【授業】雲をつくる
▼確かに、「雲見」は面白い。少しずつ少しずつその楽しさがわかってきている状態である。
長い間生きているのに、こんな世界があったのか!とまるで「新発見」でもしたような気分である。私の「ばっかり病」は悪いことばかりでない。思考回路のリセットももたらしてくれる。
リフレッシュして、なにもかもが新しく出会ったように見えてくる。
空は鏡になっていて、地上を映しだしているのではという錯覚にも陥っている。
「安上がりの現実逃避」と揶揄するもうひとりの自分がいるが、そんなこと介しない。やっぱり楽しいものは楽しいのである。
▼「雲見」からはじめる天気の学習つづけよう。
さあ、いよいよ雲である。「雲をつくる」実験である。ここでの定番実験、注射器と丸底フラスコを使っての定番は、今の教科書ではペットボトルを使って簡易型に変わっていた。
3K1Aの法則から行けばそれもいいのかも知れない。
肝腎の部分さえクリアであるのなら…。
私が、予備実験する範囲では、今ひとつだった。一瞬にして「雲発生」は、やっぱり丸底フラスコの方が鮮明なようだ。とりあえず、今回は簡易型でいった。
▼まず、予備知識二つ。
(1) 空気は膨張すると温度が下がる。
いろいろ考えてみたが、今回は帰宅途中で立ち寄ったドラッグストアで手に入れた。コールドスプレーと酸素スプレーでやってみた。「圧縮したものが、膨張するとこんなにも温度さがる」と、デジタル温度計感知部へふきかけてみた。
(2) 大気は下からあたたまる。(地面からの赤外線)
ここで、例の非接触温度計の登場である。
太陽からのエネルギーは、まず地面・海面に吸収される。そして、その後にその上の大気は下からあたためられる。あたりまえにして、驚愕の事実。
それだけで、十分に感動に値する事実だ。
しかし、ここではあえて簡単に「さらりと」やった。教室の窓から青空に非接触温度計を向けた。
地上部に向けたときと比較してみた。それだけに…。
▼ 二つの「予備知識」のあとにいよいよ実験である。
ここもstep by step で
(1) 飽和水蒸気量のグラフを板書する。
(2) わずかの水でペットボトル内を飽和させる。さらに、線香のけむりを入れる。
(線香のけむりについては、水蒸気が団体になるときの中心核になると簡単に説明)
(3) 手でペットボトルをギュッとつかむ。(圧縮)
ペットボトル内の「すっきり」を観る。温度計を観る。
(今回使った、デジタル温度計はホームセンターで購入、感度今ひとつかな(^_^;))
(4) つかんだ手を離す。(膨張)
「雲」発生!!
温度計を観る
(5) 板書した飽和水蒸気量のグラフを見ながら、
(3)(4)繰り返す。
天気の謎解き第1方程式
「上がるとザアザア 下がるとカラカラ」
は、まだださなかった。
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