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等身大の「ふしぎ!?」を科学する

Dscf3439▼新生・私の「大賀ハス池」は、13週を過ぎた。もう、そこは水面のジャングルだ。水面でも、水そのものが顔をだしているところはない。2年目の大賀ハスの葉が、我こそはと精一杯拡げる。重なりをみごとに避けているようにも見えるが、必ずしもそうではない。ここでは先発、後発関係ない。少しでも多くの光をキャッチした方が勝ちである。大賀ハスいっぱいの「すき間」をアオミドロがこれまた「すき間」を最大限に活用して、自分たちの世界をつくりだしている。雨がふると、すっきりと水面から姿を消す。あの「泡」をうまく利用した生活のようにも見えるが、詳しくはわからない。
▼【授業】【細胞と生殖】の授業を構想することをはじめている。
第一ステップである。教科書をなぞることからはじめた。移行期で入ってきた分を含めるとけっこうな内容である。
思っていた分量よりも多い。
 かつてはやっていた内容とはいいながら、そっくりそのままではない。
DNAを含めるわけだから、私にとってこれは「はじめての授業」であるとも言える。
授業構想にも少しずつ熱が入ってくるというものである。
▼それにしても、この単元ほど、教える内容が大きく変化してきている単元はないだろう。
それは、今日の生命科学の発展と大きく関係しているように思う。
私が、教師になって生物の授業をやるようになってからでも、大きく変化してきている。
▼具体的に授業を構想するなかで、この授業の「ねらい」を考えている。
ひとつは、「生命とは!?」に答えることだ。
非常に漠然としている話かもしれない。しかし、どうしてもこれをやりたい。
今、中学3年生の生徒に発問してみたいのだ。正解を要求しようというのではない。そんなこと私にはできない、私だって、正解を準備できているわけではないのだから。
だからと言って、ここで禅問答をやろうというのではない。
▼私は、教科書をなぞるという作業と同時並行して、一冊の新書本を読み始めた。
『iPS細胞 世紀の発見が医療を変える』(八代嘉美著 平凡社新書 2008.7.15)
である。これは先日本屋で立ち読みしていて、つぎのような「まえがき」に惹かれて、このときに読もうと準備していた。

 私は現在、大学院博士課程という「研究者見習い」の立場でありながら、再生医療の基礎となる研究に携わっており、日々躍動する研究の現場に立ち会う喜びを感じている。その一方で、一般の人たちが「研究者たちが何を見据え、どこへ行こうとしているのか」ということを、報道などを通じた断片でしか知ることができない現状を残念に思っていた。(同書P16)

 また、再生医療という分野を切り口に、生命科学という分野の面白さを知ってもらいたいのだ。たとえば「生命とはどこからくるのか」という問いは、今も昔も常にわれわれのうちにある。ロマンと言ってもいいだろう。たとえば肝臓の細胞をつくろうとすることは、肝臓がどこから来るのかを探るということでもある。つまり再生医療の現在を知るということは、生命の本質というロマンを知ることにもつながっている。(同書P17)

 この本を読み始めて、驚いてしまった。
教科書をなぞる作業とみごとにシンクロするのである。
「そう、そうこれをやりたいんだよな!」と膝をたたくのである。(゚゚)(。。)(゚゚)(。。)ウンウン
▼読み進めるあいだに、やっぱり出てきた。「プラナリア」の登場(同書 P87)である。
「プラナリア」は私にとっては「陸棲プラナリア」=「コウガイビル」なんである。
ここで、コウガイビルの「ふしぎ!?」につながるのである。
これ!これ!
これがやりたいのである。
等身大の「ふしぎ!?」を科学する。
▼生徒たちも15年間生きてきて、「生命」に関する等身大の「ふしぎ!?」を必ずもっているはずである。それと「生命科学の最前線」とつなげる。それは、今回の授業の手法でもあり、ねらいでもある。
上記の著者:八代嘉美さんのやろうとしたことと重なるのかも知れない。浅学無知で門外漢な私などが「重なる」なんて言うと失礼になるかも知れないな。
でも、やっぱり繰り返そう。
 等身大の「ふしぎ!?」を生命科学の最前線につなごう!
少しずつ、少しずつゆっくりとはじめよう。

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コメント

おはようございます。
大賀ハスは浮き場ばかりで、立ち葉が立ってきませんね。どうしたのだろう?ふつうなら5月半ばには立つのですが・・・花芽形成にはまだまだ遠いですね。

投稿: sakamoto | 2009/06/28 10:06

おはようございます。阪本さん
大賀ハスへのコメントありがとうございます。
今朝も先ほど見てきたら、二本ばかり立っていますね。
このりっぱな葉も観察しがいがありますね。面白いですね。あのあこがれの「花」も、この葉がなければ…と思うと愛おしく思えてきますね。
 追い肥をまたやろうと思うのですが、どうでしょうか。これまでに2回やりました。

投稿: 楠田純一 | 2009/06/29 04:47

こんばんは。追肥はちょっと控えて下さい。立ち葉が立ちはじめましたらまたやってみてください。福崎は盆地なので夜冷えるから成長が芳しくないのかな・・・?でもハスの季節はこれからですから期待しておきましょう。楽しみは後にとっておく方が良いですよ。

投稿: Hsakamoto | 2009/06/29 20:32

阪本さん
続けてのアドバイスありがとうございます。
ちょっと気になるところあります。
場所ですが、意識は少ししていたのですが、はやく日が陰るところに設置してしまっているということです。
昨年のように小さければ、どこにでも設置できるのですが、これだけの大きさだとどこにでもという訳にいかずに…。
 でも、またまた葉は広がってきました。けっこう私としては満足しています。すごいもんですね。
けっこう大きな蓮根が期待できそうです。
 蓮の葉を杯に…、もうそろそろなんでは。
あれも、一度はやってみたいな。

投稿: 楠田純一 | 2009/07/01 02:44

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