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「記録タイマー」はどこから(2)

Dscf1686▼用があって神戸に行った。こんなときも、とりあえずは「雲見」スタイルだけは準備している。久しぶりに都会での「雲見」をやった。ビルの窓に映った「雲」を見ながら、これまた久しぶりの「雲家族10のうた」を思いだしていた。「この雲はなんだったかな…」と。
雲家族10のうた

ケンケン三兄弟に(巻雲 巻層雲 巻積雲)
コウコウ姉妹 (高層雲 高積雲)
ソウセキ(層積雲) はなれても りっぱに ソウ! セキ! (層雲 積雲)
雨 雨 ふれ ふれ ラン!ラン! (乱層雲 積乱雲) 
▼今や動力学教材の定番中の定番「記録タイマー」がどこからやってきたのか。それを追うことのつづきである。
『理科教育史資料<第5巻理科教材史Ⅱー物理・化学教材史>』(板倉聖宣他編著 昭和62年 東京法令)
「第5章アトウッドの落下実験器とその後の動力学実験教材」(P128)に、それが書かれていたことまで昨日のblogに書いた。
 少し長くなるが、興味深いので引用させてもらう。

 ところが、ちょうどそのころのアメリカの『PSSC物理』の教科書が日本に初めて紹介された。板倉聖宣が『科学朝日』に「物理教育を革命する教科書-アメリカのPSSC運動」を発表したのが1961(昭和36年)年12月のことである。その後間もなく『PSCC物理』の教科書も翻訳され、その中学校版ともいうべき『IPS物理』も翻訳されたが、このアメリカの教科書が日本の物理教育に最も大きな影響を及ぼしたのは、『PSSC物理』の開発した記録タイマーによる速度・加速度の測定実験法であろう。この実験法はアトウッドの実験器以来の画期的な動力学実験器として推奨されたのである(同書P133)

だから、私が理科教師になったときには、それはアタリマエの実験器として教科書にも出ていたのだ。それで、自分が中学生として、この実験をやった記憶がないのもわかるというものだ。どこからきたのかも少しわかりはじめた。
 では、「記録タイマー」以前はどのように教えられていたのだろう。アトウッドの実験器とは(・_・)......ン?
そして、「記録タイマー」の登場以後はどうなって行ったのだろう。「ビースピ」教材化の歴史ともからめてもう少しつづけよう。
<つづく>

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