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新・私の教材試論(15)

Dscf0883▼花冷えがつづく。どんどんサクラが開花していっているというのに。
昨日の朝は、なんと植えかえをすませた「大賀ハス」のプールにも、薄氷がはっていた。そこから、ニョキッと顔をだす葉芽に思わず、「がんばれ!」と声をかけてしまった。はたして、どんな葉に成長するだろうか。
大賀先生のときのように、花にまで成長する「奇跡」はおこるだろうか。
▼本年度最後の日。あいかわらず、私は方向も定まらぬ「試論」をつづけよう。
「コウガイビル」の話だ。はたして、教材化は可能か。進行形で書きとどめていこう。
まだ、健在である。したがってあの「ふしぎ!?」は続いている。こんな不思議なこと、誰かが気づき研究しているのではないか。きっと…。ネットや手持ちの書籍で調べてみた。
▼やっぱり、あった!!。なんとそれは、あのチャールズ・ダーウィーンだ。書いてくれているだけで感激だ。
書いているのは例の『ビーグル航海記上』(岩波文庫 1977.10.10第21刷)だ。
全三冊を揃えて持っていた。あんまりきっちりと読んだ記憶はない。こんなところで役に立つとは…
ダーウィンが、コウガイビル(陸生プラナリア)のことについて書いているのは次の文だ。
 少し長くなるが引用させてもらう。

私は、南半球の各地で、陸生のプラナリアを十二種以上見た。ブァン ディーメンス ランド Van Dimen's Land
で得た若干の標本には、朽木を食わせて、約二ヶ月も生存をつづけさせた。一匹のプラナリアをだいたい相等しい大きさに横断すると、二週間のうちに双方とも完全な体となった。更に、片方が下面に開口を二つとも持ち、従って他の方は開口を一つも持たぬように切ってみた。施術後25日を経て、比較的完全に近かった方は、普通の標本と区別できぬまでになった。片方もその形がいちじるしく大きくなり、そして後端に近く柔らかい細胞集団のうちに透明な空間を生じ、その中には椀のような形の口の原基が明らかに認められた。しかし下面に裂口が開くには到らなかった。赤道に近づいたために、気温の上昇によって、すべての個体を殺すようなことがなかったならば、この最後の段階も構造を完成したに違いない。この実験はすでによく知られているところであるが、一方の個体の簡単な体の一端から、必須の器官がことごとく次ぎ次ぎに生ずるのを見るのは面白かった。プラナリア類を飼うのは極めてむずかしい。生活現象が終われば、一般に見る天然の変化の法則がここにも働いて、体は全体に柔らかくなり、液化する。そのはやさは、他に比べるものもないほどである。(「ピーグル号航海記 上」P54より)

▼長々と引用させてもらったのは、ここに「コウガイビル」の不思議を解くヒントがいっぱい書かれているように思ったからだ。再生実験のことが書かれている。これは、教材化へのヒントでもある。

つづく

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コメント

薄氷が張りましたか。植え替え直後にこのような低温に見舞われると、ちょっと蓮根が心配ですね。例年、この時期に掘りあげると気温低下に見舞われるので注意しています。楠田さんの場合、厚い土の中に入れてますから、そう心配はないと思うのですが・・・

投稿: sakamoto | 2009/03/31 07:28

阪本さん ありがとうございます。
氷が張って心配でしたが、今日も帰ってきて、薄暗いなかで見ましたが、いくつかは顕著に成長しているようです。なんとかがんばってるようです。
いくかの芽がでてきているようです。水面から、顔をのぞかせている2つありそうですね。

投稿: 楠田純一 | 2009/03/31 20:23

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