« 【授業】エネルギー概念こそキーコンセプト! | トップページ | 【授業】力学的エネルギー保存の法則をこの三つで »

【授業】アリストテレスは健在なり

Dscf2941▼通勤途中でも、散歩していても、クリの花の存在が目立つ。栗の花の咲く頃というのは、今がまさにそれなんだろうと思う。それにしても植物たち生命の営みは、かくも正確に時間を計っているのだろう。それも気の遠くなるような膨大なる時間を繰り返し、繰り返し正確に疲れもせずに…。この繰り返しのなかで「突然変異」がおこってもなにの不思議があろう。
▼こんな膨大な自然を、まるごと理解し、解説しようとした人間がいる。それがアリストテレスだ。アリストテレスは過去のひとりの哲学者を意味するのでない。21世紀の私たちの内にも存在するのである。
『極地方式入門-現代の科学教育』(高橋金三郎・細谷純著 国土社 1974.3.20初版)のなかにある実践報告「七 「運動と力」の学習-わがアリストテレスたちとのたたかい- (中村敏弘 同書p181)
ことについては以前にふれた。
 繰り返してになるが、すごい実践記録だ。いつかこのように授業を語りたいと思う。
▼そのなかに取り上げられている問題がある。

 問 空気中を、空気の抵抗を受けながら飛行しているジェット機がある。エンジンを働かせて一定の速度で飛行しているときエンジンによる推進力(前にすすめる力)と空気の抵抗(まさつ力)との関係はどうなっているか。
(1) 推進力はまさつ力より大きい
(2) 推進力とまさつ力の大きさは等しい
(3) 推進力はまさつ力より小さい
(ジェット機・ふたつの力の図がある 同書P185)

 中村先生が、今からだと40年ほど前に高校生に聞かれたのでは
(1) 52% (2) 36% (3) 0%  無答 12%
であったという。そこから、授業づくりがはじまるのである。
▼私も、いつか中学3年生に聞いてみたいと思っていた。「慣性の法則」「等速直線運動」をやってからしばらくの時間がたっていた。そこでテストのなかで、これを聞いてみた。
テストのなかなので理由までは聞かなかったが、結果はひとつのクラスで
25人のなかで (1) 7人 (2) 17人 (3) 1人
「腑におちているか」は別にして、まずまずの数かなと思った。しかし、もうひとつのクラスでは
(1) 11人 (2) 13人 (3) 1人
だった、やっぱりアリストテレスは健在だった。
雨粒の終末速度のことなどにもふれたが、ことはやっぱりそう簡単ではなかったようだ。
さあ 『きみも21世紀のガリレオに!』の授業を続けよう。

|

« 【授業】エネルギー概念こそキーコンセプト! | トップページ | 【授業】力学的エネルギー保存の法則をこの三つで »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 【授業】アリストテレスは健在なり:

« 【授業】エネルギー概念こそキーコンセプト! | トップページ | 【授業】力学的エネルギー保存の法則をこの三つで »