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【授業】雲粒が100万個!で雨粒に

Dscf9342▼昨日の朝は、校舎もグランドも霧のなかにあった。まるで私たちの「大気の物理実験室」では、こちらの学習の進度にあわせるがごとく、次々とみごとに実験を繰り返してくれる。
 みごとなタイミングで、そしてダイナミックにだ!!
ずっとこうだったのだろうか。
それなことあたりまえ、だからこそ「自然」!!
「自然」いつも教えつづけていた。気づかなかっただけ。意識してみなかっただけなんだ。
繰り返そう。
最高の教科書は「自然」!!
最高の指導書は子ども!!

▼二つのクラスで授業をしている。時間割りの関係で、どうしても進度に差ができてしまう。一方は「上がるザアザア 下がるとカラカラ」を通り越して、「大気圧」より先を行くかたちになっている。
どちらかのクラスの授業の様子を、あるいはそれらをミックスして記録している。
その記録は、授業報告と言うより、私の思考記録という方が正しいのかも知れない。
「雲をつくる」授業から、一挙に「上がるとザアザア」へ一挙に向かっている。そう記録したが、実はその前に一時間あった。それは、あたりまえのことだから、すぐわかることとして、これまでもあまり詳しくやったことがない。
▼朝の霧をみながら、はっと気づいた。
「雲から雨」ここに飛躍があるのでは…。
あたりまえと思っているが、そこに「つまづき」があるのでは…。
それは、子どもたちの「つまづき」というのでない。むしろ私自身のものなのかも知れない。
それは、スケールの問題だ。
 雲の水滴・氷が「成長」して雨になる。ほんとうにわかっているのだろうか。
雲粒の直径0.01㎜
霧粒の直径0.1㎜
小さな雨粒の直径1㎜

▼教科書も図入りで書いてある。板書もした。
「数字」というものは、ほんと便利なものだ、これで「情報」を伝えたり、共有したりできる。
時空を超えて…。すごいものを発明したものだ。
しかし、ここで気をつけなければならないことがある。
数値化することによって「わかったつもりになってしまう」ことだ。
この数字は何を意味するんだろう。
▼「雲粒がたくさん集まって雨になる」
ほんとうにわかっているだろうか。そのダイナミックさは伝わっているだろうか。
私には、イメージできていなかった。そのダイナミックさが。
雲粒の直径と雨粒の直径を比べる。100倍だ。それは長さ!だ。
面積で10000倍!
体積で1000000倍!!
(゚o゚)ゲッ!! 100万倍!!である。
それは、雲粒を100万個集めて、雨粒になる。ことを意味する
直径1㎜の雨粒とはちょっとこぶり、それだけでもこうだ。
私は、今さらのごとく驚いた。どうしてもこれ伝えなければと思った。
Dscf9393▼授業では、窓からまだ見える「霧」粒の話から入っていった。
数字こと書いてみて、つぎに示したのが
直径1㎝の「ビー玉」
これを雲粒とすると
直径100㎝の球が、雨粒ということになる。
もうしまい込んでしまっていたあのビッグバルーンを急遽再びひっぱりだしてきた。
今度は色を変えてふくらませてみる。
(゚o゚)ゲッ!!
驚きである。いちばん驚いているのは私かな。
やっぱり伝わっていなかった。わかったつもりになっていただけ。
自然のダイナミックさは、感動を呼ぶ。
これで、「雲から雨へ」が、すこしわかったと言えるかも知れない。

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