【授業】「お気に入り」ベスト3は…(2)
▼どんなに忙しくても『雲見』だけは続けようと思う。
左のポケットには「非接触温度計」
右のポケットにはデジタルカメラ
首からは、「マイ気象台」
これが、私の「雲見」の基本スタイルとした。それは継続している。
ポンコツになってきて、物忘れが激しくなった私は、基本スタイルからはずれることもしばしばだ。でも、基本スタイルからはずれても、『雲見』はできるし、基本をきめているから、すぐそこへもどれる。
用件があって、外出するときも、この基本を確認してでるようにしている。
それにしても、空が、雲がこんな複雑系科学を表象しているなんてこれまで気づかなかった。
一瞬たりとも、同じ風景はない。刻々と風景は流れていっている。
ふっと賢治の「雲見」の
「実に僕(ぼく)たちの理想だね。」のことばが頭にうかぶ。
▼授業で子どもたちが見つけていった「お気に入り」ベスト3の話の続きだ。
気象庁のページの充実ぶりには、感動すらおぼえる。
事実、そこから、どこへも行かなかった生徒も多くいる。
そんな生徒たちのベスト3のコメントに
「勉強したことがすべて出ている」
「天気の移り変わりが動画でよくわかる」
などがあるのはうれしい。
また、いろんなページを見てきた後に、気象庁にもどり
◆「気象庁 天気図」
「いちばん見やすかった」
「動きがわかりやすかった」
などのコメントがつづいている。
◆「気象衛星」
これも同様である。
「雲の動きがよくわかる」
「勉強したことがほんまやとよくわかった」
「これ見ていたら、天気予報もできそうや」なんていうのもあり、うれしい。
気象庁では、まだいっぱいあげている。
▼実は、私は今、生徒たちが教えてくれた「お気に入り」ページ順次見ていって、ひとつひとつに納得し、発見をしている。もう、ここでは生徒は教師だ。
生徒たちのセンス選ぶ「お気に入り」は、いろんなことを教えてくれる。
日本のインターネット元年(1995年)に生まれた生徒たち、Webの時代そのものに生きている生徒たちだ。
今さらのごとく仰天している私などとちょっとちがうのかも知れない。
ひょっとしたら、彼らの脳裏にある「地球像」と私が描いている「地球像」とちがうのかも知れないと思いだしてきた。
では、何をこそ教えるか。何をこそ学ぶべきなのか。
もう少し、教えてくれたページ巡りが続きそうだ。
<つづく>
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