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【授業】内なるアリストテレスとのたたかい

Dscf2292▼昨日は、なんか久しぶりの青空の「雲見」をした。青空はたかだか50㎞、雨を降らす雲はわずかに10㎞。これまでに私が生徒ともに獲得した「科学」ではそうだ。そこまで行ったわけではない。見たわけではない。でも科学の眼をもってして観ればそうなんだ。科学の面白さは、この肉眼で見えないものが、「科学の眼」では観ることができるところにある。それをさして、「科学的」と呼んでいる。
▼しかし、この私の「科学の眼」も、ときにくもることがある。自分でもそれが自覚できる。
授業はしばらく休止状態にあるが、わたしのなかでの【思考授業】はつづけておこう。
『極地方式入門-現代の科学教育』(高橋金三郎・細谷純著 国土社 1974.3.20初版)
「運動と力」の学習-わがアリストテレスたちとのたたかい- (中村敏弘 同書p181)
にふれるとこまでは、ここに書いた。まず納得いく話に次がある。引用させてもらう。

 力が作用していないか、していてもつりあっているときには、物体は等速度運動をする。この逆は、物体が等速度運動をしていたら、その物体に力が働いていないか、つりあっているかです。これは、慣性の法則の逆思考です。
 二つの場合のうち、特に後者を重要だと考えました。(同書 P186)

 すっと、読めばなんのことはない。アタリマエのことのようだ。
しかし、それは「フに落ちている」だろうか。
▼中村先生は、このあとあの手、この手で「力のつりあい→静止」「静止→力のつりあい」から脱出して、「等速運動→力のつりあい」を導こうとします。アリストテレス流を超えて、真の「慣性の法則」の理解をめざすわけです。
でも、それはなかなか一筋縄ではいきません。どうしても日常概念が顔をだします。ガリレオにはなれないんです。それは、他人事ではありません。
 私のなかにも、それが根深くあります。「力のつりあい→静止」はなかなかつぶれません。
▼うちなるアリストテレスとのたたかい。それが、大きな課題です。
現行の教科書だってちゃんと書いている。
『物体に力がはたらいていないときや、力がはたらいていてもそれらがつりあっているときは、止まっている物体はずっと止まっているし、動いている物体は等速直線運動を続ける。これを慣性の法則という。』
と。

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