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「概念くだき」と科学

▼冬休みが終わった。今日から三学期がはじまる。始業式である。
朝起きて外に出た。
全天 星空きれいだ。
冷たい空気をいっぱい吸い込んだら、なにか気持ちが引き締まる思いだ。
さあ…。
▼昨日、【理科の部屋】4@folomyで、トシ先生が「ガラスの弾性」の大学での授業を報告されていた。
はやくも5日から授業されたようだ。
報告を読ませてもらいながら
こちらまで、楽しい気分になってきた。
同時に、なつかしい気分にもなってきた。
この実験は、初任のころ夢中になっていた実験のひとつであるからだ。
私は、大学では教育のことよりも、工業のことを中心に勉強してきた人間だ。
と言ってもあんまり勉強はしなかったけど…(^^;ゞポリポリ
「材料力学」なんていう講義もあったと思う。
だから、言葉としては、材料の「弾性」ということについては知っていたような気がする。
それは、気がするだけで、ほんとうは何もわかっていなかったのだけど…。
それが、面白いんだけど…。
▼私は「変形と力」の授業をすることによって、生徒たちの驚きの声から、
「ほんとうだ!!」と
「弾性」を知ることになるのである。
それが
◆「力学の第一歩」の授業
大まかな流れだけをあげている。
くわしくは記録していない。残念である。今度、機会があれば、ぜひとも「記録」はしておきたい。
▼生徒の「驚き」から、その当時、自分がよく使っていた言葉を思い出す。
「概念くだき」
という言葉だ。本来「作文教育」などでよく使われていた言葉と記憶する。
理科の授業においてもこれがすごく大事だと思っていた。
私たちは日々の生活のなかで学習し、知らず知らずのあいだに「日常概念」を形成してしまっている。
ときに「固定概念」とよばれるものである。
真に科学的概念形成のためには、この概念をつぶしてしまう必要がある。
それが「概念くだき」
ガラスは、壊れやすいもの、変形なんかしない、すぐ壊れてしまう。
でも、「ガラス棒の弾性」実験をみると、それはちがうということがわかる。
ちゃんと「ガラスだって ボインボインだ!!」
「固体は なんだってボインボイン(弾性)!!」の概念が形成されるのである。
「科学」はこうして自分のなかに形成される。
それが、今もかわらない私の考えだ。
▼しかし、考えてみると、ありがたいことだ。最初にこの実験をやってから30数年の時が経過している。
時代はWebの時代になった。
でも、その時空を超えて、トシ先生から今も学びつづけている。
トシ先生に感謝である。同時にこれを可能にしてくれているWebの時代にも感謝である。 深謝<(_ _)>

私は、明日9日より授業だ。さあ…。

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