ヒガンバナの染色体が見たい。
▼今日は、お彼岸の入りである。今朝も昨日からの強い風が吹いている。昨日で大賀ハスは植え替えから25週がすぎた。「大賀ハス観察池」には薄氷も張るような日もあったのだから、それから考えると、季節がどんどんめぐっていたことを今更のごとく実感するのである。あの「あこがれの4日間」の残骸である果托は秋風にも耐えて凛と貯立する。それにしてもめぐる季節を植物たちは、どんなレセプターを使って感受しているのだろう。そんな不思議が頭をもたげてくる。
▼ヒガンバナだって、そうだ。今日から彼岸だということをどのようにして知ったのだろう。この情報をどのようにして読みとったのだろう。これまで、まったく気配すら感じなかったか場所にも、花茎が伸びてきている。
まるで、カレンダーをきっちり持っていて、スケジュールをたてていたように。これはみごととしかいいのない。
毎年毎年、気候は変わっているだろうに、それをも読みとって対応しながら微調整をしていく。こんなプログラムはどこに持っているのだろう。
そのプログラムをしまいこんでいるのが染色体らしい。
そして、そのヒガンバナの染色体はとても大きいらしい。(『ヒガンバナの博物誌』による)
栗田子郎先生もこのヒガンバナの染色体との出会いが、感動的なものであったと語られている。
ならば、ぜひとも私も、この目でヒガンバナの染色体をみてみたい。
そんな願いが、生まれてきた。いつの日かぜひぜひ……。
| 固定リンク
コメント