様子を見ていて、
「21世紀のアルケミストたち」というフレーズが浮かんだ。
2年生のときの授業のキャッチコピーは「21世紀の原子論者に!」だった。
▼近代科学がはじまる前にアルケミストたちがいた。ニュートンは最後のアルケミストと言われている。
21世紀の科学の「学び」のなかにも、アルケミストの顔があってもいい。
物質を相手に、試行錯誤を繰り返す。
そのなかでの器具扱いの技術の習得。
科学の「発見」。そのプロセスを楽しむ。それも科学することの面白さのひとつである。
Dscf2352▼定番実験なので、何度もやってきていたのに、最初うまくいかなかった班があった。
酸化銅と活性炭素を、乳鉢でよくまぜる。なにをしようとしているのかを、「原子」の目でイメージしながら…。
ステンレスの皿がなかったので、アルホイルで皿をつくった。
アルミホイルの皿が分厚すぎたのだろうか。
ガスバーナーの火力が弱すぎるのだろうか。臨界点に達しない。
ダイレクトに試験管に入れ加熱してみた。一挙に、化学変化が起きた。
試験管がふいにしてしまったが、どれほどの激しい変化かがわかる。
実験に「失敗」はない。あるのは「結果」という事実だけだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【授業】「化学変化」を感じる!

Dscf2305▼日に日ににヒガンバナの葉が伸びてきた。それは目で見て感じ取れる変化である。まちがいなく「生産の季節」へ移行してきている。生産されたものは、地下の鱗茎に蓄えられていくのだろう。来年の初夏までの長い長い生産活動のはじまりである。地下を掘ってみるわけではないけれど、そのヒガンバナまるごとのライフサイクルが見えてくる。
▼もう、ひとつ気になる自然の変化がある。それは、金木犀のにおいだ。臭覚での自然の変化、季節の変化をみる代表のようなものだ。今年は、ヒガンバナがいちばん盛りのころに、確かにあの「甘い香り」があった。
「こんなに早かったかな?」と不思議に思った。そして、その「ふしぎ!?」はそのまま忘れていた。ところが、今になってまたあのにおいが、いろんなところから漂いはじめたのだ。
 (゚o゚)ゲッ!!二度咲き、そんなことあるんだろうか。「ふしぎ!?」が再び頭をもたげてきた。
▼さあ、授業だ。授業の方も順調にすすでいく。「鉄と硫黄のダンゴ」の次である。だめ押しにと「化学変化と熱の出入り」の時間をもう一時間とった。
ここでは、教科書に提示してある4つの実験を班で選択して取り組ませることにした。
実験計画から、自分たちでたててやる。
あまりやってこなかったパターンだけに、けっこう楽しんで取り組んでいる。
▼四つの化学変化のなかに、「携帯カイロ」の実験がある。なんともなつかしい実験だ。
これが流行りだしたころ、発熱反応の格好の教材だと思った。
それを授業の発展として作らせていたこともあった。また、この開発の発端が、「鉄工所で働く人たちが、鉄くずを包み腹巻きに入れており、懐炉の代わりをしていた」ところにある。というエピソードにいたく感動し、そこにこそ、「常民の科学」があると書いたこともあるのを思い出した。
▼それにしても、なんでここで「熱の出入り」なんだろう。もちろん今回の改訂では変わっているだろうが、「熱の出入り」=「化学変化」の視点は、化学変化の初期に獲得しておくべき知識である。
生活のなかでは、質量変化よりも先行しておくべきことかも知れない。
「あれ?これなんかあたたかくなっている」→「化学変化が起きているのでは」と考える生徒、
まず「化学変化」を感じるセンス オブ ワンダー育てたい。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

【授業】「DNA抽出実験」が最高!!

▼このごろ、ネット接続したときに、最初にやることが少しずつかわってきている。これまでだと、メールのチェック、SNS(【理科の部屋4】@folomy)、blog(ここ)のチェックが優先していた。徐々にかわってきている。まずは、Twitterになってきているのである。今、いちばん気になるのである。フォローする、されるにも今のところ大きくは変化はない。私の場合には、そんな劇的な変化はない。でも、これが求めていたものの究極のツールであるんだろうという予感はある。TL(タイムライン)に流れる情報はリアルタイムで、等身大である。間違いなく画面の向こう側には人がいる、それが実感できる。「応答の世界」がある。そこへすべてをシフトする気は今のところない。
Dscf2231▼「応答の世界」の面白さは、授業でも同じである。【細胞と生殖】の授業を終えて、授業の感想を書いてもらった。あらためて驚き、感動してしまう。
 こちらの予想した以上に、こちら側の【授業】の意図を読み取ってくれている。
なかでも、いちばん印象深く、感動したのは「DNA抽出実験」だったようだ。
・DNAが出てくる瞬間がとても面白かった。
・はじめ聞いたときは難しそうだと思ったけど案外簡単に取り出せたのでびっくりした。
・一番印象に残っているのはDNA抽出の実験です。DNAは絵でしか見たことがなかったけど、実際にこの目でDNAがどんなもものかを確かめることができてよかったです。
等々とつづく。
ここのところが、これまで中学生が学習していなかったのが不思議だ。
▼他の部分では、やはり「自分の命もたったひとつの細胞から出発」したこと。
・また、メンデルの『雑種植物の研究』を読んでみたいと思いました。
・あんな小さなもののなかに、あらゆる情報が入っているのはとても楽しかったです。特にヒトゲノムのところについて先生が語っているときには、すごく興味がわきました。
・あたらしい発見が今後の医療や福祉に役立てられることを願っています。そして、私もそのような仕事に携われたらいいなと思いました。

生徒たちは、けっして「学び」から逃げたりしていない。
生徒たちは間違いなく、学びたがっている。


  

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【授業】鉄と硫黄のダンゴ

Dscf2246▼朝の散の歩のはじまりと終わりに、定点観測地Aのヒガンバナがある。花茎の足下にの「葉」ばかりを気にしていたら、見逃すところだった。花の残骸に子房がふくらんだようなところがみられる。またしても、あらぬ期待をいだいてしまったりする。ダメだとわかっていながら、「万が一に…」「ひょっとしたら…」と…。懲りない性分だと自分でも呆れる。
▼懲りないと言えば、この実験もそうだ。準備や後始末のこと考えると、見せるだけの実験でもいいのだが、やっぱり生徒実験にしてしまう。中学校3年間で印象に残る実験ベスト3にもあげられることもあった。(ずいぶん以前の話だが)「鉄と硫黄のダンゴ」の実験である。
 この実験が、どのように定番化したかは、昨年度、「新・私の教材試論」のなかでも追いかけたはず。
中学3年生の「化学変化」のつづきは、この実験からはじめた。
Dscf2261▼発熱するまでの時間のことも考えて、鉄14gと硫黄8gはあらかじめはかっておいた。
乳鉢に入れ、よく混ぜて、さらにそこに水を適えて量加えて、団子をつくる。それを蒸発ザラに移し替えて温度計を差し込む。
 待つこと10分ばかり、加えた水の量により時間は多少ずれる。
 やがて、どこかの班で「あのにおい」しだす。一分ごとに温度計をみていた生徒が、あちら、こちらで「ぎゃー、あがってきた!!」と叫び出す。
 最終的には、90℃を越える班もいくつもあった。「おかゆさん」状態で、時間の終わりごろにやっというところもあった。加える水の量は微妙である。
 やっぱり、さすが定番実験。面白い!!
「化学変化」→「発熱」→「加熱しなかったのに」 
「ふしぎ!?」がたちあがってくる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【授業】【化学変化Ⅱ】を概観する

▼昨日、連休最後の日。ひさしぶりに、理科室でゆっくりと授業の準備をした。日頃はまとまってなかなか時間がとれないので、次の単元【化学変化Ⅱ】の部分の準備をした。
 ここの部分は言わば、2年生のときにやった【化学変化】の続きのような部分である。次期の改訂では、2年生の学習に位置づけられている。
▼現教科書に準拠しながら、5時間程度で考えてみた。
(1) 鉄と硫黄の団子
(2) 化学変化と熱の出入り(今さらだ)
(3) 酸化銅の還元
(4) 自然界から金属を取り出す
(5) 水から水素を取り出す
 こうならべてみると、当然2年生の学習とドックキングはあたりまえのことで、そうでなければなかったように思う。
従って、ここでも「原子論的物質観」が有効になってくるはず。
▼それぞれの実験を準備していた。妙に落ち着いた気分になる。広げっぱなしになっていたガラス器具を洗う。実験装置を準備する。やっていることはきわめて単純なこと。
でも妙に楽しくなってくる。
 この実験では、あの生徒はどんな反応するだろうと考えたりすると、なにかワクワクしてくるのである。
Dscf2236
▼きわめつけは、(5)の実験だ。
もうながいあいだやっていない。開発者の古川千代男先生から直接分けていただいた装置だ。ながいあいだ使わせてもらったが、10年近く、前にもう使うこともなかろうと、バラバラになってしまっていた。それを修理した。
古川先生は、どんなこと考えながら、この実験を開発したのだろう。
なんて考えていると…。つくづくと思った。
『実験って面白いな!!』
『理科って面白いな!!』

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【Web更新10/11】09-41【細胞と生殖】更新

Dscf2129
 去りてなお 生命つなぐや 里の秋
 09/10/09 (金)撮影@安富

■楠田 純一の【理科の部屋】09--41
週末更新のお知らせ

 本年41回目の更新の週末更新である。週末に2冊のTwitter゛本を読んだ。一冊は昨日のblogでふれたのでもう一冊である。
◎ 『ツイッター 140文字が世界を変える』(コグレマサト+いしたにまさき著 マイコミ新書 2009.10.20)
実にわかりやすい。面白い。共感!!である。私が、なぜ今、Twitterなのか。
そのすべてが書いてあった。
『情報は発信するところに集まる』もちゃんと書いてあった。
そして、最後にこの本で言いたかったことを一文でまとめている。
「情報を出し続けると生活が楽しくなるよ」(P205)と。いや、みごとである。
「なぜTwitterなの?」と聞かれたら、この本を紹介しようと思う。
この本とecochemさんの「道具箱」があれば、Twitterを十分に楽しめるだろう。今週の表紙から
◆理科の部屋@Twitter
を貼り付けてみた。一週間でどうかわるだろう。楽しみである。

◆表紙画像集2009 校庭の樹木シリーズ クヌギ
 台風一過の朝、校庭の土手を歩いていたら、それまで以上のドングリがいっぱい落ちていた。今年こそはドングリいろいろを少しくわしくみてみたいと思っていたが、またせわしなく時が去っていく。
 季節の移ろいは確実にすすむ。しかし、生命の営みは連綿とつづく。里の秋もおなじだった。

◆【細胞と生殖】更新
 「コウガイビル」「ウイルス」からはじめた本単元もついに終わりである。
ほんとにながく続けてきたなと思う。夏休み・行事をはさんでいたからなおさらであろう。
Cellはたして、「生命とは」の問いにどこまで答えられただろうか。少しでも、「ふしぎ!?」の謎解きはすすんだだろうか。今、感想を聞いているところである。どんな「感想」が出てくるか楽しみである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

理科の部屋@Twitterの可能性

Dscf2169▼寒い。朝起きたら、月とオリオンが天頂近くにあった。今日は、秋祭りの本宮だ。確実に季節が進んでいる。
昨日は、大賀ハス植え替えから28週目であった。果托や葉にはうっすらと霜すら降りているようだ。あの「あこがれの4日間」も今となってはなつかしくもある。
▼ちょっと気持ちの余裕ができてきたので昨日は、ここのところいちばん気になっているTwitter、その入門書を読んでみた。
『仕事で使える!Twitter超入門』(小川浩著 青春出版 2009.10.5)
だ。
Twitterの技術的なこと知りたかったのと、これがほんとうにほんとうに使えるのか知りたかった。
技術的なところでは、少し躓いた。あたりまえだ、こんなのをいちばん苦手としてきた私だから。でもありがたい、私にはいつも、名案内人がついている。ほんといつもそうだった。
ecochemさんのTwitter関連ページがあった。これで、だいたいのことは解決した。深謝<(_ _)>
それで、本の方は一挙に読んでしまった。
最後の章「Twitterが世界を変える!」を読んだ。なんとも商品のPR常套句。でも、なんか、ワクワクする感覚が湧いてきた。これは、なんだろう。
▼この感覚いつの日か体験した記憶が…。そうだあの「パソコン通信」(今や完全な死語だ!)をはじめて、【理科の部屋】ができたころの感覚。約16年も前のあの感覚だ。
 結論から行こう。本のタイトルにもあるが「これは使える!」だ。
今では、Webページがあり、SNS(【理科の部屋4】@folomyなど)、blog、MLがある。もう十分すぎるぐらいある。それらを十分につかいこなしているわけでもない。
 「それなのに、またしても新しいことに…」と尻込みする私がいる。しかし、それを上回るワクワクする自分を感じてしまう。
▼それはなぜか。それはこの新しいツールが実は、最も求めたきた理想としてきた思考回路を提供してくれそうだからだ。現時点での予感をあげる。ちょっとオーバーに

●ここには、ヒューマンネットワークの原初の志がある。
●最も新しいツールであると同時に最も古いツールである。
●もっとも優れた等身大メディアであり、かつリアルタイムである。

▼【理科の部屋】では、案内に次のようなメッセージを唱えてきた。
***************************************
   日本の理科教育情報発信基地
     【理科の部屋】へようこそ        
                              
  (^o^)/ あなたもここで情報発信者に\(^o^)   

 情報は、発信されるところに集まる。

 あなたがノックされるところがドアです。

時空を超えて響きあい・学びあい・高めあう世界を

***************************************
この歩みにひょっとしたら、Twitterは使えるかも知れない。
理科の部屋@Twitterの歩みは、すでにはじまっている。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【授業】DNAからヒトゲノムへ

Dscf2120▼朝が冷え込むような季節になった。ヒガンバナの方は、次なる「生産-蓄積」の季節の準備をはじめたようだ。常に次なる季節につなぐ生物の営みには、感動である。「つながる」営みにこそ、生命が生命たる所以があるのだろう。
▼授業の方も、【細胞と生殖】の単元が最終となった。
抽出したDNAを見ながら確認した。
遺伝子の本体こそが、このDNAと。
そして、このDNAの構造があきらかになった。
◆1953年 ワトソン・クリックによるDNAモデル(二重らせん構造)
だ。予告通り、DNAのペーパークラフトに入った。
集中して、けっこう速いペースでつくっていく。器用な生徒は、私がつくったよりもやっぽどきれいにやっている。
「これ、高校の兄ちゃん作ってきていたわ」
「こんなになっているなんて…」
「…」小声でのつぶやきはあるものの静かに作業をすすめる。
▼多くの生徒が作業を終えたところで「補助教材」を読んだ。
○遺伝子は変化することがある。
○遺伝子の本体=DNA(Deoxyribonucleic acid)デオキシリボ核酸
 ここでは英語表記もした。DNAが略記であること認識するため。
○DNAの二重らせん構造をしている。
○DNAや遺伝子に関する科学技術
 「遺伝子組み換え食品」「品種改良」「医薬品」「現代医療」等々…。

そして、もういちど並べてみた。
○1900年 メンデルの法則の再発見(形の時代)
○1953年 ワトソン、クリックによるDNAモデル(分子の時代)
○2003年 ヒトゲノムの全配列解明(情報の時代

2009年、今私たちはどこに生きているかを考えてみた。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【授業】DNAのペーパークラフト

Dscf2094▼台風が過ぎていった。防災・減災と科学は、引き続き大きな課題である。日常の「ふしぎ!?」を科学する等身大の科学を標榜する立場からも、もっとも大きな「私の宿題」であるのかも知れない。
次の授業を考える。
▼DNAを取り出した次の授業である。
DNAが見えるかたちのものになった。可視化することによって、実体あるものとして考えることができるようになった。さらに
◆1953年 ワトソン・クリックによるDNAモデル(二重らせん構造)
に向かおう。
 二重らせん構造をくわしく扱おうというのでない。イメージをモデル化する科学の方法を学ぼうというのである。
それには、模型を自分で作ってみる作業がいい。ペーパークラフトがいい。
いろいろ捜してみた結果、ずいぶん以前に入手していた
『使える!生物の教材・実験 with CD-ROM』
(広島県高等学校教育研究会理科部会生物部 教材生物・教具研究会 2003年2月発行)
のなかにある。「DNAのペーパークラフト」がいちばんいいと思った。
自分でも、作ってみた。不器用な私にも簡単につくれた。
これなら、自分でつくって、家でも机の上にかざっておける。
将来高校にいってくわしく勉強するときに、「ああこのことだった」とつなげるかも知れない。
また、日常生活のなかで「DNA」が出てくるたびに、少しは実体あるイメージとしてとらえられるかも知れない。
それに、今日、ひとつのクラスは挑戦してみよう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【授業】これがDNAだ!!

▼今が、暴風のピークだかろうか。台風18号の進路は、微妙に予測とずれてきているようだ。雨の心配はまだつづく。 この後、どのようになっていくのか。注意深く「観察」しておきたい。
▼そのなかでも、やはり授業の報告だけは、つづけておく。
記憶が消えないあいだに、記録を残しておきたい。それが、未来のDBになるだろうことを期待して…。
「DNAを抽出する」というのが昨日の課題だった。
まだDNAがなんであるかはくわしくやっていない。
メンデルの「遺伝の規則性」をやってきていたのだ。その規則性のキーである「要素」→「遺伝子」
その「遺伝子」の本体であるDNA。
言葉としては、何度か授業で出してきたし、日常生活のなかでも見聞する機会は多いはず。
遺伝をつかさどるその本体は、物質(分子)であるという。
ならば、まずはこの目でたしかめてみようというのがこの時間。
Dscf2062▼結局用意したのは、定番「ブロッコリー」と「バナナ」。
実験の手順をあらかじめ板書しておき、時間内(50分)に二つともできるようにした。結果的には余裕だった。
私にとっては、はじめて授業でやる実験だっただけに、かなり以前から準備していた。
○抽出液は、つくっておいた分もあるが、目の前でもつくって見せた。
 食器洗い用の洗剤+食塩 この量もかなりアバウト
 なんのするのか。「核膜」の油を除去する。核のなかにDNAは存在する。こう説明されて、はじめて操作の意味が わかってくる。具体的なイメージが、これまでの学習と結びついてうまれてくる。
 実験操作も、スムーズにできる。
Dscf2057○抽出がすすでくると、あちらこちらで声があがってくる。
 「出てる!出てる!!DNA」「これがDNAか!」
 遅れていたところもピッチをあげる。そのうちくらべっこをしている。「こっちの方がすごいぞDNA!!」
○そのうち、沪すことなく、ダイレクトにメタノールを入れたグループがあった。それでも、結構わかった。

やっぱり授業にかけてみると、いろんな「発見」があるもんだ。
これで、遺伝子は紛れもなく、物質(分子)であるところまできた。
次は、もう少しだけ「DNAとは」をくわしく問うてみる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【授業】何からDNAをとりだすのか

Dscf2016▼ヒガンバナは、やっぽどの遅れん坊をのぞいて、枯れてしまってその姿は「あわれ」ですらある。しかし、それは当のヒガンバナにとってはいらぬお節介なのかも知れない。ヒガンバナの生命の営みの本格化するのは今からなのである。花茎の足下の観察に集中しよう。子房のふくらみにも…。
 「観察」と言えば、台風が近づいている。台風がちかずいてきたときの空は「雲の展覧会」と南極の武田さんが教えてくれた。この「観察」もしたい。
▼授業の方は、メンデルの「ふしぎ!?」に再挑戦した。『雑種植物の研究』の本を見せながら、何が書かれているか、その意義・方法・「研究」など、感じたままに話してみた。
「なるほど!!」までにはまだ時間がかかりそうである。
話はメンデルの言うとところの「要素」、後の「遺伝子」へとつないでいった。
▼ここから急ピッチに話をすすめる。
1953年 ワトソン、クリックにDNAモデル(分子の時代) へ
なにが、「ふしぎ!?」と言って、これ以上の不思議はないのかも知れない。
その正体は、物質だという。
ならば、それを取り出してみよう。この目で確かめてみよう。
▼DNAの抽出実験だ。いくつの実験例をネットで調べてみた。まず、いちばんわかりやすかったのは、ecochemさんの「DNAの脆弱性と強靱性」のページ
の最後に貼り付けてあった「ブロッコリーのDNAの抽出実験」だ。
それからたどっていって「関連動画」をみていると、「ブロッコリー」の他にも「バナナ」、「タマネギ」などもある。
ひじょうに興味深いところである。
 なぜ、ブロッコリーなんだろう。(・_・)......ン?
それは、さておき、今日は「ブロッコリー」と「バナナ」で挑戦してみる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【授業】博物学から自然科学へ

Dscf1978▼朝の散歩で見るヒガンバナの花もすっかりと枯れてしまった。定点観察地のものもそうだ。今年の初見が9/6であったので、今日でちょうど一ヶ月になる。散歩の最終地点になる門先に、シロイロヒガンバナがある、少しおくれた開花であるが、みごとに開花した、それもすっかり枯れてしてしまった。その上に、角を出したカタツムリが鎮座していた。なぜかそこに生命の営みの多様さを感じて感動した。
▼授業の方だ。メンデルの「ふしぎ!?」をたぐり寄せる挑戦をした。一回目は教科書をなぞることしかできなかった。それも、けっして満足のいくものでなかった。「教えなければ…」ばかりが先行してしまって…。これは職業病のようなもの。
 週末にあらためてメンデルの『雑種植物の研究』を読んでみた。
教科書のルーツをたどったみたいなものだ。
▼この研究のどこが画期的なんだろう。この研究が発表されたのは1865年、それから35年間も置き去りにされた。再発見は1900年だ。時代が熟すのに時間が必要であった。あのダーウィンも目にしただろうに。
ここに生物学は「博物学」から「自然科学」の仲間入りをしたという。
 読み進めるうちに、正直言って「たいくつ」だ。私の思考回路にも35年間の放置と同じものがはたらいているのだろうか。数式、文字式の羅列に拒否反応がおこってくる。
 もちろん当時の生物学者と私の頭と同程度なんて不遜なことを言うつもりはない。しかし、感じ方はいくらかの共通するところがあるのかも知れない。
▼それにしてもメンデルをして、こんなことを思いつかせたのだろう。それは、彼が数学・物理学を深く勉強していたことと大いに関係するのであろう。
 私のなかにおこった「拒否反応」もそこに起因するんだろう。
ならば、それを利用して、あらたな挑戦を考えることができないだろうか。
池内了先生の言われた
「等身大の科学」
「新しい博物学」

というフレーズが浮かんできた。今日、再度挑戦してみよう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

【Web更新10/4】09-40【細胞と生殖】更新

Dscf1750
クルクルと 色づきたりて 時ながれ
 09/10/01 (木)撮影@安富

■楠田 純一の【理科の部屋】09-40
 週末定例更新のお知らせ Webページ更新/週 blog/日を、これまでの私の情報発信の標準スタイルとしてきた。
ここへきてひとつ追加である。Twitter/刻々 これを追加する。使い始めて12日目。器用にいろいろ使いこなすタイプの人間でない私には、一見不似合いであるが、そこは「自分仕様」に作り替えればよい。使いわければいい。どうにでもできそうな等身大メディアである。
 Webページ、blog、SNSで「つながっている」人も、ぜひぜひ今度はTwitterで。

◆表紙画像集2009 校庭の樹木シリーズ カエデ
 朝の散歩の風景も色づきはじめている。先頭をきっていたのは、カエデのプロペラ-羽根つき種子だった。もうすでに夏の終わりから色づきはじめていた。ずっと気になっていた、もうその赤さも目立たなくなりつつある。このカエデも先端の方から色づきはじめたのである。秋深まる予感がする。その先鋒をきったのはカエデのプロペラだったことを私は忘れない。

◆【細胞と生殖】更新
 メンデルの『雑種植物の研究』を読んだ。なぜ、これが35年間も放置されていたのかわかるような気がする。その数式の羅列。なんとなく私のような人間には拒否反応が。しかし、みごとな展開だ。1900年の再発見から、ここがスタートとなり20世紀の自然科学としての生物学は展開する。
 その100年間を一挙に今週の授業で展開する。勉強不足が、ここへきてくやしい。今さらなげいてもはじまらない。できるだけ等身大の「ふしぎ!?」を置き去りにしないようにして挑戦である。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

Twitterで「月見」だった!!

Dscf1800▼昨い日で、例の大賀ハスは、植え替えから27週目であった。果托はすっかりと下を向き茎はかれきっている。もうあきらかにその役割を終えたように見える。毎週土曜ごとにこの大賀ハスの様子を撮影して、ここに書いてきた。
なんのためだろう。あらためて考えてみると答えられない。無理矢理言い訳するなら、流れゆく「時間」を大賀ハスの営みではかっているのかも知れない。
Dscf1839▼朝から、歯医者に行った。歯を引っこ抜いた、痛かったはずだったが、麻酔がかかっていたせいか、さほどでもなかった。しかし、その後しばらくは、口のなかに違和感があった。当初の予定を変更して、「DNA抽出実験」の予備実験をし理科室に行くのは、午後となってしまった。ブロッコリーの方が、相当痛んでいた。むしろバナナの方がうまくいった。授業では両方をしようと思った。
▼夕方になった。帰宅するころには、もう月が昇り始めていた。「名月」だった。
今年の「名月」は、自分としては新しいことを試みようとおもった。Twitterを使うのである。
Twitterをはじめて十日目になっていた。なかなか、使い込む時間はなく面白そうな「道具」を手に入れながらも、それを楽しむ時間もなく日々が過ぎていく毎日だった。
「道具」は使わなければ、そのすばらしさがわからない。こんなイベントごとに使ってみようとおもったのだ。
▼予想通り、これは面白かった。
そして役に立つと思った。
・これからの等身大メディアとして有効である。
・リアルタイムであることは、ひとつの価値ある情報である。

たった140文字しか発することができない。この限られた「情報発信」であることが、逆に豊かな情報発信をもたらさす。それはまるで俳句の世界のように。
工夫しだいでは、いろんなことができるようにカスタマイズできるようだ。
そうするには、私には道が遠いが、マイイベントがある度に使ってみようと思う。
▼ふっと、昔書いたことを思い出した。

 私たちは、今こそ自分の学校の理科室を、研究室を、仕事場を、家庭を、フィールドを、……
 そして自分自身を「日本の理科教育情報発信基地」にかえてしまいたいものです。
 「私」発→「地球」行きのメディアを駆使して……。
(『私の【理科の部屋】活用法』より)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【授業】メンデルの「ふしぎ!?」

Dscf1784▼校庭の散歩の出発にかならず見るものがある。綿の木である。地域の方から、「これはめずらしい綿で、赤い花が咲くから…」と種をいただいた。これまで、何回か綿を育てたことはあるが、花が赤くなるなんて見たことない。いただいた種を、用務員さんにお願いして、校庭に育ててもらうことにした。プランタンと花壇で育ててもらった。プランタンで育ててもらったものは、そんなに大きくならなかったが、花壇の方で育ったものは、夏休み前からどんどん大きくなっていった。綿の木が巨大化していった。こんな大きくなったものは見たことなかったので驚いた。
 そして、なるほど赤い花が咲く、白い花もだ。「ふしぎ!?」だと思い調べてみると、どうやらそんな綿の種類らしい、まずは、白い花が咲き、咲き終わると赤くなるとか…。へえー、でもやっぱり「ふしぎ!?」だ。
▼授業でもやっぱり「ふしぎ!?」を追いかけてきた。高校から帰ってきた「メンデルの法則」だ。
1900年の再発見からはじまって、今日に至る遺伝学の出発点にメンデルの発見。
そもそもメンデルにどんな「ふしぎ!?」があったのだろう。
8年間にもわたる実験観察
35年間もかえりみられることなかった「発見」
もう少し、ちゃんと私自身が知りたかった。
▼一学期に「運動」の学習をしているときに、メンデルのことやるときには、このページを参考にしようとおもって、みつけていたページがある。

◆メンデルにおける「仮説と実験」
── メンデルはなぜエンドウの実験を行ったか ── 竹 本 信 雄

◆メンデルはなぜ「エンドウの実験」を行ったか── 科学的な見方・考え方 ── 竹本信雄

 竹本信雄先生のこのページは、先の「ふしぎ!?」に答えてくれている。
とてもわかりやすく面白い。高校からかえってきた「メンデルの法則」をあつかうときの基礎資料になることはまちがいない。
 私は、まだ『雑種植物の研究』(岩波文庫)を読んでいなかった。さっそくAmazonで注文した。昨日朝に、注文したら夜にはとどいていた。この週末に読んでみよう。
▼授業そのものは、「補助教材」にしたがって、定番どおりにすすめた。
少しだけ、メンデルに関しての話を出したにすぎない。来週には、もう一度くりかえしてみよう。
メンデルの「ふしぎ!?」を。
▼やっぱり書いておこう。
今日は、お月見だ。【理科の部屋4】@folomyには、南極から武田さんも参加表明されている。
それぞれの地で、それぞれの「月見」だ。どうなるだろう楽しみである。
私は、はじめて10日目のTwitterで「お月見」!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【授業】「遺伝」とは

Dscf1740▼今年度、後半スタートの日。久しぶりの青空と雲、朝の散歩の足を止めて、私は、久しぶりに「雲見」を楽しんだ。その足下に、遅れてきたヒガンバナが。
 雲は、姿かたちを刻々と変えていく、ほんの数秒先の未来なのに予測できない。そして、山の麓では雲が発生している。もう、この「からくり」は理解したはずではなかった。
でも、やっぱりこの「ふしぎ!?」は、置き去りにすることはない。ときとして、顔をだす、それが楽しい。
▼授業もそうだった。もうすでにすべてがわかったかのごと話をすすめることはやめよう。事実、私自身まだわかっていないことばかりだ。
 いよいよ、本単元の佳境に入っていく。
 そもそも「遺伝とは」とはなんなのだろう。
そして、我々は、どこまわかっているのだろう。
『オンリーワン・ゲノム』(鎌谷直之著 星の環会)からの引用を繰り返そう。

○1900年 メンデルの法則の再発見(形の時代)
○1953年 ワトソン、クリックによるDNAモデル(分子の時代)
○2003年 ヒトゲノムの全配列解明(情報の時代)

ならば、私たちは情報の時代にいることになる。
ほんとうにそうだろうか。私の等身大の科学は、そこにいたっていない。生徒たちはどうなんだろう。
「遺伝」をどのようにとらえているんだろう。もう、一応授業をはじめてしまった後になって、そのことが知りたくなった。
▼授業のシナリオは、ほとんど「教科書」どおりである。
「遺伝」
「形質」
「遺伝子」
「減数分裂」
「有性生殖の有効性」
「有性生殖の可能性」
…。できるだけていねいにイメージ図を書きながらすすめる。
すすめながらも、これでいいのかと自問自答を繰り返した。
「これで、生徒たちの等身大の「ふしぎ!?」を置き去りにしていないか」と。
今日は、「メンデル」に向かう。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

【授業】ヒガンバナはどのようにして殖えるのか。

▼2009年度の後半のはじまりである。朝、外に出てみると星が見えた。久しぶりに秋雨からの解放である。ありがたい。流れる空気に肌寒さを感じる。
 遅れてきたヒガンバナにも、青空が欲しい。
▼さあ、授業だ。ピッチをあげていく。動物の有性生殖に引き続いては、植物の有性生殖である。これまでの日本の理科教育では、こちらの方がなじみがあるように教えてきている。
小学校以来の学習のくりかえしという部分もある。
だからといって、日常概念と科学的概念がうまく重なり合っているとはかぎらない。
そのことは、この部分に限ったことではない。
『花は生殖器官である』あたりまえと言えば、あたりまえのこと、しかし、これは大きな大きな「ふしぎ!?」に値することなんだ。
 それをあらためて認識したとき、驚きと感動があるはずだ。それを逃してはなるまい。
 黒板に大きな花のモデル図を板書しながら、その「からくり」を説明していった。話をすすめながら、次なる「ふしぎ!?」と「感動」が押し寄せてきた。
「動物と同じからくりで殖えるのだ」
 なんと、初歩的な生物学的な事実だろう。
 しかし、今朝、溝で見たカエルも、家の愛犬も、そして通学路で見かける草花も、そして私たち自身であるヒトも同じからくりで殖えるなんて、なんと「ふしぎ!?」なことなんだろう。
この「ふしぎ!?」は置き去りしてはならない。
▼次なる「殖え方」、からくりに話を移した。「無性生殖」である。
これは、きわめて単純、ちぎれて殖えるだけ!!
しかし、単純だからといってあなどってはいけない。複雑な「かなくり」がない分、スピーディである。
そこには、生命の原形がある。リコリスさんは言われた「自己増殖力」こそが生命そのものと。
Dscf1691▼「無性生殖」の例をいくつかみたあと、もちろん「プラナリア」そして我らが「コウガイビル」もあげた。
そして、教室の窓の外を見た。そしたら、遅れてきた校庭のヒガンバナが見えた。
さらに、遠くに目をやれば、あぜ道を真っ赤に染めたヒガンバナがまだ、健在だ。
あいつらは、あんなみごとな花を咲かせながら、3倍体が故に、種子をつくれない。ならば、あのヒガンバナはどうやって殖えていったのだ。
 ヒガンバナ第二の「ふしぎ!?」と授業がリンクしていった。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2009年9月 | トップページ | 2009年11月 »