やっばり「ふしぎ!?」コウガイビル
▼あんまりきっちりと「勉強」してこなかった私は、どの方面についてもシロウトである。この年になると、この「シロウト」であることを最大限に利用しようと居直ってみたりする。これが我流の「科学の方法」とまで言ってみたくなるのだ。
そうして「丹生」「磁石石」「紅花」「ヒガンバナ」「姶良火山灰」等々を追い続けてきた。どれひとつとしてまともに「ふしぎ!?」は解決していない。それらは「時間ができたら…」の宿題にしている。
▼そこにまた偶然に出会った「コウガイビル」である。昨日は、日曜日まる一日観察をしなかったので、月曜日の朝は、ちょっと不安だった。彼が「消えてなくなっている」なんてことは…と。
その「不安」は、朝一番にひとまず解消された。確かに、ナイロン袋のなかにそれはいた。しかし、小さくかたまっている。突っついても動かない。ついにそのときが来たのだろうか。
慌てて、ナイロン袋の水をかえた。ついでに第2号の方も…。
しばらく時間がたった。彼はまたしても、いつものように活動を開始した。スルスルと、いやヌルヌルと(どう表現したらいいのかこれが難しい。)
体をのばしていく、やっぱり最高にのびたときは、10㎝を越えているだろう。
どうなっているんだ。こいつの生命は…。
▼去年の【動物の世界】
では、動物の謎解きは「食べる」で解決するはずではなかったのか。
なのに彼は、5ヶ月以上食べていないのだ。エサはいっさい与えていない。水だけはときどき入れ替えているだけだ。なぜ生きているのだろう。彼は動物ではないのか。そんなバカなことがあるわけない。
やっぱり「ふしぎ!?」だ。
▼今の時代は、シロウトが不思議学をやるのには、とてもありがたい時代だ。
Webがあるのだ。私は、時間があるとき(時間がないときも、これが困りものなんだが(^^ゞポリポリ)に、Webでこの「コウガイビル」を追いかけている。
少しずつ、少しずつわかってきたことがある。こいつは「陸棲プラナリア」つまり、高校生物定番「プラナリア」の仲間である。プラナリアの仲間であるから、どうやら「再生」するということ。
▼この「再生」することと、エサを与えなくても、つまり食べなくて生きるということと関係があるのだろうか。
興味は、プラナリアの「再生」のメカニズムへと移っていく。
名著『切っても切ってもプラナリア』(私は、まだこれを読んでいない)の著者の阿形清和先生の理研の講演会トピックに、非常に興味ある記述をみつけた。
プラナリアの特徴は第1に切っても切ってもプラナリアになることである。2番目は切れて増える。3番目はエサをあげなくても死なない。4番目は有性化して卵で増えることも可能であるということだ。
(゚o゚)ゲッ!!、それはどういうことだ。
プラナリアは、エサがなくても、つまり食べなくても死なないということ。
そんなことほんとうにあるのだろうか。「エサ」を与えないということと、「食べない」とはおなじことだろうか。
いや、ひょっと「自分を食べる」なんてことが…。
▼ともかく知れば知るほど不思議はふくらむ。
「コウガイビル」からはじめる細胞学、遺伝学、分子生物学
そんなのが成立するかもしれない。やっぱり、今日もコウガイビルの「ふしぎ!?」追い続けよう。
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