新・「自由研究」のすすめ試論(19)
▼授業を再開して、実質的な二学期がはじまっている感がある。つまり長かった夏休みも終わりである。
夏休みの終わりというのは、いつになってもどこか、哀しい。2学期への期待感と同時に、過ぎてしまった時間に対するセンチメンタルな気分がつきまとうのである。
15の夏の「ふしぎ!?」はどうなっただろう。
▼その15の夏の「ふしぎ!?」の顛末を報告受ける前に、自分自身の「自由研究」をふりかえってみておこうと思う。
「日食」、「大賀ハス開花」、「熊楠」「宇宙」「コウガイビル」等々、矢継ぎ早に次と次と「ふしぎ!?」追いかけた。まだ未整理のことばかりだ。
▼このなかで、私はひとつの我流方式を思いついた。
教材試論は「3K1Aの法則」「3Hの法則」ですすめているように、この「自由研究」をすすめていくのに役に立つ、私なりの流儀だ。思考のプロセスを法則化しようとするものである。
それを名付けて 「アカソナキヤ」方式 と呼ぶことにする。
「アカソナキ」の5段階方式については、以前に書いていた。そこに「ヤ」を加えて6段階方式とする。
では、その「アカソナキヤ」方式とはなんなのか。
◆ 「アカソナキヤ」方式とは
●「ア」…「アタリマエ」の排除
事物に出会ったとき、そのなのアタリマエとしない。概念くだき
●「カ」…「カンガエテミルト」
吟味 「ふしぎ!?」の発見 問いかけのはじまり
●「ソ」…「ソウイエバ」
「体験」したこととリンク 手持ちの「知識」とリンク
●「ナ」…「ナントナク」
「ひらめき」の記録化 情報発信
●「キ」…「キットソウナル」
自分の「仮説」を立てる 文章にする 「シナリオ」にする。
●「ヤ」…「ヤッパリ」
「実験」「観察」による確かめ 「感動」の増幅
▼これを繰り返し繰り返しやってみる。等身大の「ふしぎ!?」を追いかけながら、その繰り返しは、けっしておなじところに止め置かない。自然と「ふしぎ!?」は深化していくのである。
思考は螺旋的に進化していくのである。
夏休みが終わっても、何度も何度も使ってみよう。
「アカソナキヤ」方式!!
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