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「力の概念」の今

Dscf1990▼昨日の朝方は、まだ完全に雨があがっていなかった。恒例の朝の校庭散歩にでかけた。里山沿いの竹藪の近くの路で、筍をみつけた。それは、まさに「雨後の筍」であった。もうこの連休で旬は過ぎてしまっていたと思っていたが、ここではそうでなかった。大地のエネルギーをいっぱい吸収して、一挙に顔を出そうとしている。「雨後の筍」とは、それにしてもうまく言ったものだ。昔の人のすごい観察眼だ!
▼授業をすすめている。先行するクラスは、斜面に入った。斜面に力学台車を置いた。
そして聞いた。「この力学台車にはたらく力は…?」
「?(゚_。)?(。_゚)?」。
あれ唐突だったのかな。アタリマエのように考えてはいけないのかな。
そこで、私自身が知っておくべきことがあるのに気づいた。
▼ここで「力」と言った場合、生徒の頭の中には、「どんな力の概念が成立しているのか。」
それを知っておくべきだ。
 後になったが、翻って調べてみることにした。
まずは、前の「「記録タイマー」はどこから」のときに見た
■『理科教育史資料<第5巻理科教材史Ⅱー物理・化学教材史>』(板倉聖宣他編著 昭和62年 東京法令)を再びひっぱりだしてきた。
やっぱりあった。知りたいことにふれる記述が。
第4章「力の概念の導入」(P103)である。もう書き出しから納得である。

 1 「力」の概念の混乱からの脱却とその教育
 「力」はもともと日常的な概念でありながら、近代科学の成立によって初めて科学上の概念になったものである。同じ言葉でありながら、日常的に用いる「力」の概念と科学上の概念とは全く違うことも少なくない。(同書P103)

 と言う文章から初めて、明治以降の日本の理科教育のなかで「力の概念」がどう教えられてきたかの変遷が書いてある。
 はじめに驚く、ずっと今と同じように教えられてきたのではないのだ。いろんな歴史があっての今なんである。
このアタリマエがすごく新鮮である。
 次に、疑問が湧く。今はほんとうに「混乱からの脱却」ができているだろうか?と
▼今度は、現行の教科書を見なおしてみた。「力の概念」の変遷史をみたあとにみると、「なるほど!」という力の定義づけがなされている。
 では、今は、混乱はないのだろうか。ひとのことでは自分の頭の中は…(・_・)......ン?
 生徒の頭のなかにある「力の概念」ってどんなんだろう。益々知りたくなってきた。
▼今世間では、「○○力」と言うのがブームなようだ。教育の世界でも例外ではなさそうだ。
翻って考えてみよう。このときの「力」ってどんな概念から出てきているのだろう。
科学の「力の概念」とは、どこが同じで、どこがちがうのだろう。
でも、人間の頭の中で、そんなうまく使い分けなんかできるのかな。
次々と頭の中が「雨後の筍」になってきた。

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