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その人の名は「ファラデー」(2)

Dscf2621▼昨日は、「イオン導入」の授業の準備をした。最初に、食塩の液体に電流が流れるのを見せたい。例の「ピッカリテスター」に登場してもらう。この実験装置もほんと長く愛用してきた。長く使っているから、いろんなところに不具合が出てきた。それに、先日は不注意で私が、机の上から落下させてしまった。情けない。
 装置をつくってから、はじめてになるかと思うが電球も変えた。(透明100W球)
高温で使うので、コードのところがショートしかけている。そこのところを修理した。すこし「時間」を忘れて取り組んでしまった。そのときも、この人のことを思い出していた。「イオン」「電気」「実験装置」…連想ゲームのように。
▼その人の名は「ファラデー」をつづける。
『ファラデー 王立研究所と孤独な科学者』(島尾 永康著 岩波書店 2000.3.14)
から、42年間継続しつづけた『ファラデーの日記』にふれて書いた。
 さらに示唆的なのは、次だった。島尾先生は書いている。

  注目に値するのは、研究記録の各パラグラフに通し番号をつけていることである。電磁誘導を発見した年の一八三一年二月二日から始め、…(中略)…。そして一八三二年八月二五日から始めたのは、一八六〇年三月六日まで続き、一~一六〇四一となっている。約三十年間にわたって研究に通し番号をつけた科学者は他にいない。(上記書P125)

 なんということだ。「日記」は「研究記録」になり、それを「研究DB」にしようとしたのだろう。
なんと偉大なる試みだろう。感激するばかりである。
▼まだある。それは「日記」だけにとどまらなかった。自分が発表し「論文」においてもそうだったようだ。
ここでも各パラグラフに、三巻(『電気学実験研究』三巻のこと:私)を通じての通し番号一~三二四二をつけている。目次もパラグラフ番号で探すようにしてある。ファラデーは生涯を通じて記憶力のなさを嘆いていた。自分の研究のパラグラフに通し番号をつけた動機はそのためかも知れない。確かに通し番号は、いつでも自分の研究を参照できる強力な手段となったことだろう。しかし、三十年も、これを通した徹底ぶりには、妄執的なものさえ感じられる。(同書P126)

 これこそが、「検索」の原初なるかたちといえるのではないか。
▼今、あのgoogleとTwitterが「検索」で提携するというニュースが流れている。
「フロー」情報と「ストック」情報が、連動して「検索」可能な時代になったということだろう。
 そんな時代であるからこそこの人が気になるのである。
 私は、「熊楠」についで、「ファラデー」に「これから」を発見するのである。

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