まだまだ続くコウガイビルの「ふしぎ!?」
▼2009年8月17日(月)。この日が、私にとっては、またしても「記録」すべき日となってしまった。私は、こう書きながら、少し遠慮してしまうというか。自分でも少し恥ずかしいというか。「勝手にドラマをつくってしまっている」のかも知れないと自分でも疑ってしまうぐらいだ。でも、これは紛れもない「事実」だから、書かざるを得ない。
▼ことは、こうだ。例のコウガイビルだ。8月2日、少なくとも肉眼で見ることのできる「生命体」としてのコウガイビルは消えた。私には、少し後悔がなかったわけではない。肉眼で見えるあいだに、なにかもっとできる謎解きがあったのではないか。ほんとに何もしなかった。見ていただけだ、ときおりその姿をデジカメに収めるだけだ。
8月2日にナイロン袋ごと家に持ち帰った、そのままにしていた「大賀ハス」「熊楠」に夢中になっていたのだ。
▼そして、昨日、少し残念な思いをいだきながら、そのナイロン袋ごと学校へ持っていった。あのコウガイビルの「仮説」のいくらかでも、確かめておこうと。
最初に考えたのは、このみどりの物体である。いずれなにか自分で栄養の生産できる「藻類」の仲間なんだろう。だとしたら、これを「食べた」ということが考えられる。だから、完全な絶食状態ではなかった。そんな「仮説」が成立する。2008年11月14日から2009年8月2日まで261日間のコウガイビルの「ふしぎ!?」の謎解きが少しはできるかも知れない。
▼ 昼過ぎであった。理科室に行って、ナイロン袋のなかのみどりの液の一滴(一滴に満たない、ほんのわずか)をガラス棒につけた。そして、スライドガラスにこすりつけるようにつけた。
顕微鏡は、「細胞分裂」の予備実験で出したままだった。そして、スライドガラスにカバーをかけて、この顕微鏡でのぞいてみた。100倍である。なるほど球形をしたみどりのモノがいっぱいだ。
その次の瞬間だ!!視野に「動くもの」をみつけたのだ。
私は、驚いた、この液のなかに「動く生命体」がいる。水の流れなどではなかった。まちがいなくそれ自身が動くものだ。私は、驚きあせっていた。手元のデジカメを接眼レンズにくっつけた。
その姿をなんとしても、画像として「記録」したかった。これで驚くのはやかった。視野を移動させてみた。
なんとこの「動く生命体」は一匹ではなかった。視野のなかに、10匹ちかくいるところもある。衝突しているものもいる。
▼これは、何モノなんだ。別のスライドガラスを用意して同じことをやってみた。同じだ、こいつたちはいた。
いや、単なる偶然と3枚目のスライドガラスも用意した。同じだ!!
ここには、間違いなく「動く生命体」がいる。それも半端な数ではない。一滴に満たない液のなかに、これだけいるのである。ナイロン袋全体では、何千、何万のこの「いきもの」がいるのでは…。
▼私の「ふしぎ!?」は、どんどん膨らんでいく。いったい、こいつは何ものだ ?(゚_。)?(。_゚)?
謎の「水中の微生物」。これはいったいどこからやってきたのだ。コウガイビルと水しかいれなかったはず。
コウガイビルにくっついていたのだろうか。では、前々から、このなかに居た。コウガイビルはこいつを水と一緒に食べていた。
いや、そうではない。これは体は細長い、コウガイビルと似ているとも見える。コウガイビルの赤ちゃん、親のコウガイビルは姿を消したが、そこら生まれた子どものコウガイビル。卵を生んだのだろうか。いつ…。
そう言えば、プラナリアが有性生殖をすることもあると、どこかに書いてあったあったように…
それにしても、これは数が多すぎはしないか。
しばらく時間をおいて、興奮をさましたころ、スライドガラスの液も乾いたころ、もういちど顕微鏡をのぞいてみた。今度は400倍である。特徴ある姿があった。今度は、うごいていなかった。これはどういうことだ。
▼ 私は、コウガイビルの赤ちゃんがどんなものか知らない。それだけではない、私はあまりにも知らないことが多すぎる。水中の微生物についても知らない。
何も知らない私が、何度も何度も顕微鏡を覗きながら、自分に問うていた
「生命」とは!?
コウガイビルの「ふしぎ!?」はまだまだ続きそうである。
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コメント
袋の中に生命体ですか。新展開ですね。
その後どうなったか、楽しみにしています。
投稿: 津団 | 2009/08/19 05:25
津団さん
おはようございます。コメントありがとうございます。
「ふしぎ!?」はふくらむ一方です。
また、同時にシロウトの限界も感じています。
生命科学最前線につなげたい、思いだけが先行します。
(^_^;)
投稿: 楠田純一 | 2009/08/19 05:34