【授業】細胞分裂
▼昨日は、久しぶりに授業を再開した。一学期の最後は「日食に何をみるのか」をやっているので、【細胞と生殖】のところでは、ほんとうにずいぶん久しぶりということになる。
どこから再開するのか。ずいぶん迷った。
「コウガイビル」「ウイルス」からにするか、それとも「自由研究」からか。
結論は、【細胞と生殖】のつづきをやることにした。細胞分裂にしても、私自身、自分でつくったプレパラートでみごとなものを見たという経験を持たない。
▼夏休みに入って、いくつかもので試行錯誤を繰り返してみた。いろんな種子を買い込んで、うまく根をのばすものを捜してみた。教科書に出ているタマネギの種子にしても、いろんな種類の「タマネギ」があることをはじめて知った。結論ではないかも知れない。とりあえずは「サラダタマネギ」がはやく根をのばすような気がした。発芽何日目が、最適なのかも結論はあからない。今回、使用したのは種子を水に濡れたティシュペーパー蒔いて5日目だ。
▼まずは、プレパラートづくりの手順を教科書にしたがって説明をする。ひとつ、ひとつの作業の意味を中心に説明をする。なぜ塩酸をかけて、ほぐす必要があるのか。なにが、見たいのか。なぜ時間を置く必要があるのか。
ちょっとくどくどしくなったが…。
「教科書の写真のようなものが見えたら教えてくれ」
「実は私もやってみたが、そんなきっちりしたのを見ていないんや」
…
しばらく時間が経った。
「見えたぜ!!」という声があがった。
見せて、もらった。さすがである。みんなでやると手際よくやる生徒もいる。結構、りっぱなものを見せてくれた生徒もいる。なかなか、そこへいきつかない生徒もいる。
▼「典型」を見ることも必要か。と、市販のプレパラートも準備しておいた。
ほぐす・染色する待ち時間に、この「典型」を見るように指示しておいた。
なるほど、りっぱに見える。
どんな技術でこんなすばらしいプレパートつくったのだろうと、変なことに私自身興味をもってしまう。
しかし、生徒たちはより興味を示したのは、「自分のつくったプレパラート」であった。
アタリマエと言えば、アタリマエのこと。
でも、「やっぱりそうなんだ!!」と妙に感動してしまうのだった。
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