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時空を超えて「熊楠」(3)

Dscf9307▼昨日で大賀ハスが植え替えから19週目であった。この18週目から19週目へほどドラスティクな展開はなかったであろう。それは、あの「あこがれの4日間」があったからだ。
それを経て、花托は佇立している。少し頭を傾けるようにして。この後、はたして蓮の実にまでなるのであろうか。そこに意識が集中しているあいだにも、多くの葉がどんどん伸びてきている。
 それはなんだろ。来年の「四日間」に向けての貯蓄をはじめているのだろうか。地下の姿がみてみたい。
 四日間の観察の整理には、まだまだ時間がかかりそうだ。膨大な量の「記録」である。
観察から考えた「仮説」も、まだまだ「ふしぎ!?」のままだ、この後の観察、情報入手で少しずつ謎解き継続していこうと思う。
▼「熊楠」再訪の余韻は、まだまだ継続している。アタリマエだ。
もういちど、いちばんのねらいであった「南方マンダラ」の「萃点」とはにもどって考えてみる。
  土宜法竜宛書簡のなかから、興味あるところを引用してみる。(引用箇所については鶴見和子『南方熊楠・萃点の思想』(藤原書店)を参考にした。少し気になるところは引用を増やした。)

 ここに一言す。不思議ということあり。事不思議あり。物不思議あり。心不思議あり。理不思議あり。予は、今日の科学は物不思議をばあらかた片づけ、その順序だけざっと立てならべ得たることと思う。(人は理由とか原理とかいう。しかし実際は原理にあらず。不思議を解剖して現象団とせしまでなり。このこと、前書にいえり。故に省く。)心不思議は、心理学というものあれど、これは脳とか感覚器官とかをはなれず。したがって、心ばかりの不思議の学というものは今はなし、またはいまだなし。
……
これらの諸不思議は、不思議と称するものの、大いに大日如来の大不思議と異にして、法則だに立たんには、必ず人智にて知りうるものと思考す。さて妙なことは、この世間宇宙は、天は理なりといえるごとく(理はすじみち)、図のごとく(図は平面にしか画きえず。実は長、幅の外に、厚さもある立体のものと見よ)、前後左右上下、いずれの方よりも事理が透徹して、この宇宙を成す。その数無尽なり。故にどこ一つとりても、それを敷衍追求するときは、いかなることをもなしうるようになっておる。
 その捗りに難易あるは、図中の(イ)のごときは、諸事理の萃点ゆえ、それをとると、いろいろの理を見出だすに易くしてはやい。……
 すなわち図中の、あるいは遠く近き一切の理が、心、物、事、理の不思議のにして、その理を(動かすことはならぬが)道筋を追従しえたるたけが、理由(実は現像の総概括)となりおるなり。
 さて、すべて画にあらわし外に何があるか、それこそ、大日、本体の大不思議なり。
(『南方熊楠 土宜法竜 往復書簡』八坂書房、P307~309)

なんだというだろう。私の力量で読みとれるわけがない。
手に入れた例の「クリスタル文鎮」を見つめながら何度か読みかえしてはみるが、なかなかむずかしい。
ならば、私の文脈のなかで、読もう。そしたら何かが見えてくるかも知れない。それしかない。
そしたら「5つの「仮説」のひとつが浮かんできた。

●【仮説 その3】
 「南方マンダラ」は、これからの理科(科学)教育の羅針盤である。

ずいぶん手前勝手な、我田引水の「仮説」だ。しかし、今回の再訪で少しだけこの仮説に確信がでてきた。
ならば、「萃点」とは…。
▼もうひとつの成果がある。
それは、さらなる「仮説」が生まれた。
それは、橋本さんや久原先生の話を聴かせてもらいながらである。
私は、まだくわしくは「熊楠」のことをよく知らない。今のところ、鶴見和子の「案内」がいちばんビタッとくる。
その鶴見和子は「鶴見曼陀羅」を画いたという。
久原先生の話は、「久原曼陀羅」だった。ひょっとしたら「熊楠」は教えてくれているのかも知れない。

●「誰もが、自分の曼陀羅を持っている」「○○曼陀羅を持とうとしている、創ろうとしている」と。

 この気づき、仮説が、今回の再訪の最高の成果かも知れない。

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