「思考実験」とは
▼今、「思考」という言葉を聞いて、すぐさま私が思い出すのが、佐藤可士和の「佐藤可士和の超整理術」(日本経済新聞社)にある「思考の整理」である。彼は、この著で、整理のレベルを三段階に分けている。
「空間の整理」
「情報の整理」
「思考の整理」
である。そして、究極を「思考の整理」としている。さらには「思考の整理」とは、「思考を情報化すること」であると言っている。納得できる話だ。「見えないもの」は「見えるように」にしていくところからはじめるべきだということだろうか。
▼教科書にガリレオの「思考実験」の話が出ている。実験によって自然界の法則を見つけだしていったガリレオの話だ。400年前の話だ。そこから科学が生まれた。科学は、数々の「ふしぎ!?」を解き明かしていった。そのとき、まず先行したのは「思考実験」であった。
「思考」することによって「実験」をおこなうのである。
自然界の「ふしぎ!?」を自然に問いかけるのである。そして、仮説を立てる。「見えない」ものは「見えるかたち」にしてみて、シミュレートしてみる。その営みの繰り返しのなかで、法則の発見がある。
▼「慣性の法則」のところで、いくつかの「思考実験」を提示してみる。できるかぎりの「見えるかたち」で…。
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