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「日食」に何を見たのか!

Dscf4558▼2009年7月22日。ついに「その日」はやってきた。
私は、少し興奮していたが、冷静に振る舞おうとしていた。空は、雲がおおっていた。
「雲家族のうた」を思い出したりしながら、もうひとつの「ふしぎ!?」に賭けてみるかという気持ちにもなっていた。
▼ところが、登校するなりやったことは、【星空の連帯】提案の紙に直径10㎝ばかりの円を描いて、それを何枚もコピーして「記録用紙」を準備していた。あきらめてはいなかった。
木漏れ日観察の場所も決めていた。
ピンホール観察も、【星連】をヒントに、塩ビのパイプ1m内径10㎝ばかりのジャンボタイプのものを準備していた。
鏡利用観察も、それ専用の鏡を買い込み、ちょっとした予行も済ませていた。
▼10時過ぎまでは、どうしてはずせない用件があったので観察にはかかれなかった。
10時過ぎに中庭(駐車場)に出てみると、すでに「ちょっと欠けているのが見える」と何人かの先生、例の「日食観察グラス」で観察をはじめておられた。
 しかし、雲が全天を覆っていた、そのすき間をぬっての観察はきびしいものがあった。
車にのせていた「ジャンボピンホール観察器」を撮りだした。
車を、この観察器の台がわりに自分の車を利用して見てみた。
たしかに、ときたまぼんやりと「欠けていく太陽」が見えた。
▼私は、この観察器を利用しての観察に徹することに決めた。せっかく用意した「記録用紙」も、鏡利用観察もあきらめた。観察窓にデジカメをあてて、2時間近くシャッターおし続けた。
 曇った時間がほとんどだが、ときどき食進行中の太陽が顔だした。
 そのチャンスをとらえたいと、シヤッターを切り続けた。
Dscf4235▼かすかな望みをつなぐ観察続けるなか、部活動中の生徒や先生が申し合わせたがごとく観察に集ってきた。
ジャンボ観察器をのぞいた先生が言った「やっ、反対や!」と。
そうだ、間違いなくこれは「太陽の像」を見ているのだった。間違いなく「見えているのだ!!」
変なもので、変な姿勢で観察をしているので、日食グラスで観察した後で、何人かの生徒寄ってきて、
「こんなんで、見えるン?」
「これお母さん、ポテトチップのやつでやっとたわ」
「…」
半信半疑でのぞいた生徒が「見える!!」「大きく見える!!」と言ってくれたときはうれしかった。
Dscf4387▼ずっと観察器を覗き込んでいたので、どれだけの人が、いつ集まったのかよくわからない。
途中で誰かが言いだした。
「こちらの方が、よう見えるで!!」
駐車場であったので車が何台か停めてあった。そのなかに窓にスモークのかかっている車があった。
そこに、みごとな「太陽の像」があった。
これぞ、昔からの「たらいに墨汁をたらして」の方法だ。発見だ!!面白い。
▼食が最大のころ、少し長いあいだ太陽が見えているときがあった。
ジャンボピンホール観察器オンリーでいくと決めてはいたが、「木漏れ日」観察には未練を残していた。
予定していた運動場南のアメリカフウの木陰に足を運んだ。
光が弱いせいだろうか。予想したようには見えない。とりあえずシャッターは切った。
あとからゆっくり見れば、そう見えるかもと…。
▼夕方、家に帰ってからは、NHKの特番を見た。ネットでもいくつかの画像を見た。
「皆既日食」すばらしい画像を見ていると、「私も…」と思ってくる。
ここで、再度思い出した1/15億の「太陽」「月」「地球」を。
やっぱり起こったのだ。「科学」の予測した通りに。
 充分とは言えない観察だったが、「宇宙」の「ふしぎ!?」へ誘われる機会にはなった。
 少し、この余韻の日々かな。
 

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コメント

モリです。

神奈川県では雲が厚く空をおおっていました。
それでも日食のことを知ってもらいたかったので
雨でもできる日食実験を用意しました。

これが準備できたのは先生のおかげです。
本当にありがとうございました!

そのときの様子をホームページに書きました。
http://licahouse.com/diary.html

いっしょに見た人たちが理科ハウスに来てくれるといいなあ。

投稿: モリユミコ | 2009/07/23 08:08


私たちの地域では部分日蝕でしたが観察することができました。

この写真のように綺麗には見えませんでしたが、
雲がかぶさっていたお陰で肉眼でも(寧ろ肉眼の方がはっきりと)見ることが出来ました。


私的には、何時だったかは忘れてしまったのですが、金環蝕も楽しみにしています。

投稿: 紅 八雲 | 2009/07/23 20:27

モリさん
おはようございます。
「理科ハウス日記」みせてもらいました。
いや、すばらしいですね。
こんなにたくさんの子どもさんたちが参加されたんですね。そして、なによりもすばらしいのはこれはホンモノだ!!どこの観察会・観測会よりもホンモノだ。
1/22億が、「等身大」だ!!
この体感から、ホンモノの「感動!」が生まれている。
すばらしいですね。
 ここに参加した子どもたちは、TVやネットの皆既日食の画像を、最もリアルに見たことでしょうね。
子どもたちが見たのは、「日食」の向こうある「宇宙」だったんですね。
 こちらこそ、ありがとうございます。
 

投稿: 楠田純一 | 2009/07/24 03:41

「金環食」までにどこまで、「宇宙」の「ふしぎ!?」ふくらんでいるか楽しみですね

投稿: 楠田純一 | 2009/07/24 04:05

こちらも、雲のフィルターが三日月のように欠けている太陽をみることができました。
夫はもっと雲が切れているときに、円い手鏡を使って天井に欠けている太陽を写すことができたそうです。

金環食は2012年の5月でしたっけ。
残念ながら平日です。北陸かどっかまで見に行きたい(;´д`)トホホ…

投稿: いっちゃん | 2009/07/24 06:16

モリです。

過分にほめていただき恐縮です。
でも、楠田先生にそういっていただきたくて学んできたような気がします。
「なるほどの森」の頃からずっとです。
ありがとうございます。

子ども達に何か残っているといいのですが・・・。
太陽になるものを探してスポーツ用品店に行ってバランスボールを買いました。直径が65cmです。
学校の運動場ならこの大きさが限界ですね。

投稿: モリユミコ | 2009/07/24 23:11

いっちゃん
コメントありがとうございます。
ほんと面白いものですよね。人それぞれの「日食」がある。そして、それぞれドラマが生まれている。

次の金環食まで「ふしぎ!?」をつないでいきたいですね。私は、どうしているかな。?(゚_。)?(。_゚)?

投稿: 楠田純一 | 2009/07/25 07:01

モリさん
コメントありがとうございます。
いつも その実行力に 教えられてきました。

バランスボールですか。いいものをみつけられましたね。それなら丈夫そうだし。
モリさんの場合は、いつもこちらのサイズに合わせて、「等身大」を考えておられる。それがとっても勉強になる。カリモノでないホンモノの強みですね。
これからもよろしく。

投稿: 楠田純一 | 2009/07/25 07:08

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