大賀ハスの実が落ちた!!
▼今朝起きて、すぐ外に出た。東の空にみごとなオリオンがゆっくりと登りはじめていた。そして、ひんやりとした風が肌寒さすら感じさせる。ああ、そうなんだ季節が確実に移ろいでいるんだ。「自然」とは、そんなものである。
昨日、つまり8月31日。この私の今年の夏を象徴するようなことが起きた。
▼例の大賀ハスの実が落ちたのである。なんという偶然であろう。夏休みの最終日にである。それ以外の日であればそれを見逃してしまっていたかも知れない。朝、出かける前に、その様子を見に行った。果托が異様に黒ずんできているのが気になった。そこで、いつもそうするわけではないが、これは「記録」しておこうと、デジカメを向けた。そのときは、間違いなく果托の子房のなかに、実はあった。5粒そろってあった。どんなかたちでこの実は、落下するのだろう。少しは、阪本祐二先生の文を思いだし、イメージはしていた。しかし、それが「今日」であるとは、まったく思っていなかった。
▼2学期の準備して、夕方、帰宅した。いつものように、大賀ハスの場所に行ってみた。近づくに従って果托が、朝より、より黒ずんでいるように思った。一日でこんなに変わるものなのかと、少し驚いていた。
しかし、驚くべきことは、それだけでなかった。もっとすごいことが起きていた。
朝、確かに果托にあった5個の実がないのである。あった場所が空っぽなんである。5つともないのである。
あれ、これはイメージしていたこととちがう。果托が下向くのではなかったのか…。
確かに、一日、秋めいた北からの風が強かった。しかし、…
▼私は、あせった。では、あの実はどこへ行ったのだ。真下の水面にひとつは浮かんでいた。落ちている!!
捜した。池のなかはもちろんその外も、なんと池から1m以上離れたところにも一個みつけた。果托の下にひろがるハスの葉をおしのけての探索はなかなかむつかしい。だんだん暗くなってくるし、焦りはましてきた。
4個までは、なんとかみつけたがあと一個がみつからない。実になりそこねた、一個も落ちていた。シワシワだ。
かなりの時間を費やして、最後の1個をみつけた。それは、池の外であった。池の外の苔のなかに落ちていた。
なんとか5個すべてがそろった。コンクリートの地面にならべてみて、写真を撮った。
そして、思い出していた。昨年の5月17日の発芽処理したあの3個の実のことを。
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コメント
初めまして、高桑と言います。女子大学で環境教育を教えて28年目の教員です。
大変勝手ですが、大賀ハスを栽培しておられることをこのブログで知りましたが、よろしければ種子を頂けませんか?
貴重な蓮なので、無理ならどこかで入手できますか?
教えて下さい。
投稿: 高桑進 | 2009/09/06 14:50
高桑先生おはようございます。
コメントありがとうございます。
「大賀ハス」に興味を持っていただきありがとうございます。
「種子」の件ですが、ここへの経緯はblogに書いていますように、これが発芽するとも限らないものですし、5粒と数が限られているので、来年手元で、発芽処理をしてみたいという気もあります。
先約の方もあるんですが、今年に限り、待ってもらうことしようかと思っています。
来年以降、蓮根からのものも含めて、うまく実らせることができれば、お分けします。
そうは言いながら、別の方に「発芽」させてもらいたいという気持ちもあります。少し迷っています。(^_^;)
せっかく興味をもってもらっているのに申し訳ないですので、私が種子を手に入れた大元まで連絡してみました。了解を得られましたので、連絡先をお知らせしますので、まずは、私までメールをいただけないでしょうか。よろしくお願いします。
投稿: 楠田純一 | 2009/09/08 05:26