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【授業】「記録タイマー」を使って

▼今年度最初の月が終わってしまった。今日から五月である。
我らが寺田寅彦は言った。
「歳時記は日本人の感覚のインデックス(索引)である」と。
その「歳時記」を春編から夏編に変えた。カレンダーも、五月に変えた。
感覚のレセプターも夏バージョンに切り替えてみよう。
何が見えてくるだろう。見えてきたら、またここに書き込んでみよう。
Dscf1756▼「記録タイマー」がどこからやってきたのかみているあいだに、実際に授業で使ってみるときがきた。
これを使っての授業、何回ぐらいやってきただろう。思い出しきれないぐらいだ。
でも、今回はちがうところがある。「記録タイマー」も進化していた。放電式にかわっていた。
「記録タイマー」の歴史をみているあいだに、この実験器具の画期的なところはどこにあるのか少しだけ見えたような気がする。
 それは、アタリマエのことだが、「記録」するというところにある。
▼アトウッドの実験器の画期的なところは、ガリレオ以来の「ふしぎ!?」を「スローモーションで見る」ところにあった。ところが、その煩雑にくらべてそれだけの納得を引き出すことはできなかった。そしてやがて、理科室から消えた。不幸なことに、実験そのものも消えてしまうことになる。
そして、「記録タイマー」の登場である。
 まだまだ究極の運動力学実験器とは言えないかもしれないが、「時間」を「記録」するという画期性がある。
▼力学台車を教卓で転がしてみる。この運動をとらえたい。どんな方法があるだろう。
そのひとつとして記録タイマーの登場だ。
我々は、「時間」を共通認識のもと使っている。
我々の地球号が一回転すれば一日 24時間だ。
その1/24が1時間
その1/60が1分
その1/60が1秒  だ。
こんなアタリマエをとりあえず真剣に話してみた。
この「記録タイマー」というやつは、
その1秒の1/60を「1点打」というかたちで記録する装置。
点と点のあいだに1/60秒が記録されている。
あいだ長ければ、それだけの距離移動しているのである。
…。
できるだけ、「機能」を中心にはじめにやっておいた。すごい器具だ!!と感動してみせた。
▼各班でひとりひとり「試技」をやってみた。
共感の声が聞こえてきた。
『(゚o゚)ゲッ!!ほんまや点がある』
『もっとはよひっぱたら…』

ひょっとしたら、「時間」を記録するなんて、驚異の行為なのかも知れない。
ここで時間は可視化されたのだ!
そうだ!
「記録タイマー」は「時間可視化装置!」なんだ。

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コメント

高校の物理教師です。
私は、「記録タイマー」の実験実習に良い思いを持っていない者です。
高校の前は中学の理科教諭もやっていました。
もう30~40年も前から理科や物理実験の教材として普及していますが、赴任した学校の「記録タイマー」はたいがい壊れた物や調子の悪い物が多いため、まともな実験ができずに、だいたい想定した実験結果が得られませんでした。
生徒たちには「うまく操作すれば教科書ような記録が得られる・・・」とまとめざるを得ないことも多く、いまひとつ「記録タイマー」の実験実習に良い思いをもっておりません。
大学を卒業して(35年前)はじめて中学の教育現場で「記録タイマー」を見ましたが、「記録タイマー」というネーミングにまず違和感を持ちました。
「記録」の「タイマー」??・・・「タイマー」という言葉自体に「時間を記録する物、人・ストップウォッチ」という意味がありますから、名前からは何をする装置か全く意味がわかりません。
明らかにネーミングのミスマッチです。今になって言わせてもらえば、これは「運動レコーダ」です!!
「時間可視化装置」と言われていますが、運動していない状態を記録しようとすれば、この装置の打点はただ虚しく(?)同じ場所を叩き続け、ただの濃いひとつの打点が記録されるだけです。
「時間可視化装置」とは言いすぎですよ!!
もし私がこの装置に価値と魅力を感じたとすれば、私費を投じてでも自分で10セット購入して、私の授業だけで使うところです。
とにかく、学校の生徒みんなが使えばすぐに壊れたり調子が悪くなってしまうのは明らかです。
私はそれほどの魅力を感じていませんから、そんはこんなで定年になろうとしています。(笑)

投稿: やまちゃん | 2014/04/29 10:44

やまちゃんさん
はじめまして(かな?)
コメントありがとうございます。そうですか「記録タイマー」にはあんまりいい思いでないですか。
私は、中学校現場しかいなかったので少しとらえ方がちがうのかも知れませんね。あの「記録タイマー」がどこからやってきたのか。この前後のblogで追いかけていると思いますが、中学校では今なお「定番」実験でありつづけていることは確かと思います。
「時間可視化装置」はちょっと言い過ぎですか。
「速い」「遅い」をテープの長さで可視化できるということではある程度有効ではないかと思うのですが。
やまちゃんさんは、もっと有効な装置としてビースピなどでやられていたのですか。
もし「これはやってみたたけどいいぞ」というものがあれば教えていただくとうれしいです。
 まだ授業実践はやっておられるのですか。
 また、他の教材についてもコメントいただくとうれしいです。よろしくお願いします。

投稿: 楠田 純一 | 2014/04/29 19:10

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